とある女子高校生の幻想生活   作:角村隼斗

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これはあくまで2次創作です。原作とは全く持って無関係ですのであしからず。



一章 2 博麗の巫女

「たく、うるさいわねぇ、人が幸せそうに団子を食べてたっていうのに」

 

その店から1人の女性が苦言を吐き、片手に三色団子を持ちながら出てきた。

 

「あ」

 

とミイは妖怪に手を引っ張られながら女性が出てきたことを確認する、他の人に迷惑をかけてしまったなどと思ったが今の状況では心底どうでもいい。

ここでミイが取った行動は

 

 「あ、え!助けてください!」

 

助けをこうことだった

 

もう泣きかけてるような顔で助けを乞う姿、しかも初対面の相手に助けを乞う、こんなこと相当馬鹿げてるとしか言いようがない。

しかしその顔が効いたのかは知らないが、店からめんどくさそうに出てきた女性は腰に手を当てながら。

 

「はぁ、仕方ないわね」

 

と少しため息をこぼし手に持っていた三色団子を全て食べて切った。

 

「うぅ…」

 

となんとも情けない言葉を漏らしながら、ふと、自分の手を握っている力が弱くなっているのに気がついた。

 

あ!今なら抜け出せる!

 

 ミイは自分の足を思っきし踏ん張り力強く腕を振り抜いた、

 

「うわ!」

 

するとさっきの光景が嘘かのようにゆるりと手が抜け、勢いの反動で地面に尻餅をつけてしまった。

 

「いてて、ん?」

 

「チッ、出たわね『博麗の巫女』」

 

「なによ?私がここの店で団子を食ってちゃまずいわけ?」

 

尻餅をつけ、さっきまで強く握られていた腕を見ながらその場で立ち、妖怪の顔が視線に映った。

妖怪の顔は眉が顰めており野犬の如く睨みつけている。

女性はその様子を見て妖怪に睨み返しをしている。

 

「す、すごい」

 

(もしかしてこの女の人、只者じゃないのかもしれない)

 

幸運だった、ほぼ奇跡に近いようなものだ。

安堵しながら周りを見てみるとやはり妖怪に怯えている人たちが多く誰も助けにはきてくれない様子である。

自分が言うのもなんだがよく普通の人に頼めたものだ。

 

女性の方の服装はネクタイポジションに黄色いネクタイ、そして模様は赤と白で構成されており割合は8:2 という感じである、だが腕と体に繋ぐ脇面がなく脇が見えている状態。

頭には後ろ髪を結んでいるであろう大きな赤いリボンがついており、前の方はそれぞれ横に髪をまとめているであろうものが付いている。

 

「はぁ、それよりもあんた、無理やりその子を掴んでたでしょ?まさか連れ去ろうとしてたわけじゃないわよね?」

 

「はぁ?だったらなによ」

 

(う、やっぱり)

 

ミイの思っていることは当たっていた、やはり何か気に障ったのだのであろう。

赤い髪をしているの妖怪は聞かれたことを特に言い訳することもなく、威風堂々と、そして喧嘩腰で博麗の巫女に自身がなにをしようとしていたのかを答える。

そして妖怪はこっちを睨みつけながら指を指してきて

 

「まずこいつがぶつかってきたのが悪いのよ!そのあと頭が取れただけでびびってたし、ムカついたのよ」

 

と自身がなぜ怒っているのか、そして私を連れ去ろうとしたのかという理由を明確にする。

 

それを聞き、博麗の巫女は少しため息をつきながら呆れたと言わんばかりの表情を出し

 

「店から聞こえてたけどその子、精一杯謝ってたじゃない。まぁ理由がどうであろうと連れ去る理由にはならないわね。あなたもこの里のルールを分かってるでしょ?」

 

とこの里でのルールを提示する、しかし妖怪はそのルールの1つ、里で戦わないを破り、博麗の巫女に対して戦闘態勢をとりはじめる。

 

