とある女子高校生の幻想生活   作:角村隼斗

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この作品は2次創作です。原作とは関係がありません!それではどうぞお楽しみください


一章 5 神社への訪問者達

「ようこそ、“幻想郷“へ」

 

そう言ったのだった。

 

「さてと、ひと段落終えたところで、そろそろかしら?」

 

紫はチラリと鳥居の方に目を向ける

 

「そうね、それじゃあ先ずはここに来てる人達をお出迎えしましょうか」

 

と紫の口から『人達』という言葉が出てきた。

 

それを聞いたミイは少し驚き

 

「ここに誰か来てるんですか?」

 

と聞く。ミイからは人の声も聞こえないし、姿形も見えない。それは霊夢も同じであり、分かっていたのは紫だけだった。

 

それを聞いた紫はミイから視線を外し、鳥居より奥の方。階段の方に目をやる。

 

そしてミイと霊夢はつられるがままその視線の先を見る。

 

するとその階段から一つの『傘』出てきていたのだ。

それを見た紫はそのまま言葉を続けて

 

「えぇ、『幻想郷』唯一無二の存在」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「『吸血鬼』御一行様がね」

 

ミイと霊夢はつられるがまま階段の方に目をやる。するとそこから一つの傘が出てきており、すぐさまその姿は露わになってくる。

 

傘を持っているのは従者と呼ぶに相応しい人物。そして使えている主は従者が姿を表してから3秒後に見えてきた。

 

それを見た霊夢は「うわぁ」と嫌な表情をし、対してミイの方は驚いていた。

 

それもそのはず、その姿はあまりにも幼く。羽が生えていたのだ。

 

だがミイは多少である。紫の発言した吸血鬼御一行というのは紛れもなく目の前にいる方々であろう。

ミイも本などで読んだり見たことがあるので、逆にそのまんまということに驚いてる節はある。

そんな吸血鬼様は自身が焼かれないよう従者に傘を持たせ、こちらに歩いてくる。

 

「こんにちは。遊びに来てあげたわよ霊夢」

 

そう挨拶をした。

霊夢はそれに対して「はいはい」と歓迎してないと言わんばかりに表情と言葉に出ていた。

そしてそれを聞いた吸血鬼様は少し満足した顔を出し、ふと隣に視線を動かす。

 

「あら珍しいじゃない。『隙間妖怪』がいるなんて」

 

と紫に対して煽りとも取れるような発言を放つ

それに対し紫は「ふふ」と微笑しながら

 

「あら?そうかしら、貴方が見てないだけで結構此処にはいるわよ、『幼き月』さん」

 

とこちらも負けてないと言わんばかりに煽り返す。

吸血鬼様は返された言葉に顔を不満そうにし

 

「その呼び方はやめろと言ったわよね、紫…、次その言葉を出したら、命がないと思いなさい」

 

「うわ…!」

 

目が赤くなって、空気が…!

 

突如吸血鬼は目を赤くする、つまり敵対モードというわけだ。煽り勝負はどうやら仕掛けた側が先に負けたようで、ここら一帯に殺意が放たれる。

 

「あら、それは失礼。以後気をつけますわ」

 

——なんで紫さんはそんなに余裕そうなんだ!?

 

あたりに放たれた殺気に足が震えるミイと違い、紫は扇を開き口に当てながら笑っている。

正直勘弁して欲しい…戦いにまで発展させられたら困るからだ。てか私が死ぬ

 

それを見かねた霊夢はすぐさま2人に「ちょっと」と声をかける。

 

「ここで戦いなんか勃発したりしたら、私が許さないから。2人とも少しは落ち着きなさい。特に紫、それに『咲夜』も何とか言って頂戴」

 

霊夢は紫側を然り、吸血鬼側はその従者『咲夜』と呼ばれる女性に宥めさせようとする。

 

しかし霊夢が声をかける前から従者は既に主人を止めようとしており、冷静に、そして静かに口を動かしながら

 

「お嬢様、此処でそんなことを起こしてしまったら周りに多数の被害が出てしまいます、今はお鎮めください」

 

と宥めさせる。

それを聞いた吸血鬼は自身の従者に視線を動かし、そしてあたりを見渡す。

よく見てみると先程の殺気により少しばかり怯えている妖精達の姿が見えており、それを見た吸血鬼は再び視線を戻す。

 

「えぇ、そんな事言われなくても分かってるわよ」

 

「あらごめんなさいね」

 

紫は微笑しながら謝っているが、果たして反省しているかどうかは分からない。

少なくとも霊夢はそれを聞いてため息をついているのは確かだし、私もおんなじ気持ちだ。

 

「……」

 

「?あら、誰かしらこの娘は?さっきから黙ってるようだけど」

 

黙りこくっているミイを見た吸血鬼はそのまま視線を合わせながら何者かと尋ねる。

少しぼーっとしていたミイだったが、すぐさまスイッチを切り替える。

 

