千年帝国の幻想   作:ベルリン=モスクワ枢軸

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更新は5月最終週になる(多分)。


ビールとアンシュルス

民主主義とは大衆の欲、感情の集合体である。

ついでに言うと理性なき政治は崩壊する。

効率重視、合理的な社会こそ(ファシズム、ナチズム等の右翼全体主義を指す)、この世の心理である。──ザイフェルト、ハイドリヒとの会話での発言

 

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オーストリア併合の三週間後

 

「待ってたぞ、遅かったな!」

 

 

「店内で騒ぐな」

当時在校していた大学で思想、派閥闘争の原因であり、闘争を激化させた二人がいた。片方は政治家、もう一人は学者としての社会身分を得ている。

 

 

「冷たいなぁ」

 

 

「昔みたいに一発殴って差し上げようか、グーゼンバウアー?」

 

 

どうやらストレスでキレやすいようである。

「すまなかったから、その拳を納めようか、な?」

 

 

「年貢の納め時の間違いだろう」

自称紳士の政治家らしからぬ言動が聞こえる。

次の瞬間、店から放り出されていたが

 

 

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「そういえば、お前かなり雰囲気変わったよな」

 

 

「貴様もな。じゃあなんで判ったんだ?」

上唇に白いひげを作りながら人種闘争をやめない青年は聞く。

 

 

「本能?」

学者は答える、背中に氷河期が到来したあの感覚を思い出しながら

学者は続ける

再度到来した冷たさに耐え、誤魔化すように

「眼鏡をかけるようになったのか。

正直似合わない、モノクルでも買おうか」

 

 

「要らん、話の話題を変えるがギムナジウムの奴らはどうしてる?」

まったく酔わない自信があるからか、一気にコップを傾ける。

 

 

「みんな、音信不通さ。風の便りで亡命した奴がいるとは聞いた」

敢えて変死したや失踪したなどの話は避けた、触れてしまえば自ら同じ未来を要求するように感じたからだ。

 

 

愛国者で政治家の彼はそれを無視した。

同時に吐き気を感じたが、すぐにその苦しさは去っていった。

 

 

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後年、グーゼンバウアーは語った。

 

──私はあの思想を掲げていたザイフェルトに着いていけなかった、彼は間違いなく私より精神的に強大だった。

と。

 

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オーストリアとの合邦

 

これ自体はドイツ帝国建国の過程で議論を巻き起こしていた。

だが、その当時のオーストリアはバルカン半島に巨大な勢力を有していた『二重帝国』として存在していた。

そしてバルカン半島は、ゲルマン民族ではなくスラヴ民族等が大多数を占めていた。

この当時、ナショナリズムが盛んであり、ドイツ=オーストリアの合邦は断念された。

 

次に、WW1が終結してから再度ドイツ、オーストリア両国で叫ばれるようになるがヴェルサイユ条約等の戦後、合邦自体を禁じられる。

ようやく、ヒトラー政権になってから、その可能性が復活した。

当時のオーストリア首相ドルフーズを暗殺し、オーストリアのNSDAP勢力と共同でオーストリアに圧力をかけ、

それでも抵抗する政治屋を追放、逮捕し、徹底的に弾圧し、

オーストリアの大衆を美辞麗句の海に沈め、

ザイフェルトが、リッペントロップ外相名義で英仏に交渉し、

 

掴んだモノである。

その統治方法はドイツ本国と同等に扱われた。

オーストリアのアーリア人にとってなれない統治の結果として、抵抗運動の本拠地になってしまったことは否定できない。

開戦に10話割くのはありか無しか

  • あり
  • なし
  • 作者の勝手だろ。
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