「ふん、いいわ!あんたと戦って憂さ晴らししてやる、前の私と思わないことね」

 

そして以前自身と対峙したこと、そしてそのリベンジを兼ねて打破の一言を放つ。

博麗の巫女は「んー」と一言吐き出し髪に手を当てながら

 

「あんたと前に会ったことあるっけ?」

 

と嘘でもなく、ましてや冗談の顔もしていない。本当に忘れているであろう顔 そう!真顔で言い放った。

これには妖怪もぽかんとした顔を出し

 

「な!?覚えてないの!?輝針城の異変の時に戦ったじゃない!」

 

「あー、あの時の妖怪か。叩き潰した妖怪はあんまし覚えてないのよね」

 

「こ、こいつ、」

 

博麗の巫女はまたもや真顔で挑発とも取れる発言を出し、妖怪のフラストレーションをバチこりにあげていく、その姿は少し震えており、顔は怒りの表現を出している。

 

(うわぁ、煽りまくってる、しかもそれが無意識なのが恐ろしい)

 

その発言にミイはびっくりはしたが、それよりも巫女さんの煽りセンスに、いや無意識での挑発に誉め言葉さえ感じている。

しかしそんな気も束の間、ミイは先ほどまで怒りに震えていた妖怪に再び目を移す。

 

「いいわよ!ここで負けて一生恥を晒させてあげるわ!」

 

妖怪に目を向けると怒鳴り散らしながら左手を前に出しているおり、そして次の瞬間

 

「首付!ろくろ首飛来!」

 

とその言葉と共にその手から二つの妖怪の頭であろうものが飛び出してきていた。

その2つの頭はそれぞれ『ミイ』『博麗の巫女』の方にターゲットを絞り飛んできている

 

その光景にミイは疑問と驚きの表情を出し体が硬直していた、そりゃそうだろう目の前にありえないことが起こっているんだもの、しかし1人の女性は違った

 

「!早速きたわね、邪魔よ!ちょっと下がってなさい!」

 

「え!?うわ!」

 

といち早くそれを確認し体が硬直しているミイを手でどかし自分に全て目標を移している。

 

「ふん!前と戦った時とは違うわよ!その頭は爆発するのよ!痛いのが嫌だったらおとなしく降参しろ!」

 

「な!?爆発!?」

 

ミイはそれを聞き自身の身代わりになった巫女さんに目を向ける。

妖怪は以前とは違うことを証明し、自信満々の顔で博麗の巫女に対して言い放っている。

博麗の巫女はそれを目の前で聞き、動こうともしない、ただそれがくるのを待っている。

「う!」とミイは目の前で嫌な光景が流れるのを察知し、途端に心の中でごめんなさいと謝り、目を逸らす、しかしミイと妖怪の予想は目の前で砕け散った、

 

「ふん!えい!」

 

「え?」

 

両者に沈黙が流れた、いや流れたというか驚いたというか。

今目の前で明らかにおかしな光景が流れていた。それは何か?

 

「は?、なんでキャッチしてんのよ」

 

そう博麗の巫女は片方の頭を上に蹴り飛ばしもう一つの頭を文字通り鷲掴みにして捕らえている、

しかもなぜか爆発もしない、何か特殊な事をしたのだろうか?いや今はそんなことさえもどうでもいい、とりあえず爆発しなくてよかったと自分の胸を撫で下ろしミイは心の底から安堵している。

そして巫女は自分の手に持っている顔を持ちながら野球のメジャーばりのフォームをし

 

「ほら、お返しよ!」

 

「え?」

 

巫女はそのキャッチした一つの頭を「おりゃ!」という掛け声と共に妖怪の方に投げ飛ばす。

その投げ飛ばされた頭は瞬時に持ち主である妖怪の元に直送され目の前で大きな音と共に爆発した。

 

「うわ!本当に爆発した」

 