「あ、さっきから会話が壮絶すぎて入れなくて少し黙ってました」

 

「貴方、名前は?」

 

「鈴原ミイと申しますはい」

 

とミイは黙りこくっていた理由と、軽く自己紹介をした。

 それを聞いた吸血鬼様は目を少し細め、軽くミイを凝視する。

 その鋭い目にミイは喰われるのではないかと不安になってはいるが、恐らく観察しているだけなのであろう。

 

そして吸血鬼は「ふーん」と一言放ち、目を普通の状態に戻す。そして顎の下に手を乗せながら先程の観察結果を元にミイに話しかける。

 

「貴方も『咲夜』と同じ人間のようね。見た感じ…非力で何にも出来なさそうだけど」

 

 吸血鬼の観察結果は、『非力な人間』である。そんな結果に私は何も言えず、逆に『それな』と内心そう思い、同意するほどである。

 

そして吸血鬼は「さてと」と言葉を続け

 

「今度は私の番かしらね」

 

 と今度はこちら側の自己紹介を始めた。

 

「私の名前は『レミリア・スカーレット』、誇り高き吸血鬼の末裔よ。呼び捨ては癪にくるから、レミリア様とでも呼ぶと良いわ」

 

とその細い腕を自身の胸の前で組みながら、威風堂々と喋る。

それを見たミイは、こんなに幼い見た目なのにこの気迫、流石吸血鬼様や!とその誇りと格好良さが身に染みていた。

 

「はい!これから宜しくお願いします!レミリアさん!」

 

 ニッコニコの笑顔で名前を話した矢先、まさかの『さん』付け。

これに対してレミリアは話を聞いてたのか?と呆れたと言わんばかりに表情を出している。

 

「…まぁ良いわそれでも」

 

 しかしその笑顔に免じて、レミリアは『様』付けではなく、『さん』付けをしたミイを許した。

 

 これに対してミイは、「あれ?」とレミリアの態度が少し自分に対して呆れている事に気がついた。

 しかしミイは決して話を聞いていなかったというわけではない。

 これはミイの価値観によるものであり、『様』付けより、『さん』付けが位の高さとして勝っている認識なのだ。

 

しかしレミリアは、自身のことを様付けしろと言っていたにもかかわらず、自身の価値観を無意識に優先してしまった結果である。しかもこれに当の本人は何も間違えていないと思ってるほどに。

 

そんな困惑するミイを隣に、紫はレミリアに話しかける。

 

「それでレミリア、何のためにここに寄ってきてのかしら?」

 

 まるで先程のおちゃらけ感が嘘のように風紀ある姿で伺う紫はまるで別人だ。

 それを聞いたレミリアは顔を紫の方に向け、その質問に答える。

 

「それなんだけど、咲夜、ちょっと席を外すわね。紫と話したい事があるから」

 

 顔を左上に動かし、自身の従者にそう言った。それを聞いた従者は「承知いたしました」と顔を少し下げ、了解した。

 

それを聞いたレミリアは一言頷き、傘を持っていく。そして紫と共に神社の端っこへ移動していった。

 

そしてそれを疑問視して見ていた霊夢をミイはトントンと叩く。

 

「…霊夢さん」

 

「ん?なによ」

 

「レミリアさんって身体的に10歳に見えるんですけど、年齢もそのぐらいなんですかね?まぁ流石に50歳ぐらい?」

 

こちらを振り返った霊夢にミイは先ほどまで気になって気になって仕方なかったことを話す。

 

だがミイも多少は予想を立てていた。恐らく50歳ぐらいだろうと、流石に10歳はないと自分でも思っていた。

 

それを聞いた霊夢は、「ふふっ」とミイを笑う。

 

「まぁたしかに初対面だったら勘違いしちゃうのも無理はないわね」

 

「え?どうゆう事ですか?」

 

勘違いしていると指摘されたミイはさらにハテナが浮かぶ。

そしてそれを見た霊夢はレミリアの方を一瞬向いた後、すぐにミイの方を向き

 

「あいつの実年齢は、500歳よ」

 

「ご、ごひゃく!?へ!?」

 

 ミイはその場で声が大きく出てしまった。それほど衝撃がデカかったのだ。まさかのミイの10倍

 何かの冗談かと思ったが、すぐ近くにいる従者が何も言わない事こそが証拠である。

 

 ミイはレミリアの方を向いてみると、どうやらレミリアもミイが出した大きい声を聞き、こちらをみてきている様子だったため、ちょうど目があった。

 

霊夢はその驚いたミイの反応に満足しながら腕を組む。

 

「私も聞いた時びっくりしたけど、吸血鬼と人間の歳の差ってヤツらしいわね。どうやら人間の10歳はあいつら吸血鬼にとって500歳らしいわ」

 

いやいや、歳の差ってレベルじゃないんですけど

 

