東方五行大神伝・過去の章   作:ベネト

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東方キャラsideです!


妖怪と人間の日常

大神家の者たちが雲隠れをし早1か月が経過したある屋敷にて八雲紫が机に向かい考え事をしていた...

 

その顔は悩んでいるように机の紙に筆を走らせ今後の策略を考えているが没になった作戦を書いた紙を丸めてゴミ箱に捨てるという作業を延々と繰り返していた...

 

 

 

 

side紫

 

「これもダメね...」

 

私は紙を丸めてゴミ箱に捨て頭を抱える...

 

大神が消えて早一か月...一向に足取りが見えない...

 

やはりあの時大神の当主を逃がしたのが最大の失敗ね...あの最強の大神家の一員が一人でもこちらに居れば私の夢が大幅に叶うというのに...

 

(あ~あ!ゆかりん!大変!!)

 

私は机に突っ伏し頭を抱えると机に湯呑が置かれる...

 

 

 

「大丈夫ですか?紫様?」

 

顔を上げると白の導師服+青の前掛けの女性が心配そうに私を見つめる...

 

この子は金色白面九尾の狐の玉藻前もとい新生八雲藍私の式神だ...

 

この子も中々の実力者だけどまだ式神としてはまだ感情的な部分が多く残っている...感情に身を任せられると戦闘などに大きく行動がぶれるから気を付けないと...

 

 

「ありがと...藍...式神生活にも慣れたかしら?」

 

「ええ...まだ覚えることはありますが何とか慣れました...」

 

彼女はにっこりと笑う...

 

まぁ彼女を式に迎えるのは思ったより苦労はしなかったわ...彼女も大妖怪の人生の悩み孤独について苦しんでいたが私の夢の世界の話をすればその話に共感してくれた...

 

末永く彼女と歩んでいきたいわ...私は湯呑に口をつける

 

 

 

 

「...」

 

しかし大神のことだけではなく天狗・鬼の件も何とかしなくては...

 

大神が消えてから人里にて人間の誘拐が多発しているようだしそれも何とか止めておかなくてはならないわ...鬼はともかく天狗の上層部に話しを通しておかなくては...

 

 

 

 

「藍...少し席を外すわ」

 

スキマを開き私は妖怪の山の方へ移動する...

 

 

 

 

 

 

 

妖怪の山

 

 

 

「よっと!」

 

天狗の里につくと近くにいた天狗全員が私を妙な目で見る...うん...もう慣れたわ...

 

「えっと...大天狗の所は...っと」

 

私は大天狗がいる屋敷まで歩を進め屋敷の前で茶色の髪をした天狗と遭遇する

 

「...?」

 

「少しいいかしら?大天狗に話があるんだけど?」

 

「そうですか...どうぞこちらへ」

 

天狗の少女は私の前を先導する...

 

(ん?)

 

この子随分と甘い匂いがするわね...天狗にしては珍しいわ...

 

「こちらです...どうぞ...」

 

天狗の少女はある部屋の前に立ち止まりまた入り口の方へ戻る...

 

さて...私も交渉をしないとね...色々と大変だけど

 

 

 

 

「失礼するわ...天狗の長」

 

天狗の長は机で書類をまとめておりあまり機嫌が宜しくないようだ...

 

「何じゃ...スキマ妖怪か...何の用だ?」

 

「ええ...少し話すことが出来てしまってね...貴女たちの最近の目に余る行いのことについてですわ」

 

天狗の長は書類から目を離し私を見据える

 

 

「目に余る行いじゃと?」

 

「ええ...最近の天狗・鬼による人間の誘拐...あまりやらない方がいいわ...人間に目をつけられる」

 

「...フン...後で部下に言っておくわ...全くこっちは多い部下をまとめるので精一杯だというのに」

 

「貴方から鬼の方々にこのことを交付するようにできますか?」

 

長は手を振り嫌な顔をする...

 

 

「無理じゃ!!天狗は天狗!鬼は鬼!!それぞれの生活があるんじゃ!余計な詮索はせん!」

 

...この閉鎖社会信者め

 

「分かりました...私が伝えておきましょう」

 

「...これで話は終わりか?なら帰れ!儂も忙しいんじゃ!お~い!射命丸!風雲!!次の仕事だ!!」

 

「はい!なんですか!?」

 

「只今来ました!」

 

2人の天狗が現れ長の目の前に立つ...その片方はさっき私を案内してくれた子だ...

 

 

「...」

 

「...」(チラ)

 

 

その子は私をチラ見した後長の方へ向く...何かしら?観察されたような感じがする...

 

「...では私はこれで」

 

スキマを開き白玉楼へとつなげる...

 

幽々子も最近元気がないみたいだしたまには行ってみようかしら!!

 

私はスキマに入り今後のことを考える...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方同時刻 とある都にて

 

 

とある都の道を長い白髪の老人が誰かを探すように走りまわっていた...

 

道を駆けることにより下駄の音と腰にさした2本の刀がせわしなく鳴り響いており道行く人の視線が老人に向いていた...

 

 

 

 

 

 

side???

 

 

「お嬢!どこへ参ったか!!」

 

儂は都の道を走り我が主を探す...

 

本日は主の心を癒す目的で都に参ったが...こともあろうに目を離したすきに主を見失ってしまった!

 

この魂魄妖忌!一生の不覚!!

 

 

 

 

(表がわにはいないとなると...どこかの裏の道か!)

 

儂は大通りを抜けて小道に入る...こういうところはごろつきのたまり場になっておる...もしもお嬢が入り身の危険にさらされたら先代に顔向けできん!!

