大神家居間にて...
大神暦は布団で寝ている娘たちをジッと観察している...
彼女には娘たちの体調不良の原因はもう判明済みでその表情はわくわくとしたような子供っぽいような感じになっている...
「まだかな~♪まだかな~♪」
彼女が歌っていると背後に彼女の娘の1人大神華楠が現れる...
「随分と...楽しそうだな...母さんよ...」
華楠の表情は曇っており顔色も先ほどよりも悪くなっており体をフラフラとさせている...
「大丈夫?華楠?」
暦は彼女を心配するが彼女はばたりと布団の上に倒れる...
「...駄目...限界」
そう言って彼女は目を閉じ寝息を立てる...
「あらあら...お疲れ様華楠~!」
暦は華楠に毛布を掛け彼女達の様子を楽しみに見ている
30分後...
暦が欠伸をし目をこする...
「...暇...お茶でもいれて気長に待ちますか」
彼女は机に置いてあるお茶の葉を急須に入れ湯呑にお茶を注ぐ...
「うん...良い感じ」
彼女が一息ついていると娘4人の体が光り始め体に変化が起き始める
体からあふれるように妖気が流大きな尾は枝分かれし9本まで数を増やし怪しげな妖力を醸し出す...
そして壁に映っている4人の影が変化し彼女たちの完全態の姿がシルエットのように現れる...
暦はその壁の影を眺め赤と青の鎖を4人の体に打ち込む...
「あらあら...昔より強くなったみたい...これからが楽しみね...境奈はどうだろう?」
そんなことを考えながら彼女は呑気にお茶を啜る...
その頃妖怪の山 境奈の自室
side境奈
椛先輩と山に帰ってきた後...アタシはまたもや脱力感に襲われ部屋に籠り布団の中に入る...
「...はぁ...はぁ」
流石にもしんどい...眠気も酷いし何てザマ...
「っ!!」
突如...体が熱くなり心臓の鼓動が早くなる...
「がぁ!?」
尾が軋み割れていく感触...痛みはないが気持ち悪い感触が体をめぐるっ!
アタシは布団を握りしめる...
やばい死んじゃうの?アタシ...まだ...やり残したことがっ!
「...あ」
急に妙な感触がなくなり体の熱・心臓の鼓動が元に戻る...
アタシは身を起こし体を確認する...
「...」
アタシの尾が1本から9本になっていた...
一瞬何でと思ったが...すぐに理解した...
「...なるほどね...9尾の狐ね...」
アタシも文献でしか読んだことがないが妖狐は一定の年齢に達すると格があがるらしい...
妖狐→九尾→天狐→空狐と言った感じに...母さんの天狐までは程遠いがアタシらも力をつけていることが分かる...
「...ってことは他の姉妹も同じ現象が起きてるね...もちろんこれも」
アタシは壁に映っている自分の影を見る...
そこには完全態化したアタシの姿がシルエットのように映っていた...
「へぇ...そっちの姿も変わるのね...まぁこの任務では使わないことを祈るけど~」
アタシは悪戯に自身の妖気を軽く噴射し鏡で顔を確認する...メイクが割れてる...直さないとね...
「依然と比べ物にならないほどの濃さね...また強くなっちゃった♪」
ルンルン気分でメイクを直し偽の翼を広げる...そして隠しておいた酒を横に持ってくる
「この大神境奈もとい風雲境奈!!大神家のため!貫きます!ふふ...あはははは!!」
アタシは高笑いし今後の大神家の発展に向け祝杯を挙げる
大神家更なる進化!
そして次回もやばい...
ではこれにて