千年帝国の幻想   作:ベルリン=モスクワ枢軸

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なんか最後がおかしい


閑話?

──親衛隊は忠誠の象徴だ、NSDAPはドイツへの愛国心の象徴だ。

私はその二つの立場にいる、私は公私どちらとも忠誠と愛国一色だ。──ザイフェルト

 

────────────────

 

占領地や国家弁務官区、軍政、新たに本土に編入された大管区等でドイツ統治機構は複雑化していく可能性があった。

 

だが、史実と異なるのは社畜大臣、、、じゃなかった、ザイフェルト大臣の元、異民族統治省が組織され、

 

下部組織として国家弁務官区庁、占領行政課(西方、東方)が編成。

 

各省庁との利害調整により、各省から顧問の受け入れ、専門分野の全面委託、各省庁の官僚の異動を積極的に実行。

──ただそれは占領地のみの話である。

 

本国の方が占領地より複雑なのは当然だ、占領地ですら利害調整を済ますまで混乱していたのだから。

 

また、本国の政治抗争はしばしば異民族統治省(以後、植民地省)に飛び火し、中級指導者の不可解な死、派閥の瓦解の影響で人事の総入替えが起きることはむしろ当たり前で、連日のように会議は収拾がつかない惨状になっていた。

 

ザイフェルト自身もボルマン派やリッペントロップ外相派と対立しており、特に上司に当たるリッペントロップ外相とは、徐々に関係が悪化し、しまいには外務省を二分にする権力闘争を行っていた。

 

総統が間に入って沈静化を狙ってからは、

対ソ連はリッペントロップ

それ以外のすべてはザイフェルト

 

と分けられた、また、親衛隊の機関、リッペントロップ事務所の大規模な縮小を断行した。

 

友好国も尊大で攻撃的な外相の権力喪失を歓迎した。

 

逆に徹底抗戦を狙う連合国にとっては、手の内を知っているリッベントロップからの交替により講和の前進を警戒した。

 

その警戒はほぼ無意味であった。

 

ザイフェルト自身は英国は、焦土と化させるか、新型爆弾での威嚇などのギリギリまで追い込まない限り不可能に近いと判断していた。

 

ただ、幾つもの餌を配置して、その度に英国の世論を揺らがせ、釣りを思わせるような根気強い外交を展開した。

 

──撒き餌を撒いて、釣り針を垂らしているのに引っ掛かってくれない。

と嘆く社畜がいたと言う。

 

欧州がファシズムに征服されてからのザイフェルトの外交は、英国との講和の他に枢軸陣営の結束、新たな同盟国を獲得しようとした。

 

ハンガリーのウィーン裁定後の親枢軸側世論が強まっていると観ると、

ハンガリー、ルーマニアにそれぞれ経済協力、軍需物資・戦略資源的同盟を胸とした物資交換協定の調印をさせ、連合国との関係を破壊させる結果を生ませ、参戦させている。

 

ルーマニアをこの協定に誘った理由は、ウィーン裁定の不満を宥めさせるためであった。

 

─────────────────

 

──総統に頂いた政治家人生を否定するのは別にいいが、総統を否定するのは止めてくれないか?──ザイフェルト

 

─────────────────

 

扉を叩く音が、総統執務室でこだまする。

 

「失礼します、統治と外交の報告に来ました」

 

 

人が居るのは分かっているが、返事はない、代わりになにかを読み上げる声と咀嚼音なら聞こえる。

 

小さな溜め息が扉の向こうで生まれて消えた。

「、、、入ります」

 

 

「──の利益を害し始めるところで終わる」

 

やはり演説の練習をしていた。

しかも、扉の前で、しかもチョコレートを塗ったパンを食べながら。

 

 

今度は肺を空にするつもりで溜め息をついていた。

 

「またですかぁ?返事ぐらいしてください、ついでに言うとチョコレートを探してどっか行ったりしないで下さいね?」

 

前科がありすぎて困ってる──そんな表情だった。

 

 

「ウグッ、すまないな」

 

 

「呻かないで下さいよ、露骨に」

 

──────────────────

 

ザイフェルトの統治はよくハイドリヒの統治を似せている部分が多い。

 

特にユダヤ人、インド(ロマ)人を探したり、彼らの権利の設定などだ。

それでも彼らの文化人は積極的に逃がしたり、見逃したりしている。

 

科学者、技術者、資本家、学者、は妻子を人質に各分野で協力を命じたりもした。

勿論、財産没収、住所を指定したり、もした。

 

イギリスが優秀なユダヤ人救出に来るのも把握していたためか、工作員捕獲の餌に用いたり、反逆集団の連絡網に参加させ、一斉検挙もした。

 

拷問は苛烈を極め、子供ですら容赦しないで拷問を行ったり、眼前で父母や一族を皆殺しにもした。

 

ただ、これだけの悪行を積んでおきながらも各地域の一般市民からの評価が高かった理由は、

やはり生活の安定化や保証、ユダヤ的な娯楽の許可、情報の透明性、統治機構と市民生活の一体感が挙げられる。

そしてそれは、市民の自主的な意思によるナチス体制協力を作り、

武装組織、いや軍隊の設立、それを支える産業基盤形成に貢献した。

 

母国と似た政治体制を作り、敵国指導者の帰国、戦前と変わらない地位や財産の約束──中立国家ポルトガルでのオランダ王家との会談なども行った。

 

階段に参加したオランダ従軍記者もコメントしている。

──すごく緊張してましたよ、

我々に、連合国側にも『マナー合ってますか?』とガチガチの顔で聞くぐらいには。

 

また、中立国を介した対外宣伝、外交、情報収集にも拘り、

アメリカやイギリスの株価と毎日にらめっこしあったり、

英米の新聞が占領地で発行したり(料金は支払っています)、

英米の最近の流行りの娯楽の輸入、

時たま、連合国との会談もしたり、

ついでに暗殺されそうになり、

 

あだ名が駐独大臣や、

ゴキブリ閣下(後年映画化、戦時中に大西洋を越えた裁判が起こる)

と増えるわ増えるわ。

 

 

 

 

 

 

 

────────────────

 

──あんの大臣、チェス上手かったぞ。──チャーチル




チョコレートの為に夢中になりすぎてどっか行っちゃう閣下。

【千年帝国の幻想で駄弁ろうよ!】
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=264389&uid=299765
興味があったら来て下さい。

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