バスケ部の部活は順調で朝も春がむかえにきてくれるから朝練もちゃんと行けるし、今絶賛高校生エンジョイ中の男、山川瞬です。
そんななか、な、な、なんと、もうすぐ林間学校なのです!
もちろんテンションはすげぇ高くなってます!
なんてったってあの桐崎千華さんと一緒の班だからー!
そりゃあテンションも上がりまっせ!
「高校ってこういう時、くじ引きとかじゃなくて自由班だからいいよね〜」
と春が言った。
「まじでそれな!」
連が言った。
「まじで、桐崎さんがいてよかった〜」
俺の心の声が漏れた。
やべぇ、、、
口に出しちまった。
急いでフォローしないと!
「いいいやちちがくて、、いやちがわかないんだけど、、、」
焦って言葉が出ない。
「えぇ〜、私は嬉しいけどなー」
と無邪気な方の笑顔で答えた。
「あの〜お二人さん僕たちのこと忘れてない?」
太一の一言で素に戻り、恥ずかしくなった。
その時、何か悩ましげにこちらを見てる涼がいた。
何に悩んでるのやら。あいつは。
そういえば、いつも悩んだり、怒ったりばかりしてる涼しか見てない気がする。
昔は、よく笑ってて、悩みなんてひとつもなさそうだったのになー、、、
なんて他人事のように考えていたが、
「おい、お前また風ちゃんになにかしたの?」
と小声で連が聞いてきた。
「そうか!」
つい声に出てしまった。
完全に盲点だった。昔から一緒にいたから、気づいてなかったけど、もしかして涼って俺の事嫌いなのか?だからいつも悩ましげにしていると考えれば、辻褄が合う。俺意外と話してる時は昔みたいに楽しそうだし。
「どうしたの〜?」
「おっきな声なんか出して笑笑」
と笑いながら春ちゃんが言ってきた。
ここは、正直に言って気持ちを聞こう。
「単刀直入に聞くけどさ、涼って俺の事嫌い?」
「え!?どしたのいきなり!」
「いや〜よく考えたら、涼って俺と一緒にいる時全然楽しそうじゃないからさ」
(どこを見てこの男は言っているんだろう)「い、いやーそんなことないと思うよ!」
「だってさ、さっきだって桐崎さんと話してたら頭抱えて悩んでたから」
(わざとやってる!?ほんっとにきづいてないのー!?)「な、なるほどねー」
「じゃあこうしてみたら?」
時は流れ、放課後、、、
いつもの通り涼と下校するところだ。
「よしっ、帰ろっか」
「うん!」
よ〜し春ちゃんに言われた通りやってみるか、
え〜とまず人気がないかを確認して、
涼の目を見て、
「ん?どしたの?」
「あのさ、涼」
「涼って俺のこと好き?」
「えっ。。。」
「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」
すげぇ叫んでる。
「いや、分かったもういい。」
「じゃあこれから2人とも理解していこう。」
俺はそこで切った。これ以上嫌われたくなかったから、
すると涼は、
「うん!」
とやけに微笑ましげに言った。
あーあガチで嫌いじゃねぇか俺の事。
まじでどうにかなんねぇかな。
涼 side
えぇぇぇぇ!?
それは、そういうことだよね!
付き合うってことだよね!
やっやったぁぁぁぁぁぁぁ!
まさかあの瞬があたしのこと好きなんて、、、
嬉しさが隠せない。
にやけちゃう。
ほんと、これから楽しみだなー。
ここから二人は食い違って行くのだった。