千年帝国の幻想   作:ベルリン=モスクワ枢軸

22 / 75
たぶん親衛隊と大日本帝国の二本立て


SSと皇国

──ポーランド人は頑固だ。

耳が無い、目も無い、脳も無い、信念だけは固い。

だから腹立たしい、羨ましい。いつだって諦めないからな。──ポーランド副総督

 

──────────────

1941年1月20日

 

親衛隊──ナチズムと忠誠の権化で。躊躇いなくユダヤとロマのみを抹殺していく組織。

いや、今の所はたった二つの人種で済んでいる。

 

正しく言えば、アドルフ・ヒトラー総統一個人の命令──というか思想に忠実な組織である。

 

そして多国籍軍の様相もやや呈している。

 

更に言うと、非常に規則にウルサイ。

 

さて、そんな地獄のような組織は今どうしているかと言うと。

 

簡潔に言おう、

 

現代日本のオタクのような方向性で暴走している。

──ハイドリヒやオーレンドルフのような常識()人は休みである。

 

オカルトオタクのヒムラー閣下が長官やってるんだそうなるに決まってるだろ。

 

 

などとふざけていられ無いことが協議されていた。

 

これまで政治的な理由により幾度も停止されたユダヤ人──いや世界的な人種問題の最終的解決が、基本的に如何なる理由があろうと実行され続けることになった。

 

多少の警戒や敵意、プロパガンダに利用されることも視野にいれた上で、『フォローは私がする』と、

ザイフェルトの指示があったのは確かであり、ザイフェルトはその対価を求めた。

 

 

──ユダヤはどうでもよいが、

ロマはこの解決法の対象外に、そして彼らに故郷に返してやりたい。

ユダヤに関しても思い切って東方生存圏に協力させ、

生き残った連中をマダガスカルに送ってやればよい。

ナチズムの曲解はユダヤだけは適応できんだろうがな。

まあ、とにかく

我々のその行動がアラブやイスラムを口説くのに役立つ筈だ。

最も、彼らが恋に落ちるかは私には検討もつかん。

 

 

ロマに関しては反対意見はあったものの、ザイフェルトは自らの職権を行使したのみだ、といって聞かず、無理矢理決めた。

 

ユダヤ人移民計画は意外と支持を受け、大局に合わせながら計画は進行し出した。

ただ、最終的解決が取り止めになった訳ではない。

 

強行採決の背景として現在挙げられている物は、

イラク国王との会談時期が近づいていたことが最も有力視されている。

 

勿論、ヒムラーやハイドリヒ、オーレンドルフもその会議に同席していた。

 

────────────────

 

「大臣!あんな決定方法ではあなたの立場が危うくなりますよ」

 

数少ない親衛隊の常識人と化した友人の部下に注意される。

 

「だいじょーぶ、だいじょーぶ。

総統命令だし、ヒムラー長官やハイドリヒ、NSDAP幹部の賛同もある。

後ろから撃たれはせんよ。

 

 

たぶん、きっと」

 

 

「自信無いんじゃないですか!」

 

 

「紅茶を飲みながら笑ってればなんとかなるさ」

 

 

「私の部下に迷惑をかけるとは感心しないな」

一体何時から居たんだよ、、、

 

 

「部下を庇うフリの前に部下の前で表情筋を動かしてから言いやがれってんですよ。

ま、それはそうとして、あんな無茶苦茶な提案に耳を傾けてくれただけ感謝だよ。

今度、葉巻とビールと紅茶を送るからね」

 

 

「「はぁ、、、」」

 

 

「オーレンドルフまで冷たい反応しないでくれっ!」

 

 

──────────────

 

大日本帝国──列強と呼ばれる国で唯一の有色人種国家である。

そして、数少ない君主制の国家でもある。

 

そんな極東の皇国は1920年代から民主主義を維持できなくなっていった。

 

経済混乱、金権政治、軍部や右翼の拡大

 

日々の生活に疲れきった臣民は民主主義ではなく拡大する右翼、軍部にすべてを委ねた。

 

皇国の明日を、生活の安定化を!