ミイは先ほど巫女が『爆発』すると呼ばれていた頭を鷲掴みにしていたためミイ自身は不安になりつつも本当に爆発しないのでは?という疑問が流れてはいたが、まさか本当に爆発するとは。まじで助かった。

そういえば爆発した方は、と突如どこかから「ゲホっゲホ」と咳が聞こえた。その声の方に目を向けると、どうやら煙の中から聞こえてきているようである。そして煙が流れると、驚いたことに妖怪の姿が見え始めてきている。咳の主は妖怪のようだった、それよりも爆発に巻き込まれて、しかも直撃だったのに、どうやら自身がダメージを負わない程度の爆発らしい。

妖怪は口に手を当てながらその煙のせいで咳き込んでいる様子だ。

 

「くっ!こんなので私が」

 

妖怪は捨て台詞とも言うべきか、それとも負けフラグとも言うべきか、そのようなセリフを吐きながら目の前を覆っている煙を勢いよく手で降り払い、目の前の光景が露わになっている。

しかし妖怪が見えたのは他でもない

、巫女だった。

目の前に近づいてくる巫女だけが見え始めていた。

 

「お終いね」

 

「は?ちょ」

 

巫女はその妖怪のストップ宣言に耳を傾こうとしていない、あるのは妖怪を退治すると言う意思だけであった。

博麗の巫女は妖怪の腹にその速度ともに妖怪の腹を押し、

 

「封魔陣!」

 

そう言い放った。

直後、妖怪を取り囲うように光が突如出てきた、しかしその光は残念ながら妖怪を優しく包み込むわけではなく、痛みを与える物であった。

妖怪自身は何が起こっていたかはわかっていた、体に電気が放たれているかの様な気分、そして

「キャァァァァァァァ」という叫び声と共に吹っ飛ばされているのがわかっている。それを見ている1人、そうミイである。

ミイはその光景を見て一言

 

「すごい……」

 

ただそれしか声が出ていなかった。

もちろんそれがなんなのかは瞬時にわかった、巫女さんが腹を押した瞬間何か技を出し、突如光が出てきて妖怪を取り囲い、吹っ飛ばされ、叫びを上げている、それが痛みを与えるものだと言うことは私じゃなくても分かる、でも少し私の感性は変だと思う、わたしにはそれが、その技が

 

 

 

 

 

 

とても幻想的だと、綺麗だと感じてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

妖怪はその勢いのまま吹っ飛ばされ、地面に倒れている。妖怪の周りを取り囲う光は無くなっており、地面に倒れたまま妖怪は目をぐるぐるしながら

 

「こ、こんなので……わらひが」

 

と捨て台詞をポツンと吐きながら頭がガクンと下がりそのまま意識が飛んでいってしまった様子である、

 

「ふぅ、これで一件落着ね。全くあまり仕事を増やして欲しくはないんだけど」

 

ため息をつきながらその光景を博麗の巫女は自身が技を放った方の手をぷらぷらと動かし眉を顰めながら自分が倒した妖怪を見ている。

 

んぁ!

ミイはしばらく呆然としていたが自身が置かれている状況を瞬時に理解した。そうだ、私が今行う行動はぼーっとしてることじゃない。

ミイはそれを考えて行動に移そうとしていたが、すでに体はそれを感知し自分を助けてくれた人物にダッシュで駆け寄り、

 

「あの!」

 

「ん?」

 

「助けていただいてありがとうございます!もしこのまま巫女さんが助けてくれなかったら死んでたかもしれなかったので!」

 

ミイはその場で腰をしっかり90度曲げ、頭を下げる、これは誰が見ても100点満点の下げ方である。しかし当の本人は全く気づいてはないようである。

それを見た博麗の巫女は勢いよく近づいてきたことに驚きはしたもののその姿勢をしかと見届け、

「頭を上げなさい」と一言放つ。ミイは一瞬視線を上げて博麗の巫女の顔を見ながら頭を上げていく、しかし手はしっかりと腰に当てたままである。

博麗の巫女は顔を上げたミイを見たままゆっくりと口を開き、

 