 と言葉にでずともツッコミを入れてしまった。

 そうなると今時点で500歳ということは、単純計算だけどレミリアさんの年齢が5000歳でやっと私たちと同じ年齢になるのか。正直動物との年齢差ってもんじゃない。

 

「はぁ、吸血鬼って長生きなんですね。ん?でも確か隣にいる従者さんは人間って」

 

「何か私にございますか?」

 

「うわっ!」

 

 と咲夜の話題に移行した矢先、なんとその本人が自身の隣に立っていたのだ。

 ミイはいつの間にかそばにいた咲夜に驚き、その拍子に後ろに下がってしまった。

 

 そのミイの反応を見た咲夜は微笑しながら「先程私の話をしていたのでつい」と答える。どうやら本人は驚かせる気は多少あったようだ。

 

 「それで、私に何かございますか?」

 

と改めて質問する。

 ミイはバクバクになった心臓に、一旦落ち着けと、そう念じながら通常状態に戻す。

 そして落ち着いた後、先程の質問に答える。

 

「い、いえ!何で吸血鬼と人間が一緒に暮らしているのかなぁって。本来吸血鬼って人間の血を吸うじゃないですか」

 

 本来疑問視されるのは咲夜のほうである。もし私の世界観と同じなら、吸血鬼=人間の血を吸うが常識であり、恐れられる不死身の怪物である。

 

「なるほど、そーゆう事でしたか。たしかに貴方様からしてみればおかしい事には違いありませんね」

 

 咲夜はそれを聞き、すぐにミイの価値観を理解した。この時ミイは確信していた、咲夜さんは私たちと同じ常識の範囲をだということを。

 

「はい、でもそれってつまり」

 

「つまり?」

 

 ミイはレミリアの方を向きながら少し小っ恥ずかしい気持ちを抑え

 

「人種を超えた固い絆で結ばれてるって事ですよね、お互いをお互い信頼している」

 

 そう静かに話した。

そして咲夜の方に視線を戻し、顔を見てみる。咲夜の顔は少し目が開き、そして黙ってミイの話を聞いている様子だ。

 

「……」

 

「とても素晴らしいと思います。見てて眩しいですもん」

 

 人種を超えた絆は必ずあるんだ、そう私は確信した。

だって目の前で吸血鬼と人間が同じ空間で、同じ食卓で、外に出かけて、そしてお互いが信頼している。

そう思いながらミイはその咲夜の真っ直ぐな視線を直に受けながら話した。

 

そして目の前の従者はチラッと自身の主人を見て、少し照れ臭そうに「はい」と答えた。

そしてそれを見ていた霊夢は1人でに頷き

 

「やっぱり私の目には狂いはなかった」

 

と少しドヤりながらそう呟いた。

 

そしてミイの話を聞いた咲夜は後ろの霊夢に微笑しながら声をかける。

 

「霊夢、貴方はとんでもない大物を連れて来てしまったかもしれないわね」

 

「そうでしょ?私には運が味方してくれてるからね」

 

 咲夜はミイを連れてきた霊夢を褒め、それを受けた霊夢は当然と言わんばかりの顔を出している。

 それを聞いた私はその言葉を受け喜びの感情が上がってきていた。

 

「そ、そうやって言われると照れちゃいます」

 

 少しばかりニヤつきながら喜ぶミイ。

それを目の前で見ていた咲夜は照れているミイに声をかける。

 

「貴方たしか、名はミイ、だったわよね?」

 

と腕組みながら名前の再確認を行う。

ミイはそれに威勢よく返事をし

 

「はい!気兼ねなくミイで大丈夫です!」

 

咲夜は元気はつれつなミイの名前を確認し、一言頷いたあと先程同様自己紹介タイムが始まった。

 

「私の名前は十六夜咲夜。紅魔館の主であるレミリアお嬢様にお使えしているメイドよ」

 

 華麗に、そして綺麗に自己紹介を始めたメイド。その姿は先程のお嬢様とは違い、とても誠実なものであった。

 

「咲夜さん、宜しくお願いします。てかメイドさんだったんですね」

 

 こちらも負けじと綺麗に挨拶を交わしたミイだったが、咲夜がメイドである事に全く気づいていなかったのだ。

 そんなミイの言葉に「え?」とちょっと驚きながら顔を動かし、銀髪の髪を揺らしながら自身の服装をチェックする咲夜

 

「あら?メイドっぽくないかしら?」

 

「あ、いや私メイドの衣装とか、メイドさんとかあんまり見た事なくて」

 

 私はメイドというものを全く知らない、あんまり見たと言ってもあくまで動画だけである。実仏像は咲夜さんが初めてなのだ。

 

 それを聞いた咲夜は少し考え込み、人里やその他の風景と人間を思い出す。

 そして「そうか」と言葉を続け

 

「確かに人里やそこら一体ではメイドはいないわね」

 

と発言する。

ミイはそれに、メイドは人里でもあまりいないんだ。と日本とここを重ねて、その意味も含めて

 

「あ、そうなんだ…こっちの世界でも」

 