 

五一五、二二六に代表される軍部の暴走、

 

政治を監視すべきメディアの煽動、

 

これらは日中戦争を引き起こし、国際社会からも孤立した。

 

 

──閣議

 

 

「アメリカとの禁輸措置に対する交渉はどうなっている?」

近衛首相は外務大臣に聞いた。

 

今この国を苦しめている石油、ゴムの禁輸状況の打開は急務である。

このままにしておけば軍の燃料は底をついて志那の物量に押し潰されてしまう。

軍だけではない、臣民の生活も破綻する。

かといって仏印からの撤兵は我が国の経済を自殺へ追いやるようなもの。

 

近衛の祈りにも似た質問は容赦なく外務大臣に抹殺される。

 

 

たった一言「米国は妥協する意思は見られません」

このたった一言が我が国を殺す。

 

 

東條陸軍大臣が机から身を乗り出して言う。

 

「総理!もう無理です。

臣民と前線の兵士に死ねと我々は言わねばならんのですか?

いつまで待てばよいのです!?」

 

 

彼も知っている、私も、誰もが知っている。

──アメリカ合衆国と戦争したところで勝てるわけがない。

 

 

枢軸に頼るわけには行かない。

ドイツにはイギリスを陥落させる海軍力もない。

第三帝国やイタリアに我々との協力は難しいからだ。

距離がすべてを台無しにする。

 

 

私は陛下にこの国や臣民に安寧を享受させるという責務ある立場を頂いた。

 

 

だから

 

 

粘れるだけ粘ろう。

 

 

「陸軍大臣、今開戦するのは避けたい。

幸い、僅かな量だがペルシアから石油を調達できた。

五月までは保てる」

 

 

息を吸う。

肺一つを動かすだけで疲労感に溺れそうになる。

 

こんな世界、私には合わない。

私には到底耐えきれない。

 

 

「五月まで待ってくれないか?

陸軍をそれまで抑えてくれ。

頼む」

 

 

やっとの思いで吐き出した一言。

 

 

「わかりました。

五月まで待ちます。

 

 

お願いします」

 

 

 

 

 

 

私は始めて見た。

泣いていた。

あの精強な軍人が、だ。

 

 

「泣かないでくれ。

 

私は疲れたよ、対米、対連合開戦やむ無し、になったら辞任する。

でも逃げ切らせてはくれんだろうな」

 

 

私はこの大戦にお呼びじゃない。

 

────────────────

 

──貴国は貴国の都合で動いて欲しい。

あなた方に迷惑をかけるわけには行かないから──ザイフェルト、対日交渉後に松岡外相、近衛首相に対して

 

────────────────

 

「自由とは何か、平和とは何か、平等とは何か

 

これらを考えることを止めた、哀れな哀れな民主主義をドイツに残してはならない。

強いドイツしか要らないんだ。

その為には勝たねばならないんだ。

だから比較的、人道的に振る舞わねばならない」

 

 

「それ以上に俺はユダヤを認めたくない」

 

 

「ハイドリヒ、貴様も政治家なら分かってくれ。

理性と規則が政治だ、感情じゃない。

勝つ為なら貴様が忌み嫌うユダヤすら利用するべきだ。

親衛隊は科学者や技術者、資本家を大勢捕まえた。

兵器や大量の資本も確保できた。

マダガスカル移民は不可能だ、

だから東方生存圏に使えないユダヤ共は磨り潰す。

それで我慢してくれ。

奴らへの約束は履行する。

東方生存圏に協力して生き残った者にのみ、な」

 

 

「核実験施設をマダガスカルに建設させてくれるならいいだろう。」

 

プラハの虐殺者は不承不承といった感じで提案を受け入れた。

 

 

「感謝するよ、やはり持つべきものは理解力のある友人だな」

 

 

「藪から棒に気色悪いな」

 

 

前言撤回、こいつは友人じゃない。




言ってしまうと、この世界は私のhoi4プレイスキルにかかってます。
まぁ、ポーランド以外はレジスタンスあまりいないから理由付けしたい。

【千年帝国の幻想で駄弁ろうよ】
お喋りしたいからたくさん来て
https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=264389&uid=299765
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。