東方五行大神伝・過去の章   作:ベネト

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本編で出て来てない暦の力が明らかに...



大神家の反乱

月面戦争が開始し辺りは血が舞い流れる戦場へと辺りの空気も変わり始める...

 

月の民の本陣を目指す暦は後ろを気にしながら溜息をつく...

 

 

 

 

side暦

 

「...ちっ」

 

後ろから大きな妖気が2つこちらへついてくる...

 

娘ではない...ざっと地上の妖怪の誰かというべきか...

 

しかし...しつこいな!

 

せっかく敵がいないルートを割り出して敵本陣に向かっているというのに!

 

私は後ろを振り向き後続の煌炉に通信をいれる...

 

 

「煌炉私だけど...」

 

(どうしたの?)

 

通信機から何かがぶつかるような音が聞こえてくる...

 

早速戦闘中か...

 

「...今戦っている?悪いけど頼みごとをしてくれないかな?」

 

(何の?)   どーん

 

 

 

今度は爆発音か

 

 

「...こちら側に来ている妖怪2人の相手をお願いできないかな?気になってしまってね」

 

「ああ...それなら...」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「現在戦っているけど?八雲紫・八雲藍とね」

 

「...あら?随分と都合がいいわね」

 

「どうやら...目的は私のようだ...前回の戦いで気にでも触ったらしい...安心して進んでいいよ」

 

「...ありがとう任せたわ」

 

私は通信機を切り本陣へ続く道を進む...

 

誰もいない道...何か罠のような感じがするが気にはしない

 

今の私はもはや復讐心だけが原動力となっている

 

私を捨てた月の民...

 

何が大切な存在だ!ふざけるな...

 

 

「...ふぅ」

 

私は心を落ち着けて先へと進む

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃敵本陣900m前では煌炉は八雲紫・藍と戦っていた...

 

「...現在戦っているけど?八雲紫・八雲藍とね」」

 

「くそ!くそ!余裕かまして!!」

 

 

煌炉は藍の猛攻を通信機で会話しながら避け大きく後退する...

 

彼女は表情を変えずに怒り狂っている藍を見る

 

「どうやら...目的は私のようだ...前回の戦いで気にでも触ったらしい...安心して進んでいいよ」

 

煌炉は藍の攻撃を宙返りで避け地面に着地する

 

「...はい...では気を付けて」

 

「おのれ!大神煌炉!!」

 

「はぁ...」

 

煌炉は通信機を切って藍の懐に入り掌底を放とうとするが八雲紫が放った光弾に腕が弾かれる...

 

 

「私がいることを忘れてないかしら?」

 

煌炉は紫たちを見据え妖力を高める...

 

 

 

side紫

 

「全く...何の用だ?」

 

煌炉は衣服の埃を払い仮面についた泥を取り怪訝そうな顔をする...

 

そして怒り狂っている藍は煌炉に向かって叫ぶ...

 

 

「何の用だと!?お前たち大神のせいで私は都を追われたんだぞ!」

 

煌炉は藍の話を聞き溜息をつく

 

「なるほどな...なら仕方がないか」

 

煌炉は九尾の姿になり腰を落とす

 

 

 

 

 

 

「恨むのは結構...だが私とて無抵抗でやられはしない...母さんからお前たちを先へ通すなと命令を受けたが故に...」

 

「おのれ!おのれ!大神家!!」

 

私は歯噛みをしている藍を黙ってみるしかなかった...

 

彼女を手に入れるとき色々と吹き込んだ所為で少し真実と違ったことになっている...

 

かといって...訂正はできないわ...

 

 

「悪いわね...私たちもこの先に用があるのよ...月の民を纏めるリーダーを倒すためにね」

 

「ふん...」

 

煌炉が私たちに手を向けると辺り地面が爆発する...

 

 

 

「っ!」

 

...幸い狙いが甘かったのか被害はないがその物音を聞きつけて月の民・妖怪が多数集まる...

 

「これで乱戦は確実だ...さぁ...戦おう...私を快楽に導いてくれ!」

 

煌炉は辺りの者を巻き込みながら私たちに接近する...

 

大神家の1人...苦戦は確実ね...

 

でも負けられない...私の夢のため...絶対に...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして...月の民の本陣には月の民に囲まれて椅子に座り刀の手入れをしている薄紫色の髪をした女性がいた...

 

彼女の名は綿月依姫...月の民をまとめるリーダーである...

 

月面戦争の月の民側のリーダーである彼女は本陣にて椅子に座りながら通信機に耳を当て戦況を確認する...

 

 

 

 

 

 

 

side依姫

 

「...地上の妖怪に紛れて何か来た?」

 

(そうみたいなのよねぇ...)

 

通信機から私の姉である綿月豊姫が溜息をもらす...

 

月に妖怪が攻め込むことは分かっていたがイレギュラーな者たちが紛れ込んだらしい...

 

私たち月の民の技術を使ってまで先読みしたというのに...

 

 

「で?お姉様...そのイレギュラーのリーダーは?」

 

(...残念ながら見失ったわ~多分だけどそっちにいったんじゃない?)

 

 

「...まさかこちらの布陣は完璧ですよ...何かあればすぐに連絡がきます」

 

(そう?でもあのリーダー...どこかで見た事ある気がするのよねぇ...)

 

お姉様の意味深な発言に私は通信機の音量を高くし耳を傾ける...

