by大神潤香
side潤香
…青娥に正体がばれて一週間が経過する
神子様達には私の正体をばらさないという約束で何とか従者を続けられている…
…でも今回のことで分かったが嘘はいつかばれるということ青娥はともかく他の人達にばれてしまったら…今度こそ終わってしまう…それだけは何としても避けなくてはなりません
「…」
…現在私は青娥の道教の授業を聞いている
今回は尸解仙という特殊な仙人になる方法…何らかの物体を媒体として自身の魂を定着させて長い年月をかけて仙人として復活する方法…
青娥が言うにはこの方法は最終手段とか…
まぁ私には関係はありませんが…
「…という訳です細かい尸解仙のなりかたは次回ということで」
青娥の授業が終わり他の方を見ると布都・屠自古は巻物をじっと見ている…
最近思ったのですがこの2人はライバル関係なのでしょうか?お互いに負けじと勉学に勤しんでいる…まぁ結果的には良い方向に向かっているんですけどね…
神子様の方は青娥に何やら話している…
「…麻沸散の作り方ですか?」
「…ええ痛みを取り除く効果があるみたいですし今後の道教の時に役立つと思いましてね…それで材料を教えてもらおうかと…」
神子様の言葉に青娥は額に指を当てる
「…そうですねぇ…日ノ本にない植物もありますがトリカブトとかが材料になりますわ」
トリカブト…私も見たことありますね…確か子供の頃に里の近くの山で見ました…紫色の花が確か…華楠姉様の話では…
(…潤香?気を付けてね…その花は毒があるから)
…そうそう毒が…え?私は青娥に異議を申し立てる…
「…青娥?トリカブトって猛毒の植物では?」
私の言葉に神子様は顔を青くする…
「…ど…毒!?それ本当に?」
神子様の言葉に青娥は頷く
「…そうですわトリカブトは強い猛毒をもつ植物ですが毒も使い方によっては薬にもなりますわ!ですからそこは私にお任せよ…トリカブトも近くの山で採れるみたいですし…採取してきますわ…私と潤香が」
「!?」
何故私が?反論しようと口を開くが青娥の笑みで私は出てきた言葉を飲み込む…
青娥は私の正体を知っている…ここで逆らえば私の正体が彼女の口から出て来てしまう!
おとなしく話を聞いておくべきですね…
「…私で宜しければ」
「…ふふ…決まりですわ…では私達が参りますので豊聡耳様はお待ちを…」
「…待って!何で?潤香が?私も行きたいです!」
神子様は頬を膨らませながら抗議するが青娥は苦笑いをする
「…外には妖怪やら大型動物・山賊やら危険があり豊聡耳様行かせるのは無理ですね…潤香は幼少の頃に体術をしていたので何とかなるかと…」
…それは私ではありません…煌炉姉様です…私は戦闘は専門外ですが…ここは空気を読みましょう
「…そうですね…ある程度は」
「…ずるい…ずるい」
神子様は部屋の端に座りイジイジし始める…謎の罪悪感が私達を襲う
「…どうします?青娥?」
「…どうするもないわ…豊聡耳様に万が一の事があったら…でもこれをほっておくと後々の道教の授業に響きそうね…潤香?神子様の事は任せたわ…」
…そんな無茶な…でもやるしかないのか
「…神子様?行っても良いみたいですよ~」
私の言葉に神子様は反応する…
「…!!…グス…行きましょう!私の聖人としての第一歩として!!」
神子様は私達に顔を見せずに部屋を出る…
あれ?泣いてました?
「…では山を行く準備するわよ」
「…ええ」
まぁ何も起きないと良いのですが…
第四章どうしよう
ではこれにて