と呟いた。

 

「ん?どういう意味?」

 

 とミイの呟きを聞き逃さなかった咲夜はどうゆうこと?と聞く。

 ミイは、やってしまったか?と思い霊夢の方に目をやる。すると霊夢は「大丈夫」と一言いい、ミイを安心させ、ミイの代わりに霊夢が咲夜に対してミイの事情を話す。

 

「ミイはつい先程この世界に来たばかりなのよ、しかも見知らぬ人間に勝手に送られてきた、本人の気も尊重せずにね」

 

 と本来は本人が言うべきなのだが、ここは仲のいい霊夢に任せた。

 

「……なるほど、どうりで」

 

 咲夜はしばし硬直していたが、よくよく思い返すとここに来た時にミイを見たが、ここでは見られない服装などが目に入っていたためすんなり受け入れることができた。

 

とここで咲夜に一つの疑問が走る。

 

「そういえばなぜミイを返さないの?紫だったら簡単にできるでしょうに」

 

 それはミイがなぜ滞在しているのかどうかと言う事、まだ帰りたくないだけなのか?と思っていた咲夜だったが、暗い顔をするミイが目に入ったため、どうやらそれはないと感じた。

 そしてその顔のままミイは口を動かす。

 

「実は、帰る方法も断たれてしまって」

 

先程自分が起きた事、それを聞いた咲夜は腕を組みながら霊夢の方に目をやり、話を続ける

 

「それは可哀想に、何か原因でも?」

 

「それがね、どうやらミイに結界が施されてるようなのよ。しかも紫でも解けないオマケ付き」

 

 それを話した2人の顔は一気に色褪せてしまい、片方は暗く、片方は少しイライラが溜まっているようだった。

 咲夜はそれに対して何も言わなかったが、この2人の顔からして打つ手は全て行ったと捉えた。

 

「紫でも解けないとなると、相当厳しいわね。彼女はこの幻想郷で1番を誇っても過言ではない実力者」

 

 咲夜の発言通り、紫はやはりこの幻想郷でトップの位置に立っている強者、誰もが認めるような人物が今回に限ってお手上げ状態。

 

「だからこの術者を見つけ出して解こうって話になったのよ」

 

 そして唯一結界を壊せる可能性のあるのが術者を見つけて解かせる。しかしこれは簡単には見つからないだろうし、ミイもそれは分かっていた。

 

「でも多分長くなりますし、これからお世話になります」

 

 苦しい笑顔を出すミイを見た咲夜は、ふと頭の中に一つの思考がよぎる。

 

「……もしかしたらその結界、壊せるかもしれないわね」

 

 衝撃の発言、咲夜は今そう呟いた、『壊せる』かもしれないと。

 それを聞いたミイは焦りが止まらず、思わず無我夢中で咲夜に尋ねる

 

「え!?ど、どうやって!?」

 

 ミイに勢いよく質問された咲夜は困惑し、それを見かねた霊夢が「ちょっと落ち着きなさい」とミイを宥める。

 後ろから声をかけられ「ご、ごめんなさい」とミイは一言謝り、咲夜も大丈夫と返した。

 

 そして後ろにいた霊夢はミイを宥めさせた後咲夜の前に移動し少し不穏な表現を見せながら、その咲夜の狙いが分かっているようだった。

 

「咲夜、アンタまさか」

 

「えぇ、『妹様』の能力を使えばその結界を壊せるかもしれない」

 

 ——妹様?

 

 本来は喜ぶべき場面のはずなのに、なぜかミイはそうしなかった。

 それは決して壊してほしくないだとか、そんな気持ちではない。『2人』の顔が喜んでる様子を見せず、逆に不安を醸し出していたからだった。

 

 提案者の咲夜も深く考え込み、咲夜の狙いが分かっている霊夢も些か協力的な表情を見せなかった。

 2人の狙いがなんなのか、私には分からなかったが、これだけは言える。

 

 

 

 

 

 これは『賭け』なんだと。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おーーーい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんな3人による不穏な空気が漂う中、一つの声が差し込んできた。

 誰だ?とあたり見渡したが、姿は見えない。そしてすぐまた「おーーい」と声がかけられ、ミイはその発信源をしかと認識することができた。

 

「ん?誰かこっちにきてませんか?」

 

 ミイが捉えたその声の主は、陸ではなく。先程味わったであろう『空』を飛んでこちらにきていたのだ。

 

 ん、でもあの姿、どこかで見たような。

も、も、もしかして!

 

 

 

魔女さん!?