 

 

 

 

「どこかで見たことがあるですって?」

 

(ええ...だいぶ前にね...どこだったかしら?)

 

どこかで見たことがある?お姉様の話では性別は女性のようだし向こうは地上から来た者のようだが心当たりはない...

 

「八意先生かしら?それとも蓬莱山?」

 

(幾らなんでも忘れるわけないじゃない...)

 

「...分かってるわよ...しかしどんな人かしら?」

 

(...遠目で見ただけだけど貴女と相性がいいかもしれないわね...じゃあ頑張って!)

 

通信が切れると同時に本陣の戸が開き月の民が来る...

 

 

「綿月様!敵がっ!ここまで!がふっ!」

 

その月の民の腹に赤と青の鎖が貫通し戸の向こうから誰かがこちらへ来る...

 

 

 

「敵本陣へ到着ね...書をめくるように事が運べたよ」

 

「貴女はっ!」

 

こちらに来たのは長い金色の髪をした女性...頭には同色の獣耳・尻に4本の尾がある...

 

私にはその姿に見覚えがあった...

 

 

(八意先生の部屋にあった写真の人!)

 

そう...彼女は依然八意先生がいた時部屋に置いてあった写真に八意先生と写っていた!

 

髪は白から金色に変わっており妖怪らしい風貌になっているが間違いない...

 

 

女性は本陣をぐるりと見回して溜息をつく...

 

 

 

「...永琳がいない...くそ...逃げられたか...大方私が来ると知って逃げたというべきか」

 

彼女はブツブツとつぶやき鎖を突き刺した月の民を投げとばし私の方を見る...

 

「ねぇ~!そこの人~!八意永琳って奴知らない~?私探してるんだけど~!」

 

彼女は変に間延びした口調でゆらりと近づく...

 

 

周りの月の民が銃を構える

 

「近づくな!この方を誰と心得る!」

 

「どけ...」

 

女性は鎖を展開し次々と月の民を突き刺しては投げ、突き刺しては投げを繰り返し私の近くへ来る...

 

もちろん銃で反撃はしたが何かの力で弾かれ彼女に当たりもしない...

 

 

 

「答えろ...」

 

彼女は鎖を私に向ける

 

「っ!八意先生はもういないわよ!地上に行ったきり帰ってこないわ!」

 

「...ちっ!」

 

彼女は舌うちをしイライラと髪を掻く...

 

 

 

「結局無駄足か...月面戦争に便乗して来たというのに...」

 

「貴女は何者なの?」

 

 

彼女は私の方を向く

 

 

 

 

「...私は大神暦...八意永琳により生み出され捨てられた存在だよ...全く何だっていうの...」

 

暦は私をまじまじと見て嫌そうな顔をする...

 

 

「な...何?」

 

「お前何か嫌な感じがする...只それだけ」

 

暦は踵を返し本陣から出ようとする...

 

 

 

 

 

「待ちなさい!ここまで来てただで返すと思っているの!?」

 

「...あのねぇ...私今すごいイラついているのよねぇ...あまり怒らせないでくれないかな...」

 

暦が地面を踏み鳴らすと同時に彼女の力が高まり体に変化が起きる...

 

 

 

尾が1本1本と消えていきそれにつれて妖力が爆発的に増加する...

 

長い金色の髪も変化が起き、所々メッシュみたいに緑・黄・赤・白・黒と色が髪に追加される...

 

そして着ている陰陽玉のような着物も変化し五行の星でも表したかのようにカラフルになる...

 

 

この人見た目は狐のようだけど...尾がない狐と言えばあれしかない!

 

 

 

「大神狐...空狐っ!」

 

神とあがめられる狐だ...

 

私としても使役できていない神だ...

 

 

「あらあら...進化しちゃったか...まぁいいか」

 

暦の周りに大量の星の術陣が現れ中から鎖が大量に現れる...

 

 

力としても最大級...この子が来たことが私の幸運になるかもしれない...

 

この子は八意先生を探している...この子を捕まえればまた先生は戻って来る!

 

 

 

 

暦は飽きて本陣から出ようとするが私は神の火を飛ばして彼女の行方を遮る

 

 

 

「...何?」

 

彼女はまたイライラと私を見る

 

「悪いけど返すわけにはいかないわ...貴女を捕えてあの人に帰ってきてもらう...今日協力してもらうわ」

 

「協力?全く...やる気失せたから帰ろうと思ったのに...」

 

 

暦から溢れんばかりの神気が流れる

 

 

 

「少しイライラするからさ...憂さ晴らししてもいいかな?新しい力を試しておかないとね...それに貴女神の力を使役してるでしょ?...人の身で神の力をあつかうとは実に不届き千万ね...」

 

暦の手元に星の術陣が現れ中から星の装飾をあしらった剣が出て彼女はそれを振る...

 

 

 

「さぁ...月面戦争の幕を引いてあげようか...大神家当主大神暦...参る」

 

 

暦は私に剣を向けて走る...

 

どこまでいけるか分からないけどやるしかない...先生に会うためなら私はっ!

 

「月の民代表...綿月依姫行きます」

 

 

私も刀を構え彼女と剣を交える、

 

強すぎる力が辺りに飛び散り本陣に大爆発が起きる...

 

 

 

 

 

 

 

 




本編に出ていない暦の完全態...

ではこれにて
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