by大神暦
side潤香
「…困りましたね」
…青娥とあって1日が経過し私は自室にて物思いにふける…
不老不死ですか…まさか神子様がそれに興味を持つとは思わなかった…私にとって不都合が生じますね…
もともと長い寿命を持つ私にとって道教の不老不死は無用なものです…あの仙人こと青娥実力がどれ程かは知りませんが…万が一私の体に違和感でも覚えられたら私の正体がばれてしまう危険性がある…何としてもそれだけは避けなくてはいけない
「…せめて青娥に勘づかれなければ良いのですが…あら?」
ふと庭を覗くと庭に一匹の狐がいた…灰色の毛並みをしており何か違和感がある
庭に出て狐の方へ向かう…やはりこの狐はおかしい…近くで見て分かったが質感が陶器のようにツルツルで生命力を感じない…狐は私の着物をくわえて引っ張ろうとする…
「…ついてこいということでしょうか?」
狐はそのまま庭の奥へ進み私はそれについていく
「…えっと…一体どこへ?」
「潤香~こっちこっち…」
この声は…
声の方向見ると屋敷の壁に寄りかかっている境奈姉様を発見する…
「…境奈姉様?何故ここに?」
「中々顔を見せないからさ来ちゃったってわけ~うまくやっているじゃないの…人間生活~」
「…ええ一応顔を見せようと思ってはいたのですが」
「…まぁ楽しそうで何よりよ…アタシが今日ここに来たのは大事な妹の顔を見るのと後1つ…コンゴの大神家の方向を伝えに来たというわけ…ちゃんと聞いてよ?」
「…今後の大神家のことですか?」
「そう…今後の大神家は退治屋として活動していくみたいだよ?簡単に言うと秩序を乱す者を始末する感じで」
「…退治屋ですか?何故急に?」
境奈姉様は自分の髪を弄くる
「…最近さぁ人も妖怪も活発になっているじゃん?とある村では山賊による略奪行為…とある村では妖怪による殺戮行為などそれは増えているのよ~母さんも事態を重く見たのか始めるんだってさ…」
この半年は従者のことのみに力を入れてきたからそこまでは知らなかった…まさか…そんなことが
「まさかそんなことが…」
「…ん~?まぁ伝えるのはそのくらいかな?後潤香さぁ…いつまでこの仕事しているの?」
「…一応今の主が生きている間までですが…何か?」
「…いや…それなら良いけど…気を付けなよ…アンタの姿…人にばれたら危ないからね」
「…日々気を付けています」
「…ならいいや…じゃあ!アタシはこれで…」
境奈姉様そのまま地面の中に溶け込み消える…
そして一緒にいた狐は砂となりその場から消え砂の山をつくる…
「…成る程境奈姉様が能力で作った狐でしたか…とりあえず…今後のことは聞けましたね…今を楽しみましょう…向こうに戻ったらこの生活が出来なくなりますし…」
神子様から頂いた紫色の髪止め布をさわりながら私は呟く…
side青娥
「…誰と話していたのかしら?」
今私は庭の隅で誰かと話していた潤香を見ている…潤香を見張っていたら庭に狐が現れ彼女はそれについていきそのまま誰かと会話…
残念ながら私がいたところでは潤香の話し相手は屋敷の壁に隠れて見えなかったし…彼女と距離を取っていたからあまり話の内容は聞けなかったけど…大神家の今後のこととかそんな事が聞けましたわ…
「…おっと」
気配を消すと私の前を潤香が通りすぎる…あの子何かを隠しているわね?
他人の秘密を暴くのは楽しいものね♪
ゆっくりゆっくりと見つけてあげるわ♪
さて不穏な雰囲気になってきましたね…
ではこれにて