千年帝国の幻想   作:ベルリン=モスクワ枢軸

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コロナぁ、ストレス爆増させやがって


猫の慢心、鼠の自棄

血染めの突撃隊の党旗──

長いナイフの夜以降からは、親衛隊が管理していた『忠誠』の象徴である。

 

ミュンヘン一揆時のヒトラーを守って死んだ突撃隊員の所有物である。

親衛隊は毎回の新隊員認証式にこの腕章に誓う

──『ドイツと、ヒトラー総統に命に変えても忠誠を誓う』と。

 

植民地相ザイフェルトもこの腕章に誓っている。

 

──ハンブルク ナチ博物館

 

──────────────────

 

「──ザイフェルト大臣?起きてください」

 

 

「うぅん、なぜ部分動員経済から完全戦時体制にしな、、、グー」

部下の善意はこの男に聞こえていないようである。

 

 

「軍需省での愚痴を寝ながら聞かせないで下さい!!!」

「うわぁっ!耳元で怒鳴らないで!!」

怒鳴られる原因を作りながら抗議する図々しさが目立つが無視しよう。

 

 

「ザイフェルト大臣、何で出勤したら休みの閣下がいるんです?」

 

 

「総統に抗議してくれ、ブラックだよ、この職業」

 

 

「分からないこと言わないで下さいよ。

車貸しますんで、一旦帰宅して下さい」

 

 

「いや、遠慮しとく、オーレンドルフ。

部下に迷惑はかけられない」

 

 

史実でもそうだが、総統の不眠症だけはザイフェルトでもどうしようも無かった。

父や母が亡くなった病に罹患しないなど誰にも言い切れないのだ。

結果として会議は夜遅くに始まったり、会議がない日に呼び出されたり、部下の体力の消耗は避けられないものであった。

 

ザイフェルト自身にも原因があり、かなりの役職を兼任し、支持者との交流をする結果。

 

外務省は休日なのに親衛隊は勤務日

演説の練習、原稿作成

 

などで時間を潰され、睡眠時間が二時間が当たり前の時期もあった。

 

彼の休日取得数が明らかに少ない理由は、激務に次ぐ激務であるからといわれている。

ボルマンなど休日取得数が少ない幹部もいたが、

大抵の場合、自身の影響力を気にしてのものだった。

 

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「──失礼します、親衛隊人事本部兼親衛隊国家長官幕僚本部所属のクラウス・ザイフェルトです。

会議に遅れてしまい申し訳ありません」

遅れてしまった、日本人を見習わないと。

 

 

「事実上、国家公安本部にもいるし、

官職名長いから毎回言うのは止めてくれ」

 

 

突っ込みが斜め上を行くヒムラーにずっこけそうになったが、気を取り直して、、、会議に参加していきましょう

 

 

「ヒムラー長官、普通は遅れるような部下は叱責するものではないでしょうか?」

気になるから仕方ない。

 

 

「何で意識を変な割き方をした?

何時ものことだからいいが、会議の要点だけ伝える。

 

 

反NSDAPの組織が結成された、しかもかなり巨大だ。

他の反NSDAP勢力を吸収しているらしい。」

 

 

「いつもは真面目だ、失礼な。

で、その組織の対策についての会議か?」

ハイドリヒに言われるのは癪だな。

 

 

ハイドリヒはそうだ、と頷き、続ける。

「呼称は『黒いオーケストラ』、コイツらかなりしぶとそうだ。

全貌すら把握しかねる。」

 

 

 

──だれも、この時は知らなかった。

黒いオーケストラとの闘争が終生続くことになるなんて。

 

─────────────────

 

1938年8月21日 スペイン マドリード

 

スペインのフランコ総統は旧共和国勢力の完全な一掃が成功したことを、国内外に発表した。

ドイツ、イタリア、スウェデア・リーケ、ポルトガル、大日本帝国、満州国が、フランコ政権を正統な政府と再度確認をした。

 

スペインに派遣されたザイフェルトは演壇に立ち、

大体このような演説をした。

 

──スペインの疑似正統政府は、愛国者たる諸君らの権利を奪う真似をし、赤の売国奴にその権利を与えた。

諸君らの闘争の完遂に敬意を表する。

 

会場は自身の闘争を認められた青年の歓声が支配した、とアメリカ新聞調査員は記述している。

 

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1939年3月25日

 

チェコスロヴァキアがベーメン・メーレン保護領とスロヴァキアに解体され、ドイツの影響下に編入された二ヶ月後。

 

ドイツはユーゴスラビアに三つの未来を提示した。

・クロアチアとセルビアに分裂しドイツの勢力に入る。

・ユーゴスラビアとしてドイツの軍門に下る。

・ドイツ領になる。

 

この無茶苦茶な要求は、ヒトラー総統指示のもと、ザイフェルトが主導したが、

彼は、彼らは見誤りをしていた。

 

これまでの成功体験に足元を掬われたのだ、

慢心が彼らしさを奪っていた。

 

『軍事圧力を加えればすぐに要求を飲む』と。

 

ユーゴスラビア政府は孤立無援だった、

自暴自棄になりながら決断した、『決戦だ!我々を見くびったドイツに反撃を!』と。

 

ドイツはすぐさま軍を出動、

互いに宣戦布告は出されなかった。

事前に配置されていた国防軍や武装親衛隊の七個師団で防衛を開始、

一時突破されかかるも無事防衛に成功。

 

三週間後、反撃用の四十個師団が前線に到着。

その後は一方的だった。

 

ついでに言うと、はじめて電撃戦が採用された戦争でもある。

 

二ヶ月後にリュブリャナにて講和条約が締結されたが、そこにザイフェルトの姿はなかった。

 

理由は

彼自身が今回の失態を恥じて、辞職願と給料を八割減らさせ、謹慎処分を要求したのだ。

総統は『この処分要求を認められない』と拒否したと言われているが、

なおもしつこく処分を依頼するザイフェルトに一年間の減給、一ヶ月の謹慎処分を命じている。

 

オーレンドルフ、ゲッベルス、ハイドリヒ、ヒムラーなどの日記や述懐が証拠である。

本人は満足しなかったとも言われている。

 

 

───────────────────

 

──アイツは正直すぎる、優しすぎる。

──ベーメン・メーレン保護領副総督ラインハルト・ハイドリヒ

 

 




区切りが悪いし、文章がイカれてるけど
許してください。
次回更新は来週か再来週ですぞ。
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