「全然良いのよ、これが私の本業だし、元はといえばあいつが悪いからね。ていうか死ぬだなんてそんなの大袈裟よ、どうせ連れ去られても死ぬわけじゃないし、もしそんなことしたら黙っておかないからね」

 

と笑いながら話している。しかしわたしにはそれでも助けられたという事実には変わらない。

 

「それでもありがとうございます、感謝してもしきれないです」

 

と再び感謝の言葉をあげる。今度は90度ではなく45度ぐらいで頭を下げた程度、しかし博麗の巫女にそのミイの気持ちが十分分かっており特段気にしてはいない、だが何故か本人はミイに視線を向けていた、ミイはそれには気づいてはいないが、博麗の巫女はずっとミイの何かを少し顰めっ面の表情をしながら見続けている。

 

「あ、いた!」

 

「ん?」

 

とそこに別の声が現れた、ミイではない。ミイと博麗の巫女はその声の方に目を向ける。

博麗の巫女は普通の顔をして目を向けていたが、ミイは驚いた表情をしながら目を向けていた。

 

(え!羽!?)

 

嘘でしょ?まさか、ここの店主さんもなの!?と目を見開きながらこちらに向かってくる鳥が見える、いや至って顔は普通の女性である。ワンチャン鳥人間かもしれない、

 

「あら、どうしたのミスティア」

 

どうやらその鳥人間の方はミスティアという名前らしい、とても可愛らしい名前だ。

ミスティアはこちらに到着するやいな両手を前に出している、これにはわたしも博麗の巫女も頭にハテナマークが浮かんでいた。しかしミスティアはその様子をみてムスッとした顔を出しながら

 

「もう!どうしたの?じゃないですよ!代金です! 代 金 !」 

 

と少し怒りながら金銭を要求している、ミイも少し硬直していたが、瞬時にそのことを理解した。そうだった、この巫女さんがきた時に手に団子を持って食べてたわ、すっかり2人とも忘れていた。

 

「あー!そういえばすっかり忘れてたわね。

はいこれ」

 

「もう!妖怪退治もいいですけどちゃんと料金は払ってくださいね?」

 

と巫女さんはその服?のポケットから金銭を出し、ミスティアの両手に入れた、ミスティアはそれを受け取るやいなやしっかりと忠告し、こっちも商売でやってるんだよ?と言いたげの様子。これには巫女さんも少し苦笑いしながら「はいはい、分かってるわよ」と返事を出した。しかしミイには疑問が残っている。

 

「あのぉ、すみませんもしかして目の前の店主さんも」

 

「そうよ、妖怪よ」

 

やっぱりね、まぁ鳥人間とかじゃなくてマシって感じですはい。それより鳥の妖怪がいることに驚いてます、そんな妖怪日本にいたかなぁ。

 

「もしかして人間の里って妖怪もお店とか出入りとかしても良いところなんですか?」

 

「そうね。さっきの妖怪みたいに変なことをしなければね。あんた、もしかしてここが初めてなの?」

 

「あ、はい。ここにきたのは実は初めてで、」

 

なる程、どうりでうさ耳の人やミスティアさん、そしてあの赤い髪の妖怪さんも出入りできたわけか。隠れて入ってきてるわけではない、つまりあの人はイレギュラーの事態を起こしてきたって事ね。

それにしても人間の里なのに妖怪も入ってきて良いことに驚きだよ、普通人間側が恐ろしいからと対策やらなんやらして入って来させないようにすると思うのに。これが意識の違いってやつね。

 

ミイは少しばかり顎に手を乗せて深く考えた、なぜここは妖怪が入ってきて良いのか、なんでお店とかを経営して良いのか、そしてここの人たちの服装は少しばかり古いのか。そもそもなぜ私はここに飛ばされてしまったのか。

ミイの知識では少しばかり理解が追いついてはいかなかったが、なんとか理解しようと頭を動かしている

 

