東方五行大神伝・過去の章   作:ベネト

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過去編境奈編です!


第5章 着々に進む策略
境奈の妖怪の山の研修


side境奈

 

妖怪の山に潜入して2日目...

 

初日から心が折れそうになったが何とか持ち直した...椛先輩だっけ?あの人には感謝しないと...

 

「...はぁ」

 

とりあえずアタシは屋敷内の部屋にて休憩を取っている...

 

本日から研修...正直言ってあまり運動は得意ではないが自分の能力でカバーするしかない...

 

「境奈~♪来ましたよ!!」

 

(げっ!!)

 

昨日の文先輩がアタシの部屋の戸を開ける...そうだ...こいつがアタシの教育係だった

 

「...おはようございます...文先輩」

 

「...うふ!昨夜は良かったですよ!さぁ!今日は楽しい研修です!行きますよ!」

 

文先輩はアタシの手を引いて外へと飛ぶ...

 

「...この翼...作り物だけどバレはしないよね」

 

アタシはこれから始まる訓練に溜息をつきながら先へ進む...

 

 

 

 

 

2時間経過

 

 

「こひゅ~...こひゅ~」

 

アタシは汗だくになりながら地面に倒れる...

 

妖怪の山を駆け廻り10セットって...おかしいでしょ...途中で土狐をアタシそっくりに変形させてアタシの代わりに走ってもらったがあいつはしゃべることが出来ないから全てというわけにはいかない...

 

「あやや~?もうだめですか?」

 

「...無理...です」

 

...文先輩が私を見下ろすが今は相手は無理...吐きそう

 

 

「...体力に問題ありですね...おかしいです...聞いていた話と違うような...」

 

文先輩は竹筒を2本取り出してアタシの横に座る...

 

「はい!つめたいお水ですよ~!これでも飲んで元気だしてくださいね」

 

「...どうも」

 

アタシは素直にそれを受け取り口に含む...

 

 

「ふむ!とりあえず頑張ってくださいね!私たちには大神家の他に色々とお仕事があるんですから!」

 

「...大神以外?」

 

文先輩は自身の頭をアタシにつける...

 

 

 

「...早速で悪いですが今度鬼の方々の宴会に私たちが生贄の形で参加しなくてはいけなくなりました...期待していますよ?」

 

 

「はい?」

 

鬼?しかも宴会とか...自殺行為にも程があるでしょ!

 

鬼は酒に強い妖怪と聞く...いくら酒に強いアタシでもきついかもしれない!

 

 

「あの...いくらなんでも私には荷が重いです」

 

「お願いしますよ~!私1人では辛いんですよ!」

 

文先輩は涙目で懇願する...

 

「...他に参加する人とかいないんですか?」

 

 

「えっと...」

 

文先輩は頭を抱える...

 

「...あ!いました2人!!ついてきて下さい!境奈!」

 

文先輩はアタシの手を引っ張り森の奥へ進む...

 

 

 

 

妖怪の山に流れる大きな滝...そこの前には大きな大剣で素振りをしている椛先輩がいた...彼女は私たちが来たことに気づいていないようだ...

 

「ふん!ふん!!」

 

「...ここで待っててくださいね!!」

 

文先輩はそっと椛先輩に近づき後ろから彼女の胸を揉む...

 

「ひぐ!!あ...文様!!止めて...」

 

「椛~!相変わらず可愛いですね~今度愛でてあげます♪」

 

文先輩は椛先輩の獣耳を舌でなめると椛先輩は力が抜けたようにその場にうずくまる...

 

「う...う...何で私が」

 

...何だろこの人アタシと同じ匂いがする

 

 

「ふふ!とりあえず椛は確保!これで鬼の宴会が怖くなくなりました!」

 

文先輩は満足げに笑うが椛先輩は青い顔をする...

 

「え!?何で私が!!」

 

「上司命令です!嫌とは言わせません!!」

 

「そんなぁ...あ...」

 

アタシと椛先輩の目があう

 

「どうも...」

 

「...お互いに苦労しますね」

 

椛先輩は諦めたような顔をし文先輩は里の方を見る...

 

 

「さて!残りは一人!行きますよ」

 

文先輩に手を引かれアタシたちは里に戻る...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

里のとある民家にて...

 

その民家の中は掛け軸が何枚も飾られており何だか不思議なところだ...

 

そしてその掛け軸を書いている黒い髪を2つに結んだ天狗に文先輩は肩を叩く

 

「はたて~!今度の鬼の...」

 

「パス!私は忙しいのよ!大神家の連中を念写しないといけないんだから!!」

 

はたてと呼ばれた天狗は掛け軸をアタシたちに見せる...

 

(なっ!?)

 

その掛け軸はアタシ達大神家の者を精巧に映し出していた...ここまでリアルな絵なんて見た事ない...何かの能力か...

 

「あやや...冷たいですね...同期なのに」

 

「アンタは自分の仕事をしなさいよ!全く...」

 

念のためだ...この人の能力でも把握しておくか...

 

「あの?この掛け軸は一体?」

 

アタシの言葉に文先輩が反応する...

 

 

 

「はたての能力は今起こっていることを紙に画像として焼き付けることが出来る超能力です...戦闘向けの能力ではありませんがこれで大神家の者がどこでどう行動をしているか読むことができるのです!」

 

...相手の行動を紙に焼き付けるねぇ

 

厄介な能力だ...潜入しているアタシがばれてしまう可能性がある...

 

(ちっ!厄介な能力だ)

 

「まぁ...掛け軸が何枚も必要になるけどね...はいはい!仕事の邪魔!!帰って!」

 

 

 

はたてに追い出されてアタシたちは外に出る...

 

 

「...むう...はたてはダメですか...仕方ありません...私たち3人で行くしかないようですね」

 

「...はぁ」

 

「...どうしよう」

 

アタシと椛先輩はそれぞれの感想を述べて今後の修羅場を思い憂う...

 




境奈の憂い...

過去の境奈は色々と苦労しています

ではこれにて
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