転生者はお人形さんを作るようです 作:屋根裏の名無し
✕月◇日
ミミッキュと違ってイザナギだと1/1スケールは無理なので、今回はフィギュ○ーツサイズで行くことにする。
だいたい主人公の2倍弱でしょ?ムリムリ。
だけどこれはこれで精密に作らないといけないな……。
ダメ元だけど明日おばあさんに聞いてみよう。
✕月◎日
こんなの作りたいんです〜っておばあさんに聞いたらめっちゃ唸った後に粘土と針金を売ってくれた。
設計図はだいたい良いからとりあえずこれでつくってみろとのこと。
後、これはオマケねって言って陰陽師が使う形代?みたいなものをくれた。すごい達筆でなんちゃら術式って書いてあったけどご利益とかあるんだろうか。
✕月●日
人生で一番ホラーな出来事が起こった。
昨日の夜は日記を書いたあと粘土をこねて部品を作っていたんだけど、今朝になって形代が消えた代わりに部品の工程がかなり進行していた。
後ミミッキュまた動いてるし。ここ幽霊屋敷だっけ?
だが楽になったのでヨシとする。不思議なことがあっても気にしすぎたらダメだっておばあさんが言ってた。
△月○日
ボディ部分作るのに疲れてきたので気分転換に天沼矛を使ってイザナギに持たせる武器を作ってみる。
思いのほか天沼矛の形がベストマッチしてたのでそこまで時間はかからなかった。
△月△日
ここまで来るのに結構時間がかかったが後は色塗りだけだぜガハハ。
今日はおばあさんから追加で怪しげな布と塗装用の染料を購入。
ガレージキットの彩色をする感じでパーツごとに分けたイザナギをぬりぬりしていく。
布は型紙で形のアタリをつけて裁断。細かい作業が続く……。
△月☆日
ついに完成したぜよっしゃぁ!さすがにフィギュ○ーツよろしく可動させるのは無理でした。
両親に見せたらそこそこ受けが良かった。でもちょっと前衛的とか言われた。
イザナギは紛うことなきハイカラだが???
悲しいので明日おばあさんにも見せてこよう。
△月●日
やはりおばあさんは褒めてくれた。心の友よ……!
手のひらサイズのそれを興味深く眺めてはため息ついたり見つめあったりしてくれている。
ふふ、どうだ。ハイカラだろう?
帰り際におばあさんから「お前さんには才能があるよ」って言ってくれた。
ありがてぇありがてぇ……。慢心せず頑張りますよ!
△月□日
イザナギの塗装が黒ずんできてたので少し手間がかかったがもう一度リペイントした。
こんなに早く色あせるというか、そういうことはあるのだろうか。
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□月○日
怖いよ誰だよ俺のイザナギをマガツイザナギにリペイントしたのは。
転生者くん
→な……なにを言っているのかわからねーと思うが寝てる間にイザナギがマガツイザナギにリペイントされてたんだ!!
おばあさん
→『構築術式』と刻まれた形代を転生者くんに渡す。
効力は対象者の呪力と思考を汲み取り、材料を使って物品を加工するというもの。部品に対する記憶が明確でないと使用するのは難しい。
(マガツ)イザナギ
→特級呪物『天沼矛』と粘土と布で作られた呪骸。
負のエネルギーである呪力を込めて作った影響か、神々のプラス側面である
荒御魂として成立するにあたり、姿は赤黒く禍々しいものに変質してしまった。
仮に反転術式で呪骸を作ることができれば通常のイザナギを作成できたかもしれない。