「ふーん」

 

とこちらを疑問視しながら先ほどから見つめている巫女が目に入った、何かを探しているかのような、不思議感を抱いているような感じ

 

「あの、さっきからジロジロ観てますけど、なんか変なのでも付いてますか?」

 

と自分に手を当てながら少し不安がり、そうミイは答えた。当たり前だ、もしかしたら巫女さんにしか見えないものがあって、私に何か取り憑いているのであったら心配しかない

 

「ん?あぁ、いやなんでもないわ、ちょっと気になることがあって」

 

「え?なんですか?」

 

「あなたここ——」

 

ぐ〜〜〜

「は?」

「え?」

「え?」

 

不穏な空気が流れていた、ミイも少しばかり覚悟決め、巫女さんが口にだす言葉を待っていた。

刹那この不穏な空気をバッサリと切った音が流れた。この音はこの3人の中で唯一分かっている人がいた。

 

(なんてこったい)

 

そう何を隠そう私だ、当事者である。私もこの状況下でお腹が鳴るなんて思ってなかったわ、てかお2人さん私の方に視線を向けてるし、これ私が出した音って気がついてますね。

 

ミイは少し顔を赤らめながら顔を下に向けたまま、

 

「あ、ごめんなさい、ここにきてからなんも食べてなくて」

 

と顔を下に向けたまま自身が何も食べていないことと自身が出した音だと暴露する。しかしここについてからはまだ1時間くらいしか経ってはいない、真の理由は元いた世界で食べていなかったということである。夜食、くっとけば良かった。

しかし2人はもちろんミイの音だと気づいており、何か言うかと思いきや、

 

「しょうがないわね。ミスティア!三色団子一つお願い」

 

「ふふ、分かりました!すぐ用意してきますね」

 

と先ほどまでの顔とは一変し、2人の間に笑い顔が流れてきていた。博麗の巫女は店主さんに恐らく三色団子用のお金を渡し、店主さんはそれを受け取るや否や笑いながら早歩きをしそのまま店の中に入っていった。それを見ていたミイは巫女さんの気遣いと一文無しの私のために躊躇うことなく出してくれた事に涙が出そう。

 

「うぅ、ありがとうございます。あ。そういえばさっき何か言おうとしてませんでしたか!?」

 

ミイは感謝の気持ちを伝えるとともに先ほど言われかけた言葉を聞く、しかし博麗の巫女は「あぁ、あなたが食べ終わり次第言うわ」と右手を腰に当てながら少しばかり笑っている。ミイからしたら不思議そうな顔をしていたので一刻も早く聞きたいところである。

 

「分かりました、あ」

 

と喋っていたら何やら店の奥から人影が見えてきた。

その人影の人物はどうやらミスティアのようだ。ミスティアは店の玄関である場所に垂れている赤いカーテンを右手で退かしながらその左手にお客さんに渡すであろうお飲み物や食べ物を置くおぼんを持ってこちらに来ていた。

 

とゆーか落ち着いてよく見たら凄く可愛い顔立ちをしているし、後ろの羽がなかったら普通に花魁でもできそうな感じだし、後ろの巫女さんも同じ、ていうかそれ以上の逸材だ。

でもミスティアさん、流石にその身長で店長はねぇ、

ミスティアの身長は大体140ぐらいで、特に後ろの巫女さんは私より背が低く、大体150ぐらいに見えるのに先程の妖怪相手にびびりもせず堂々と突っ込んで倒している、男気溢れすぎでは?

