とある早朝...
大神暦は自室から出て縁側にて大きな伸びをし今日も日課の朝日を浴びる...
いつもの日課だが日に日に起きる時間がずれており、いまいち彼女の様子が優れないのが見てわかる...
side暦
「...ふぅ」
朝の日を浴びて私は髪を手櫛で整える...
最近...よく眠れない...昔の記憶がどんどん頭の中に入ってくる...
ほとんどの記憶は永琳と私の楽しそうな記憶の数々だが、本当にそうであったか怪しいところね...
「はぁ~...もう!何かモヤモヤするなぁ...とりあえず映姫ちゃんの寝顔でも見に行こうかな~!」
映姫ちゃんの部屋の方へ移動すると部屋の入り口にて映姫ちゃんがボーっとした表情で縁側に座っていた...あらあら...随分と早い起床ね
「おはよ~!映姫ちゃん~!」
「...あ...おはようございます...」
映姫ちゃんの方は何やらボーっとしている...何か元気ないな...
「どうしたの?何か元気ないけど?」
「...えぅ」
映姫ちゃんは急にぽろぽろと涙を流し始める!?
「え?どうしたの!?急に?」
「じ...実は私...明日...新人閻魔として地獄にいかないといけなくなったんです!」
閻魔ね~ついに来たか...
映姫ちゃんと会ってまだ半年も経過してないのに早くもこんな出世とは驚きね...
「やったじゃない~!映姫ちゃんも偉くなったじゃん!」
「でも...暦さんたちと別れるのがつらいんです...まだあまり役に立っていませんし、恩返しだって...」
「そう?結構楽しかったよ?恩返しなんて大丈夫だって!映姫ちゃんが幸せな道に進んでくれればさ!それにまたここに来ればいいじゃない?閻魔だって休みの日くらいはあるでしょ?」
「そうですが...」
「じゃあさ!今日映姫ちゃんの出世祝いをしようか!」
「お祝いですか?」
「そう!とりあえず娘たちを暇にするからさ!皆で行おうよ!ほらほら...」
私は彼女の手を引いて居間へと直行する...
彼女の旅路の応援だ...盛大なお祝いにしないとね
その夜...
「それでは!映姫ちゃんの閻魔就任を祝って!乾杯!」
「「「「「「乾杯!」」」」」」
全員が杯を上げて乾杯の音頭をする...
とりあえず無事に行えてよかった...
煌炉・境奈の手料理が並び、華楠・銖理・潤香が色々なところへ出てくれたおかげで良いお酒も手に入った...
映姫ちゃんの方を見るとお酒をちびちびと飲んでいた...
案外飲めるみたいだ...これは意外ね...
「...ひっく」
と思いきや映姫ちゃんはそのままふらつき私の方へもたれかかってくる...
「おっとと!!」
「暦しゃ~ん」
映姫ちゃんは私の頬にすりすりと頬をつける...
なるほど...この子お酒飲むとこんな感じになるのね...
「モテモテだな」
「ははは...可愛いけど...それが今日限りとはね~」
映姫ちゃんは私にすりすりしてくる...
ああ...何か愛くるしいな...
この宴は深夜まで続き、酔っぱらった映姫ちゃんが私から離れないため、今夜は一緒に寝ることになった...
「ふみゅ...」
映姫ちゃんは寝息を立てている...こんなに甘えられたのも久しぶりかもしれないな...
「お休み...映姫ちゃん」
私は彼女を抱きしめて目を閉じる
side映姫
「...」
私は目を開け寝息を立てている暦さんに抱き着く...
今夜が最後の日...色々と思うところがあり寂しいとは思うがこれで良い...
閻魔に就任...地蔵であった私がここまでなることができたんだ...
これから大変だと思うが暦さんの役に立つための良いチャンスになると思う
「時刻は...あと少しで日を跨ぎますね...私の方も準備しましょう」
私は布団から起き上がり暦さんを見る...
「いつか...絶対に力になります...それまではお元気で...」
私は部屋から出て外で待っていた地獄の使者と鉢合わせする...
「四季映姫様...お迎えにあがりました...」
「行きましょうか...時間が惜しいです」
早く立派になりたい...今の私にはこれだけが願いだった...
「かしこまりました...」
使者に連れられ私は深い闇の中へ消えていく...暦さんお元気で
翌日の早朝...
大神暦は目を覚まし、隣にいたはずの映姫がいないことに気づく...
彼女はすぐに察した...彼女はもう旅立ったのだと...
半分安堵、半分悲しみをとした表情で彼女は起き上がりいつも通り縁側の方まで出てきて伸びをする...
「さて...映姫ちゃんも前に進んでいるし私も頑張らないとね...」
映姫と自分を合わせて暦はついに決心する...
自分の過去が何が来ても後悔はしないと...
彼女は一息つき空を見上げる...
頑張れ映姫ちゃん!
次回急展開!
ではこれにて