by大神暦
大神一族の依頼
side暦
潤香が大神に戻り早1年...
大神家は着手しようとしていた退治屋業に踏み出すことになった...
私としてはあまり乗る気ではなかったが妖怪・山賊の活動により滅ぼされる人里が多く存在し始めている話を聞いていてもたってもいられなかった...
諏訪子・鈴音のような悲しい結末は2度と見たくない...それに人に助けの手を出すことにより私の娘達にも良い結果につながるといいな...
あの子達人と関わりたくないようだし...リハビリくらいには...
・華楠=自分の人の寿命の違いにより先立たれるのが嫌という理由
・境奈=自分の力に恐れ抱かれて孤立するのが嫌という理由
・煌炉=自分より弱い者に興味がわかないという理由
・銖理=自分を見る視線に嫌気がさしたという理由
・潤香=自分と人間が住む世界が違うという理由
「はぁ...」
潤香の方は人間に好意を持っていたというのに色々あって全て諦めてしまった...
本来の私の目的は潤香が人と共存しそれを元に他の子も慣れさせようという感じだったのに少しショックかも...
「...母さんどうした?溜息なんかついて?」
「...何でもないよ...華楠...って...何?その紙の束は?」
よく華楠の言葉を見ると両手いっぱいに何かの書状の束を抱えている...
「ああ...母さんに驚きの知らせがあってな」
華楠は机に置く...
「...私に驚きの知らせ?何?この書状は?」
「...大神家の依頼書だ...この書状全部な...」
「...まだ退治屋に着手してまだそんなに経ってないよ?」
「...境奈と銖理がうわさを広めてくれたおかげだ...とりあえずどうする?」
「...そうねぇ」
...思っていたより沢山ある
...これは全員戻って来た時に分担するべきかな?
全ての書をパラ見するがほとんどの事が周辺の妖怪に困っているなどの問題ばかり...やはり妖怪の活発化はかなりの所で起きているようだ...
「...皆で分けてそれぞれ担当かな?華楠はどれが良い?」
「...どれも同じだろ」
「母さん~帰ってきたよ~!」
私の部屋に境奈と銖理が入ってくる
「お帰り2人共...見てよ2人のおかげで沢山の依頼が来たよ~!」
境奈と銖理はそれぞれの書を手に取る...
「へ~!アタシらも頑張ったじゃん!」
「...全部...妖怪の事...」
「依頼は全て妖怪からの害についてだよ銖理...大神家全員で依頼を分けようと思っている」
境奈・銖理は書状をじっと見る...
「しかし...この量は多いね...アタシら6人で足りる?」
「量からして...1人辺り2ケタ...ぐらい...か」
「...何とかなるか」
「まぁ良いか...家族皆でこの量は思ってたよりは多いかな...まだ煌炉と潤香が帰ってきてないみたいだけど」
「そのうち帰ってくるよ~って...2人共来たね」
「只今~」
「ただいま戻りました...」
煌炉と潤香が部屋に入ってくる
境奈が書状を2人に渡す
「喜びなさいよ~煌炉~!多くの人里からの依頼が来たわ!」
「...妖怪退治の依頼ねぇ...少しは暇つぶしになるかな」
彼女たちが談笑していると潤香はジッと書を見ている...
「...やはり妖怪の活動は大きくなっているようですね」
「...そうね...貴女は大丈夫かしら?別に無理をしなくとも」
「...いえ...やりますよ...一方的に約束をしてきたんです...私は私に出来ることをするだけです...」
「...そう...では皆分かったね?各自人里に向かい対象の妖怪を退治する...ここまでは分かるね?かなりの量があるけど頑張っていこう!!」
私の言葉に全員が頷き各自の依頼場所へ向かう...
「...さて...私も行こうかな?」
机の上の紙を持ち私も依頼場所へ向かう...
第4章退治屋大神一族が開始です!
ではこれにて