と1人で思考を巡らせながらミスティアと後ろの巫女さんをチラリと見た、巫女さんはどこか見ていたためミイの視線には気づいてはいなかったし、ミスティアも特段気にしてはいない様子。

ミスティアはそのままミイに

 

「はいどうぞ。ミスティアの三色団子です」

 

と100点満点の笑顔を出しながらおぼんにのっている三色団子を渡す。

 

「いやぁ、ありがとうございます!とっても美味しそうです!」

 

ふっ、だが侮るなかれ。こう見えて私は食に対しては結構口うるさいたちなのだ。バー○ヤンやコ○スなどの店に行く時も口に合わなければ2度とその店には訪れないし、家族の夕飯の時もダメだしするような女である、そう例えるなら私は平成の承○郎。だからお金を払ってもらって買ってもらった団子だとしても、目の前に店長がいるとしてももし不味ければ。

と少し目を顰めっ面にし、団子を片手に持つ。

そして

 

「それじゃあいただきます!」

 

と今ここに始まりの合図がなった。

ミイはゆっくりとその団子の1つを口の中に入れ勢いよく口から棒を出す。

ミイは目を閉じながらそのピンク色の団子を下で味わいながら、奥歯でその団子を砕いていく。

そしてそのまま

 

ゴックン

 

 と勢いよく飲み込んだ。そして私が下した判定は、

 

「……おいひぃ、まるで春の味やぁ」

 

私の顔はさっきの表情とは一変し、ニッコニコの顔を出しながら次の団子を口の中に入れようとしていた。もちろん判定の結果は100点満点だ。

 

「ふふ、どうぞ味わって食べてください」

 

こんな感じだが、今ひとときの時間は先程の妖怪のことさえも忘れるような味と風が静かに吹いてきていた。

しかし当の本人は忘れているであろう、なぜここに来てしまったのか、どうしたら帰れるのかということを。

 

 

 

 

 

 

 

数分後

 

店の中から「ごちそうさまでした!」という声が聞こえる、どうもその声は大変満足しましたという言葉にぴったりであろう声の高さと元気の良さが響いていた。

その主は玄関口に垂れているカーテンをゆっくり退かしながら自身を待ってくれているであろう人物に駆け寄る。

 

「あら?もう食べ終わったの?」

 

と顔をこっちに向けながら食べ終わったのかどうかを確認する巫女。その主は、いやミイはその返答に顔に笑顔を出しながらお腹に手を当てて

 

「はい!量もこれぐらいしかないのに味もしっかりしててお腹も満足してます」

 

と満足げに語っている。

巫女さんはこの返答に少しドヤりながら

 

「ミスティアの団子は一番美味いんだから当然の結果ね」

 

「ふふ、そんなに褒めてもおかわりは出ませんよ!」

 

「あら?私はいつでも狙ってるわよ?」

 

まるで我が子のようにここの店のことを語る巫女さん、そこにたまたま出てきたであろうミスティアがその言葉に照れながら返答する。それに対して「いつでもデレていいのよ?」という言葉を投げかけ、2人とも楽しい会話をしている。とても微笑ましい図である。

 

(転送初日にここまでいい絵がみれるとは)

 

と少ししみじみしながらその場を見ていた変態さん。多少危険と遭遇してしまったものの来て良かったと思えている。

 

「っと、そういえば無駄話してる場合じゃなかったわね」

 

とミスティアとの会話を切り、ミイの方に顔を向ける博麗の巫女。この様子だと、やっと本題に入る感じである。

 

「あ、そういえば私に何か聞きたいことがあったんですよね」

 

ミイは少し不安感を抱き、自信の胸に手を握り締めながら置いている。少し強がってはいるものの顔は正直であり不安の様子が見て取れる。

 

博麗の巫女はその場で服の砂や埃を払い、顎の下に手を当てる。

博麗の巫女は少し考えながら「うーん、そうね」

と少し呟きながらミイの方を向き

 

「でもここで立ち話はあれだから、私の『神社』にまで『飛び』ましょうか」

 

「え?飛ぶって?」

 

ミイは唐突に言われた言葉にピンと来なかった。出てきたのは自信の頭の上に出てきたはてなマークだけである。

 

(どゆこと?)

