いつか秘密はばれるものなのだから...
by大神暦
side神子
「...もう少しだ」
私は深夜自室にて薬の調合を行っている...
青娥から教えてもらった傷に良く聞くものだ、これで潤香のあの酷い傷を消せるかもしれない...
あの傷は潤香が私を守るためについたものだ...
あれには私の責任がある...
「...これは!」
薬の色が青色になり青娥が言っていたとおりになった!これで完成だ!
「さて...これを潤香の傷につけないとね」
...まだこの時間は起きていたはず早くつけたほうがいいだろう
私は潤香の部屋へ向かう...
潤香の部屋の前に立つと中から何かが聞こえてくる...何か様子がおかしい気がする...
「...何だろう?まだ起きているの?」
部屋の障子を見ると一か所穴が開いている...
...人の部屋を覗くのはいけないことと思っているが事態が事態だ...
私は穴を覗く...
(...あ)
障子を覗くと中には布団の上で身を起こしている潤香が見える...
彼女は着物の襟をはだけさせていた...
スッ...
(っ!!///)
...妙に色っぽい
元々体型が良いからな...何だろう胸がドキドキしてきた...
(...白い肌...女としてみればあこがれね)
潤香は更に包帯を取り始める...
「...ん!?」
潤香が包帯を取ると3つの傷があるがそれがおかしい!
傷は全て塞がり始めている...
まだ1週間程度しか経過していないのに!?
「...おかしい」
潤香を見ていると彼女は傷口に手を触れる...
「...ぐっ」
「...!?」
彼女は自らの傷口を爪でえぐり始めている!
傷口は開きまたこの前のように血が溢れてくる!!
「やめろ!潤香!!」
いてもたってもいられずに私は彼女の部屋に入る...
「!?神子様?」
潤香は包帯で傷口を隠す...
「...潤香...今何をしていたの?」
私が聞くと潤香は冷や汗をかき始める...
「私は...別に何も...」
「...傷口を弄っていたね...それも治りかけの...どういうこと?まだ1週間しか経過していないのにあの治癒力は...」
「...あ...あ」
潤香は頭を抱える...
...この動揺の仕方...彼女は何かを隠している...私が彼女の欲を見れないように...
「...まさか君の正体は」
「...私の正体が何ですか?」
私のつぶやきに彼女は素早く反応する...
「...良く考えると君の欲が聞こえないのは何らかの能力が作用していると私は考えていた...でも今回のあの重症を完治させ更にそれがばれないように傷を開かせようとしていたこと...これからのことを考えると君の正体は...」
認めたくない...これから先の言葉は...
潤香は私が言おうとしていた言葉を察してしまったのか...深いため息をつく...
「...私の正体が妖怪というわけですね」
「!?」
潤香の体に変化が起き始め頭には黒い狐耳・尻には一本の黒い尾が現れる...
この瞬間私は今まで言ってしまったことを後悔することになる...
知ってはいけない彼女の秘密を知ってしまったのだから...
次回第3章終了
ではこれにて