 

 

 

 咲夜と霊夢の2人もその姿と、声を確認できたようで、2人の表情を見た限り、どうやら知り合いのようだった。

 

そして2人して口を動かし

 

「バッチリ見えてるわよ、あの姿は」

 

「えぇ、間違いなく、彼女の声ね」

 

「魔理沙よ」

「魔理沙ね」

 

 魔理沙という人物は勢いよくこちらに向かってきており、そして神社前に移動すると、そこから高度を下げ、その頭にかぶっている帽子抑え、その黄色い髪を靡かせて「よっと」と着地する。

 そしてその乗っていた『箒』を手に持ちこちら側を向いて、左手を上げながらこちらに向かってくる。

 

「よう!お昼からこんなに集まって何してたんだ?まさか私抜きで面白い事でもしようとしてたんじゃあるまいなぁ!」

 

 そして目の前の3人の前でその右手に持っている箒を『コン』と音を立てて、歩くのを止める。

 

 目の前で止まった魔理沙に「全く」と霊夢は吐き、笑いながら続ける

 

「貴方はいつも能天気ね魔理沙」

 

「おっと霊夢!それは間違いだぜ!私はいつも何かを求めて飛び回ってるんだ!主にキノコと本とお宝だけどな!」

 

 「ふふん!」とドヤりながらキノコと本とお宝を求めて走る、まるでトレジャーハンターと言うべきであろう。

 

「あらそう、それはすごいわね魔理沙」

 

 そんな魔理沙を見ながら咲夜は腕を組んでいる。

 そして魔理沙が視線を移し咲夜を見てみると、咲夜はなぜか笑っている。だが笑ってはいるが、さらに咲夜を纏うように怒りのオーラが出ているのだ。

 そしてこちらを見てきた矢先、少し腰が引けた魔理沙にそのオーラと表情のまま

 

「ならさっさとパチュリー様から盗んだ本を返してもらえる?」

 

 と少しづつにじりよる咲夜に魔理沙は一歩バックしながら手を前にやり

 

「だから!死んだら返すっていってるだろぉ!」

 

 と頬を一粒の汗が流れる。

それを聞いた咲夜はもちろんのこと、霊夢もそれには苦笑いで

 

「それは返すって言わないわよ、魔理沙」

 

と思わずツッコミが出てしまうほどである。

 

「あ、あの!」

 

「んお!なんだ?」

 

 とここでミイは咲夜の隣から飛び出し、魔理沙に話しかける。

 そしてミイは手を胸の前で握り拳を作り、勢いよく

 

「も、もしかして魔法使いさんですか!」

 

 と目をキラキラと輝かせながら、まるで小さい頃プリキュアに憧れていた頃のような目で見つめる。

 だがそんなことなんぞどうでもいい、私の憧れはまさに魔法を操ること!小さい頃から目指し、そして漫画でもよくお気に入りの魔法描写があれば頭で振り返り、時には独り言を発するほどである。

 そしてその憧れの集大成である魔法使いがなんと目の前にいるのだ。ワクワクしないわけがない。

 

 そんな様子でこちらを見てくるミイに魔理沙は若干度肝を抜かれるが、自分が憧れの的だと気づくとすぐに立て直す。

 そして自身の顔を親指で指し示しながら

 

「そうだぜ、私が紛れもない大魔法使い霧雨魔理沙様だ!」

 

 と笑顔でそう答える。

そしてそれを聞いて目が今なおキラキラしている

ミイとは打って違い、後ろの2人は「何が大魔法使いよ」と両者ツッコミを入れていた。

 

「ふわぁ、凄い!もしかしてその箒も!?」

 

 と今度は箒の方に指を指すミイ。

これこそが魔法使いのイメージとして欠かせないものである。

 やっぱりどの世界でも魔法使いは箒を使うんだ!私も使えるようになるかな。てか使いたい。

 と満面の笑顔を出すミイの方をトントンと魔理沙は叩く。

 

「おう!お前なかなか見込みがあるなぁ!名前はなんて言うんだ?この辺りじゃ見かけない顔だが」

 

「あ、私鈴原ミイと言います!」

 

「ミイ、良い名前だな!おい霊夢!もしかしてミイが中心となってこんなに集まってる感じか?」

 

 魔理沙は名前を聞き、すぐさま後ろで立っている霊夢に、ミイが中心か?と尋ねる。

 霊夢はそれに頷きながら

 

「まぁ、そんな所かしら?レミリア達は違うっぽいけど」

 

 とレミリア達の方を見る。

話を聞いた魔理沙は「なんだいたのか」とレミリア達がいた事に今気づいた様子である。

 そして霊夢は隣にいる咲夜に「何か聞かされてるの?」と尋ねるが、咲夜は首を横に振って

 

「いえ私は何も、ただひさしぶりに外に出かけたついでに見にいこうと言われただけよ」

 

 と否定した。

 実際のところは紫に用があったから咲夜と共に外出したのだろうが、何故それを教えなかったのか。それだけが咲夜の頭を悩ませていた。

 

 とここで魔理沙がミイのことをじっくり見始めた。

 

「ふむふむ」

 

 じっと見続ける魔理沙に、ミイはちょっと困惑しながら

 

「な、なんですか、何か変なものでも」

 