 

「え、あの」とミイが尋ねたようとしたものの、時すでに遅し、博麗の巫女は目の前で『ふわり』と浮き上がりなんとミイの方に直進してくる。

 

「そのまんまの意味よ、ほら」

 

「え?は?ってうわぁ!」

 

ミイは情けない声を出しながら咄嗟に手を前に出し、防御ともいえない構えを取る。飛ぶってそうゆうこと!?物理的に!?

しかし博麗の巫女はそのまま攻撃!するかと思いきやミイの後ろ側に移動していく。

 

あ、あれ?てっきり何かされるかと思ってたけど、良かったぁ。

と安堵してる女子高生さん。しかしこの時すでにおかしなことが起きていた。

 

あり?なんか地面がだんだん遠くなってってるような。

いや違う!私飛んでる!いや、私が飛んでるんじゃない。いや正確には飛んでは入るんだけど、私がやってるわけじゃない、これはまさか、

 

予感的中。やっぱかぁ、

 

ミイは咄嗟に顔を後ろに向け、すぐにその異変の正体が分かった。

博麗の巫女である。

博麗の巫女はあの時直進していったわけではなく、ミイの背中側に周り、その後ろ側の襟?を掴んだのである。

 

「あ、一応言っておくけど暴れたりはしないでね、落としちゃうかもしれないから」

 

「あのぉ、」

 

ミイは巫女の方を向きながら左手を上げ質問待機のポーズをし、巫女に声をかけた。

巫女はそんなミイに「ん?なに?」と真顔で返答する。しかしミイにとっては常識の範囲外のことが起きている、そのことを聞きたかった。

 

「さも当然かのように飛んでますけど、なんで飛べるんですか?」

 

1番の疑問。それは現在進行形で起きている空を飛んでいることについてである。だが他に聞きたいところもあるのも事実、なんで私を軽々しく持てているのとか、なぜ平然としているのか、とか。

だがそんな事などどうでもよく、真っ先に思い浮かんだのがそれだった。

 

まだ体に羽がついていたりしていたら100歩譲ってまだ納得するとしよう。だが私からしてみたら一般の女性である、先ほど妖怪をぶっ飛ばしたとはいえ、空まで飛べるとは思ってはいなかった。

そんなミイの質問に対して巫女の返答は

 

「ん?さぁ?物心がついた頃から飛べてたからそんなこと考えたこともなかったわね」

 

と風を顔で受けながらそう答える。

 

嘘だろ。ミイの質問に対しての返答が驚きのあまりだった、まるで実体験が鳥のようである。

ミイは少しばかり苦笑いしながら、

 

「ふへぇ、もしかしてここのみんなは飛べたりするんですか」

 

と次の質問を当てる。この質問に博麗の巫女は少しばかり考え

 

「うーん、まぁ妖怪とか妖精達は普通に飛べたりしてるわね、私の知り合いに『時を止める』やつだっているんだし」

 

「妖精もいるんですか、あの一応聞いときたいんですけど、その人って妖怪ですか?」

 

「いや人間よ」

 

ミイは驚くことばかりであった。

先程の妖怪は飛んではいないもののとんでもない技を放ってきた、しかし今度は妖精ときましたか、ここはファンタジーですか?んで持って時を止める人間と、なんでもありだなこりゃ。

終始ミイはずっとぽかーんとしてはいたが再び口を動かし、次の言葉を口に出す。

 

「もうわけわけめですよ、」

 

そう自分にとって理解ができなかったからである。私は転生系の主人公のようにすぐ無双できるわけでもなければ、どっかのゲームのように瞬時に状況判断をできる頭の持ち主でもないのだ。いわば私は一般人である。しかし初日にまだ味方と呼ぶには乏しいがレベル999の人間と出会えたのは奇跡だ、そこんところは運が良かったと言える。

 

それに

 

「空を飛ぶってこんな感じなんですね、乗り物とは大違いだ」

 

 辺りを見渡しながらそう呟く、そう私は人類史上初めて空を飛び、風を直に受けているのである。

 