 

裏通りを進んでいくと何やら嫌な予感がしてくる...

 

 

 

「いやあああ!!」

 

「!!」

 

この声はお嬢!!ぬかった!!やはりここに迷い込んでおったか!!

 

 

儂がその声の方向に向かうと大勢のごろつきに囲まれているお嬢を発見する...

 

 

 

 

 

「きひひ...穣ちゃん中々可愛いじゃねぇか」

 

「いや!私に触らないで!!」

 

お嬢はごろつきを払いのけるがごろつきはお嬢の腕を掴む

 

 

「色っぽいねぇ!」

 

「いやあああああ!!」

 

「何をしとるか!お主ら!」

 

儂が刀を抜くと、ごろつき共は儂の方を見る...

 

 

「何だ?ジジイ!!」

 

「その方に手を出してみろ...儂の刀の錆にしてやろうぞ」

 

「は?どうやらこの嬢ちゃんの付き人のようだな...だがこれでならどうだ?」

 

どろつきの1人がお嬢の首元に刃物を当てる...

 

「ひっ!」

 

「な!?卑怯な!」

 

何ということを!これでは動けん...

 

「そこを動いたら大切な嬢ちゃんが傷物になるぜぇ...おい!お前ら!!」

 

辺りのごろつきが刀を抜き儂の方へ向かう...

 

くっ...ここまでなのか...

 

 

 

 

 

 

 

 

カランカラン...

 

 

突如通路の奥から金属を引きずるような音が聞こえ全員がその方向を振り向く...

 

「な...何だ...」

 

「...厄介ごとか」

 

通路の影から白い着物を着た女性が現れる...

 

白い長い髪と肌をしており金色の眼は光を映しておらず儂たちを観察するように見る...

 

「ごろつき?...華やかな都でもこういう影の部分は...存在するのね」

 

「何だ?姉ちゃん...今俺らお楽しみ中なんだ...姉ちゃんも参加するか?」

 

ごろつきの1人がその女性に触ろうとする...

 

 

バシュ...

 

 

 

ごろつきの腕が宙に舞う...女性をよく確認すると身の丈の長さの長い長刀を持っており、彼女はそれについた血のりを布でぬぐっている...

 

「汚い手で触るな...汚れる...白は繊細なの...」

 

「い...いぎゃあああああ!!」

 

 

腕を切られたごろつきは叫び声を上げ周りのごろつきが女性に刀を向ける...

 

「て...てめえ!よくも俺の仲間を!!」

 

「何?あまりそういう目で見ないで欲しいな...イライラするからさ...」

 

女性は溜息をつき長刀を鞘にしまい...ごろつきは女性の方へ向かう

 

 

 

 

 

 

「このアマ!ぶっ殺してやる!!」

 

「はぁ...」

 

 

 

 

 

 

刹那...白い女性がゴロツキ達を縫うようにすり抜けて儂らの方へ移動する...

 

その手の長刀は抜刀してあり刃先には血のりがついていた...

 

「...ざっと18人か...」

 

女性が血のりをぬぐい納刀するとゴロツキ達の体から鮮血が溢れ次々と倒れる...

 

何という正確さだ...武器の使い方に無駄がない...

 

お嬢の所へ向かうとお嬢の体から黒い蝶が女性の方へ向かう...

 

「あ...」

 

黒い蝶は女性の方へ向かうが彼女が懐から出したからくり砲台に撃たれ撃墜される...

 

 

 

 

「...変わった蝶だこと」

 

女性はそのまま表通りに向かい消える...

 

しかし...あの女性...体から火薬の匂いがした...確実に裏の人間だろう...儂らまで皆殺しにされないとなると何という幸運だ...

 

 

「お嬢...帰りましょう...他の者が来ると面倒なことになります」

 

「迷惑をかけたわね妖忌...」

 

「いいえ...儂は当然のことをしたまでです」

 

「そう...でもあの子私の死の力を消したわね...」

 

お嬢はよろよろと立ち上がり表通りに向かう...心の癒し目的の旅だったが何ということだ...

 

何も起こらなければいいのだが...

 

 

 

 

表通りに向かおうとするとスキマが目の前に開き八雲紫殿が中から出てくる...

 

「あら?ここにいたのね...どうしたのかしら?」

 

紫殿は後ろの多数の死体を眺める...

 

 

「何でもないわ紫...少々トラブルに巻き込まれただけよ」

 

「そうなの?まぁいいわ...屋敷まで送るわよ」

 

我々はスキマに入りその場を後にする...

 

見張られていることに気づきもしなかったが...

 

 

 

 

 

 

スキマが閉じられ誰もいなくなった裏通り...白い女性が通ってきた道から2人の女性が現れる...

 

 

 

「...随分と散らかしたな...銖理の奴」

 

「ええ...機嫌が悪そうでしたし...」

 

死体が転がっている裏通りの奥から大神華楠・潤香が現れ散らばっている死体を眺める...

 

その顔はどこか虚ろで元々白い肌が更に青白くなっている

 

 

 

「しかし...あの妖怪の賢者が人間と交流を持っているとはな」

 

「中々良好な関係でしたね...後でお母様に報告をしておきましょう...」

 

華楠は額に手を置き苦悶の表情を浮かべる...

 

「しかし...その前に銖理の奴を戻さなくては...あいつの最近の行動には少々度が過ぎている...」

 

「境奈お姉様がいませんし...コントロールが大変ですね...」

 

2人は溜息をつき銖理の後を追う...

 

 

 




次も同じく

ではこれにて
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