 と尋ねる。

 すると魔理沙は、「ん?あぁ」と返事をしする。

 そして少し疑問視しながら見ていた顔をやめ、ちょっと驚きながら

 

「お前、さてはここの人間じゃないな?」

 

 と尋ねた。

ミイはこれを聞いて「あ、はい」とやっぱりバレるんだなと思い、そう返事をした。

 ここで霊夢が魔理沙に対して

 

「魔理沙、それ今回で3回目よ」

 

 と実は自分が初めて指摘したことではないと、みんな知っているぞと話す。

 それを聞いた魔理沙は顔を霊夢の方に向けながら、「あり?」と笑いながら霊夢に返した。

 

「ちょっと自慢げにいったつもりなんだがなぁ〜」

 

「なんで分かったんですか?もしかして魔法ですか!」

 

 またもや魔法に関連づけたミイは魔理沙に何故私が違う世界の人だと分かったのかをまたしても尋ねる。

 そして期待していたミイの返答とは違い魔理沙はミイの服を見ながら

 

「いや、お前の服装でわかったよ、あと雰囲気。まぁ恐らく霊夢は相当お前のことに関して調べたんだろうけどな」

 

 と魔法でもなんでもないと話した。

そして自信満々に言い放つ魔理沙にミイは尊敬の目をしていたが、そんな魔理沙にミイは微笑しつつ

 

「けど私を当てた理由も霊夢さんと同じで」

 

 と話した。

それを聞いた魔理沙はただ一言、

 

「…….マジか」

 

 真顔でそう一言漏らした。

 

「ふふっ」

 

「はっ」

 

 そしてその発言を聞いた咲夜は、口に手を当てて微笑し、霊夢はばかにするような顔で笑った。

 その反応に魔理沙はムッとした表情で2人に向かって「笑うな!」と怒っている。

 両者誤ってはいるものの、やはり小馬鹿にしている様子は変わらず

 

「いや面白くてつい、ごめんなさい」

 

「いや、あまりにも可哀想だったからついね」

 

 と謝罪の気持ち10%ぐらいしか出ていないほどである。

 そしてそれ見ていたミイは突如肩に魔理沙の手が乗っけられる。

 魔理沙はミイの肩に手を乗せ、左手を霊夢と咲夜の方に指を指しながら目を細くして

 

「良いかミイ?あいつらはど畜生なんだ、何か言われたりしても聞く耳持たない方が身のためだぜ」

 

 と忠告する魔理沙に霊夢はちょっと声を低くししながら

 

「はいそこ変な印象つけない」

 

 と叫ぶ。

 魔理沙は「間違ってないだろ!」と声を大きくしながら先程言った言葉を取り消さない様子だ。

 

 正直この状況を楽しんでいた私はふと笑いが込み上げてきて、声に出してしまった。

 

「あはは、3人ともとっても仲がいいんですね!すごく羨ましいです」

 

 そう私は少し涙が出てしまうほどに笑っていた。

 その様子を見ている魔理沙は一瞬キョトンとした顔になっていたが、霊夢と咲夜の方を向き、ミイに対して

 

「あったりまえだぜ、何せ3人で異変を解決したこともあるしな!」

 

 と自身に親指を指しながら誇らしげに話す。

 

———これが友情を通り越した親友と呼ばれるものか——

 と先ほどの魔理沙の発言に心を打たれた。

 そして意気揚々と話す魔理沙の後ろで霊夢は自身を指を指しながら

 

「まあ、その異変頑張ったのは私だけどね」

 

 そして咲夜はその時の光景を思い出し、顎に手を当てながら

 

「魔理沙はピンチになってただけじゃなかった?」

 

 そんな反応に魔理沙は、「こいつらぁ」と手を握りしめ、拳をつくっている。

 しかし魔理沙はため息をついたあと、「そうだ」と何かを思い出した素振りを出しミイの方に目を向ける。

 

「ミイ、お前魔法に憧れてるよな?」

 

 魔理沙はそう尋ねた。

 何故魔理沙は分かったのかは、先程のミイの素振りから判断したのだ。箒の事や、魔法使いですか?という質問。そして何よりも目が『輝いて』たから。

 それを聞いたミイはワナワナと震え初め、すぐさま目の前の魔女に

 

「は、はい!私でも扱えるようになりますか!?」

 

 と教えを乞うた。

 

 ミイはこう思った。

 よし!これはチャンスだ!魔法が覚えられればこの先何が起きても自分の身が守れるようになると、しかし魔理沙はミイを真っ直ぐ見つめ、

「答えは」と間をためてから

 

「半分NOで半分YESだ!」

 

 と顔を大きく出し、さらに声を大きくしそう返答した。

 

 とここでミイのハートは

 

バリン!