 ミイは髪を靡かせながら少し誇った顔をしてはいるが、現状の姿はまるで鷹に捕まえられ、これから巣にお持ち帰りされる真っ最中のようなものである。

ミイ自身は気付いてはいないが、周りから見たら不安で仕方ないであろう。

 

「……乗り物ねぇ」

 

「え?」

 

と先ほどのミイの言葉に何か引っかかったのか、博麗の巫女はその言葉の一部を呟く。

ミイはよく聞き取れてはおらず、もう1度聞き返すが、「いやなんでもないわ」と先ほど呟いた言葉を発さない。

 

ミイは多少気になってはいたが、目の前の風景にそれもとんだ。

と同時に自信の体が地面に向かっていっている。それが意味することとは、そう目的地である。

 

「ほらもう着いたわよ。ようこそ博麗神社へ」

 

ミイはそのままゆっくりと着地をし、博麗の巫女もその場に着地すると同時に、自信の目的地である、『博麗神社』を紹介する。

 

「はへぇ…ずいぶんご立派ですね」

 

とミイは特に意識したわけでもないが、その言葉が出てきてしまった。

 

博麗神社は思わず声に出てしまうほど立派であり、お参り場所には賽銭箱が置いてあり、屋根は青銅色の煉瓦で敷き詰められており、太く立派な丸太でそれを支えている。さらにその奥には神が祀られているであろう本殿がある。さらに神社の周りにある綺麗な鳥居、自然が漂うほどの木々たちによってさらに神域が増している。

 

「これだけ立派なら多くの人々がきて信仰されているんでしょうね」

 

こんだけでかく、そして神々しいのだ。祀っている神も相当なんだろうな。

とミイは特に疑問視も抱かずそう言葉に出す。ミイにとっては必然のようなものである。

地元にある神社もこれだけでかくはなかったが、すごく信仰されていた。ならこの博麗神社は少なくともその神社よりは進行されていると考えたのである。

博麗の巫女はその言葉を聞き「ありがと」と歩きながらミイのその発言に感謝しながら前に出ていく、しかし博麗の巫女は前に出た途端大きくため息をつき、

 

「そうだと良かったんだけどね」

 

とこぼす

 

「へ?良かったって?」

 

その発言に首を傾げながら博麗の巫女に先ほどこぼしたことについて聞く。

博麗の巫女はこちらの方に向きながら苦笑いし、

 

「あぁ、神社ってのは神を祀って信仰を集めさせたり、願い事を叶えさせるのが役割なのよ、だけどうちの神社は何の神を祀ってるのか知らないし、挙げ句の果てに参拝客も来ない。くるのは妖怪やら妖精だけよ」

 

と森の方に指を指す。

その方向にミイが目を向けると、先ほど話してくれた妖精とやらがみえている。

ミイはそんな博麗の巫女に同情の意味を込めて

 

「う、ご苦労様です」

 

とコメントする。

やはりどんな世界でも苦労してる人がいるんだな。と感じた巫女の発言だった。

 

「まあ良いわ、んであんたに聞きたいことなんだけど、」

 

巫女は改めて曇った顔を消し、いよいよ本題に移ろうとする。

ミイも覚悟ができており、どんな言葉も投げかけられても準備万端、用意周到の心理状態である。

 

「はい」

 

と返事をし、巫女はミイの方向きながら口を開く

 

 

 

「あなたーーここの住人じゃないわね?」

 

 

その瞬間大きく風が吹き、先ほど和気藹々と喋っていた2人の間に沈黙が流れていた。

 

この時ミイにとっての歯車がまた一つ動き始めていた。

 




とゆうわけで今回10,000文字の投稿ですが、いかがだったでしょうか?自分的に色々ガバガバな所があると思うのでそこら辺は、温かい目で見てください。

それと1週間投稿できないかもしれないです。楽しみに待ってくれてる人がいてくれてるなら、申し訳ないです。
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