私にも貴女にも
by大神潤香
side潤香
翌日私は昨日太子様とあった場所へ向かう…
今日から従者になると思うと少し緊張しますね…緊張しながらその場所へ行くと太子様はすでに来ていた…
「すみません太子様…待たせてしまいましたか?」
「…いや大丈夫だよ…では行こうか潤香!昨夜は良く眠れたかな?」
「ええ…ぐっすりと…」
本当は嘘です…昨夜は少々ドタバタしていました…帰って来るなり笑顔で迎えるお母様に不機嫌な華楠姉様と会い…
まだ従者のことを言ってもいないのにお母様からは(明日から頑張って!良い主に出会えたじゃない!) とか華楠姉様からは人の寿命がどうとか言われ…正直その夜はプレッシャーで眠れませんでした…
(…監視されているんですかね?)
辺りを見回すが辺りには人の出入りや動物の気配は無い…
不安ですが頑張りましょう…
「…どうしました?潤香…」
「…いえ何でもありません」
昨日と比べて太子様の口調が変わった…これからはこの人の従者になるんです気を引き締めていかないと…
…しかし何か違和感感じるんですよね?
太子様について行きながら私は違和感について考える…
10分後
「さぁ…ここだよ!」
太子様が立ち止まり私の目の前には大きな屋敷が見える…
流石豪族…住んでいる屋敷も桁違いですね…
「ここが太子様のお屋敷ですか…」
「さぁ!おいで潤香!今日から君は私の従者だ!」
太子様は私の背を後押しし私達は屋敷に入る…
屋敷の中は広く部屋が何個も見える…広いですね…迷わないか心配です…
「…さぁ上がって」
「太子様がお帰りになられたか!退くのじゃ屠自古!!」
「うるさい!布都!私が先に行くんだ!」
…何でしょう?廊下の向こうで言い争う声が聞こえてくる
太子様の方を見ると苦笑いしている
「…あの?」
「いや!大丈夫!私の従者と妻だ…」
「そうですか…妻?」
まさか太子様に妻が?まだこんなに若いのに?…人の文化も変化し続けているんですね…
しばらくすると奥から声の主であろう2人が現れる…
「はぁ…はぁ…お帰りになられたか…太子様…」
出てきた2人の片方は白い長い髪を後ろに結った白い着物を着た少女…見た目からして太子様と同じくらいの年だ…
「ぜぇ…ぜぇ…お帰りなさい…太子様」
もう1人は肩までの長さの緑色の髪をした女性…緑色の着物を身につけ…見た目からしてこの人が太子様の妻だろうか?
白い髪をした少女が私に指を指す
「…やや!?太子様!この者は?」
緑色の髪をした女性が呆れたような顔をする…
「貴様は話を聞いていたのか?新しく太子様の従者になった奴だよ」
「…知っておった!お主試しただけじゃ!」
「…どうかな?全く」
…何やら空気が悪い…太子様はその空気を読んだのか話を始める…
「…この子は大神潤香…新しく私の従者になるよ…2人共自己紹介して」
「ふむ…まずは我か…我は物部布都!宜しく頼むぞ」
「…私は蘇我屠自古…一応太子様の妻をしている…宜しく頼むよ新人さん」
「…はい!宜しくお願いします」
私が会釈をすると太子様は笑う
「…さて自己紹介は出来たね…では茶にでもしようか…今においで潤香」
太子様に連れられ私は移動する…
ここからが本当の始まり…頑張らないと!
P.S潤香はこう見えて凄い鈍いです
ではこれにて