 

と落ちたような音を立てて壊れた。

 

 そして涙ぐみながら、魔理沙に向かって

 

「そ、それって資質とかですか…?」

 

 と掠れた声で話しかける。

 そんな様子を見た魔理沙は笑い出した。これを見ていたミイは「なんで笑ってるんですか!?」と聞くと、魔理沙は「いやそんな反応をするからさ」と笑いやめ目の前で震えているミイに笑顔で話しかける。

 

「努力次第って事だぜ!魔法は誰にでも扱えるしな!」

 

 はやとちりのミイに本当の意味を教えた。

 

——とゆうことは……

 とその言葉を聞いた私は再び笑顔を咲かせ、ガッツポーズを決めていく。

 そう努力だ!努力さえできれば、きっと私も魔理沙や霊夢達のように

 

「私でも空を飛べたり出来る!」

 

「あぁ勿論だ!もし覚えたいのであればわたしが——」

 

「いや『パチュリー』でしょ…」

 

 とここで口を挟んだのが霊夢。

ここで新しくパチュリーという名前を出してきたのだ。

 そしてそれを聞いた咲夜も

 

「私が言うのもなんですが、パチュリー様の方がいいかと」

 

「な、なんでだ!?私より教えるの上手いのか!?」

 

 と魔理沙は驚愕する。

多分だが、私の見立て通りなら、このパチュリーという人物も恐らく魔法使い。どうやらここには何人もいるような感じみたいだ。

 

 しかしミイは、それはそれで助かります。

と内心呟いていた。

 そして霊夢は魔理沙に向かって教える上で致命的な欠陥を指摘した。

 

「いや第一アンタは上級魔法とか、初心者が扱えない魔法しか覚えないじゃない、あと変な魔法。来たばっかのこの娘が覚えられるとは思えないけど」

 

 それを聞いた魔理沙は

 

「た、たしかに一理あるな。って誰が変な魔法使いだ!」

 

 と頷いたあと、言われてもない言葉でノリツッコミをしだした。

 「そこまでは言ってないけど」と困惑する霊夢だったが、何も言わず、ただ静かに頷いた。

 

 その反応を見た霊夢を「おい!」と前言撤回しろと言わんばかりの顔出している魔理沙を咲夜は「落ち着きなさい」と宥めさせる。

 

「まぁとにかくその他の理由があるのも当然よ」

 

 と咲夜は魔法以外にも理由があると告げる。

 

「え?それ以外になにかあるのか?」

 

 それを聞いたミイは先ほどの会話を思い出す。

——魔法以外にも理由がある…

 

 と考え込んだミイは、ふと頭にある会話がよぎる。

 

 それはこの会議で最も重要だった事。

 

 

 そして何よりも不安になっていたもの。

 

「さっき言ってた妹様に会うって事ですね」

 

咲夜を見ながらそう口を動かし、話しかける。

 

 それを聞いた咲夜は、「ええ」と返事をし話を続ける

 

「ミイ、正解よ。魔理沙は聞いてなかったけどミイは紅魔館に用事があるのよ。だから魔法を覚えるとしたらパチュリー様が適任なわけ」

 

 咲夜の話を聞いた魔理沙は、先ほどのミイの言葉が引っかかった。

 そして鋭い目つきになり

 

「…妹、もしかして『フラン』のことか?一体なんの用事があって会いに行くんだよ」

 

 と咲夜に尋ねた。魔理沙も、重々承知しているのだ、その妹様はとても危険な存在だと。

 

「色々あるのよ魔理沙」

 

 魔理沙はその咲夜の一言に「そっか」と返し、何も聞かなかった。

 そして少しばかり黙り込んで、考え込んでいる。

 すると何かを決心した顔つきをして

 

「よし分かった!」

 

とミイの後ろ側に移動し

 

「私もついてこう!ミイは私の箒の後ろにのりな!」

 

 とミイの肩をポン!っとしながら、私もついていくと明言。

 その発言に咲夜は

 

「な!?そんなこと私はともかくパチュリー様が許すとでも!?」

 

 と止める。

それを聞いた魔理沙は「大丈夫だろ、本を借りにいくわけじゃないし」と答えたが、咲夜はそれに関して、

 

 「はぁ、分かったわ。けど盗んじゃダメよ」

 

 と渋々了解した。

 

 しかしミイは咲夜の発言の1つに、恐らく来ちゃダメな理由がこれであろうものが一つあったの見つけた。

 ミイは肩に手を乗せた魔理沙の方に目を向けると、ちょっと困惑した表情しながら一つ質問をした。

 

「えっと、魔理沙さん、本を勝手に盗んでるんですか?」

 

そんなミイの質問に対して、魔理沙は意気揚々と

 

「違うぜミイ、『借りてる』だけだ死ぬまでな!」

 

そう、借りてるだけだと、そう語った。

 

——えぇ、なんでこんな自信満々に言えるのぉ

 

 ミイはまだ『借りてる』という部分だけは許せた、だがその後の『死ぬまで』というのが理解できなかった。

 以前ミイは友達に貸した本を、そのまま返してもらってないことなど多々あったため、その辺に関してはちと厳しい。

 

「……それっていわゆる借りパクじゃ」

 

 ここ、幻想郷にあるかどうかわからないけど、またしてもこの言葉を言う羽目になるとは。

 そんなミイを見た霊夢は、『うんうん』と頷き始め

 

「やっぱりミイもそう思うわよね、ミイの世界でも魔理沙は常識人じゃないって事がわかったわ」

 

 ミイの意見も含め、魔理沙が行っていることはやはり間違いなんだと納得した。

 霊夢のでた言葉に対して「ぐぬぬ」と何も言い返せない魔理沙を横目に咲夜は両手で『パン』と音を立てる。

 

「さぁ、予定は決まったし…霊夢、ミイを連れて行っても良いかしら?」

 

「勿論よ。だけど、手厚くもてなしてあげなさい」

 

 まるで自分の娘を預けるかの様に思える霊夢の発言に、咲夜は微笑しながら

 

 「ええもちろんよ、お客様だもの」

 

 と答えた。

これを聞いた霊夢は「ならいいわ」と、それ以上は何も言わなかった。

 そして魔理沙は自身の箒をぐっと握りしめる。

 

「なら決まりだな、あとはレミリアを待つだけだが」

 

「その必要はないわ」

 

 と魔理沙が喋っていると、左手からコツコツと音が鳴り、そして声をかけてきた。

 その声の場所に振り返ると、先程奥の方に居た紫とレミリアが話が終わり、こちらに戻ってきていたのだ。

 

「咲夜待たせたわね、終わったところよ」

 

 咲夜はそれを聞き、頷く。

しかしレミリアはチラッと魔理沙の方に目を向けると咲夜に

 

「ところで何で魔理沙もいるのかしら」

 

 と尋ねた。

すると魔理沙はレミリアに向かって笑いながら

 

「まぁ何でもいいじゃねえか、私がいる事なんて」

 

 とレミリアはその言葉を聞いて、答えになっていない答えになっていることがわかった。

 

「全く、いつも貴方は元気ね、魔理沙」

 

 とその元気を分けてほしいと微笑するレミリアに、「お嬢様」と咲夜は声をかける。

 それに対してレミリアは「ん?」と反応を示し咲夜の方に耳を傾ける。

 

「実はこの娘の件でお話がありまして」

 

 とミイの方に手を向ける。

レミリアはそれに、なぜ咲夜が手を向けたのかに疑問視しながら

 

「あらなに?重大なこと?」

 

 と返す。そしてそのことに関して咲夜は

「はい、そこそこ重大な事です」と返し、その要件のことを話す。

 

「紅魔館に連れて行き、『妹様』のお力をお借りしても大丈夫でしょうか?」

 

 レミリアは少し考え込み、なぜその娘にフランの能力を使うのかを考えた。

 

「この娘の事情をお話ししますと」

 

 と咲夜が事情を説明しようとすると、凄く聞き取りづらい声で、「成る程、あの娘の能力で」とボソッと話した。

 咲夜はそんな様子を見たレミリアに、お嬢様?と声をかけると、レミリアは有無を言わず

 

「……良いわ許可する」

 

 とその案に賛成を示したのだ。

咲夜はその返事に、安堵感なんてものは存在せず、逆に瞬時に決定してしまったレミリアに驚きを隠せていない。

 

「お嬢様、まだ何も言って伝えてはございませんが」

 

 と心配する咲夜に、レミリアが

 

「大丈夫よ、先ほど紫にも聞いたわ」

 

 とミイの方に「あの娘のことをね」と指を指しながら、先程紫との会話の中で話したと答える。

 それを聞いた咲夜は「なる程、道理で」となぜ主が瞬時に判断した理由に合点が行き、納得する

 

 「ただし」

と咲夜に声をかける。瞬間レミリアは鋭い目つきになり、先程の案に対して

 

「あの娘にちゃんと許可を取ること、そして何か影響がでるような件ではないことを約束しなさい」

 

 と、空気が少し重くなる。

レミリアは、連れてはいくが、必ず妹に了承を得ろ。と咲夜に命じた。

 

 この状況下、みんなが思ったことだったが。その発言に咲夜は、自身の妹を大事にするレミリアの心に些か感服しながら。

 

「はい、勿論です」

 

 と頭を下げながら「ありがとうございます」と返事をした。

 

 そして頭を下げた咲夜、そして魔理沙とミイの紅魔館行きが確定した。

 レミリアからは誰が行くのかはまだ分かっていなかったが、恐らくこいつらが行くだろうと判断した。

 

 そして咲夜達に背を向けながら、その小さい翼を動かす。

 

 

 

 

 

「なら、さっさと行くわよ。『紅魔館』に」

 

 

その姿はまるで久しぶりの来客に喜んでいそうな、そんな雰囲気と、表情を醸し出していた。

 




はいとゆうわけで早めの投稿ができて嬉しい限りでございます。
これからレミリアをどうカリスマ成分多めにしていくのかが、とても悩みどころであります。
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