転生者はお人形さんを作るようです 作:屋根裏の名無し
鉄は熱いうちに打とう。
うおおおお(燃え尽き)
転生者くんの名前についてのアンケを下に置いておきました。
よろしくね。
特級、二級、四級、呪骸。これらの等級の術師が各一人ずつのパーティが真価を引き出せるような相手を用意してくれ。
これが五条先生からのオーダーだった。
ちなみに先生呼びにしているのも彼の命令である。
「真価ってなに?」
「一皮剥けるのに相応しい相手ってことさ。ほら、よくバトル漫画とかでピンチになって覚醒!みたいなことあるでしょ」
「現実はそう上手くいかない」
「ところがどっこい火事場の馬鹿力に近いようなものが呪術にもあるんだね。僕のブレイクスルーもその時からだし」
意外だった。
生まれた時から最強かと思っていたが、死にかけたこともあったらしい。
それについて聞こうとしたら物凄い渋い顔をして「アレはもう過ぎた話」とそっぽを向かれてしまった。
「そうだねぇ」
今更だがここは超戦艦内部のドック、のようなところである。
今のところ格納、というか鎮座しているのは20mサイズになったキングプロテアとキラーマジンガだけなのだが。
「とりあえず君はダメ」
「ええー!なんでですか!私強いですよ!」
「うーん強いのはいいんだけど」
ちょっと強すぎかなぁ、と目線を外す。
むくれたプロテアをよそに近づいたのは整備を目的としたロボットアームにボディを取り囲まれたキラーマジンガだ。
「イーオナちゃん、何してんの?」
「回答、機体番号05 識別名称『キラーマジンガ』をナノマテリアルによる装甲強化試行中」
人形たちは特に何もすることがなければ各々自由にしているのだが、イオナにはちょっとした頼み事をしていた。それがこれ、ナノマテリアルによる人形の強化だ。
ナノマテリアルとは、『蒼き鋼のアルペジオ』に登場する分子構造をシミュレーションすることで戦艦から人体まで、あらゆるものを再現可能な不思議物質である。
これらは主に彼女たちの
今回はそれを用いて比較的メカメカしいキラーマジンガを改修できないかという実験である。
が、声色が尻すぼみになっているところを聞くと結果はあまり良くなさそうだ。
「ごめんなさい、上手くいかなかった。サトル、何か方法はない?」
「……僕に聞くそれ?」
「機械工学や構造学に明るくないのは承知してる。私が聞いているのは、これ」
イオナは自分の両目を指で示す。
そういえば五条先生は特別な眼を持っていたとか言っていたような。
「ああ確かに。僕の六眼は呪力の細かい流れを読み取れるけど。それで、何を視ればいいのかな?」
「もう一度やってみる、見てて」
イオナはマジンガに向き直ると先ほどまでやっていただろう一連の作業を実行する。
複数のロボットアームがマジンガを固定すると挟み込む部分の中央から銀色の粒子が塗布される。
しかし直ぐに砂のようになって床へと落ちてしまった。
「外を覆う程度だったら大丈夫だけど中に干渉しようとすると弾かれるみたいだね。マジンガくん本体に吸着させるのは多分無理」
「むう」
「でも、武器に該当する部分はその制限から外れてる。ってこれ君がかけてる『縛り』じゃないの?」
「知らん……何それ……怖……」
しばし天井を仰いだ後に五条先生から質問攻めにあった。
確かにちょうどいい復習の機会だ。この辺りで現在判明している自分の術式の詳細について振り返っていこう。
呪骸創造術式(仮)
①術者の魂を媒介とし、強力な呪骸を作成できる。魂は分割式で人形に割り振られ、合計12体の呪骸が作成可能と思われる。
②封じられた魂はそのまま呪骸の
③魂を割り振るほど身体や存在──命が不安定となる。魂が欠損している状態はもちろんイレギュラー。現在五体満足なのが逆におかしいらしい(カリオストロ談)
④呪骸作成時に呪物を封入したりしなかったりできるが、性能はオリジナルとした存在に準拠する。
⑤この術式と拡張術式を除いた呪力の放出、結界術、式神を扱うことができない。恐らく天与呪縛だと思われる。
⑥呪骸を最後まで作成した場合の術者の安全は保証できない。
拡張術式『
①自身と呪骸を同一の存在と見なす術式解釈の広がりによって新たに獲得した。
②双方の意識や視界、動作をシンクロさせ、術者による呪骸のマニュアル操作を可能とする。
「君の呪骸はオリジナルと定義したものから更に手を加えることは難しいっぽい。武器や装備ならともかく、呪骸の内部は互いに不干渉の領域だ。出たり入ったりはできない」
だけど、と前置きしてイタズラっぽく笑った。
「術者というフィルターを通してなら、呪骸同士か、もしくは君自身から何かしらの共有やアクションはできるかもしれないね。
「マスター、早速試す?」
「今日のところは大丈夫。もうすぐ目的地にも着いちゃうしね」
「おっと、結構脱線しちゃったな。それで、今回適役の人形ちゃんは──」
キョロキョロと他の人形たちを吟味する五条先生を眺めているとトントンと肩が叩かれる。
カリオストロかな?と振り返ればそこには自分の身長を優に超えた──
「おはようございます、マスター様。どうかそのお役目、私に預けてみてはくださいませんか?」
「なん、で……?君は、まだ」
「まだ?昨日の夜更け、私の最後の仕上げをして、起こしてくださいましたが」
そんな記憶はない。
昨日は疲れが溜まっていたからかすぐに眠った。
確かに創作意欲を抑えきれず人形の素体は時間をかけて作ってはいたが、あえて画竜点睛を欠いた状態で止めていたはずだ。
「イオナ。昨日の夜、俺は何してた?」
「彼女を作っていた。うわ言を繰り返しながら」
「何を言っていた?」
「『術式、期限、作成、実行』って、ずっと」
水星の魔女1クールが終わった時に当SSでメカ丸が究極メカ丸 試作0号に搭乗していなかった時はエアリアルが作成される確率が爆上がりするかもしれない。
転生者くん
→知らん……何それ……怖……(人形)
最終工程を無意識に終わらせて呪骸を増やしてしまった。
この後カリオストロに絞られた。
人形ちゃん
→知らぬ間に完成してしまった。
ホラーかな?(コズミック)ホラーか。
この後五条先生の診断を経て、若人たちの壁となる。
術式
→今回一通り纏めたが、まだ何か不明な点があるようだ。
深夜に術者の意識外で勝手に動いた。怖いね。
下のアンケの名前、元ネタはもちろんありますが、その名前になったからといって本編にその手の影響が出るわけじゃないです(今のところは)
名前の元ネタが知りたければ「からくり (任意の苗字)」で検索すればすぐに分かります。
……果心だけはちょいと違いますがまあ誤差です誤差。
※追記
果心七翔(かしん ななと)です。
「と」を入れそびれました。
転生者くん!そろそろ名前を決めようか!(どの名前を選択しても特に影響はありません)
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果心 七翔(かしん なな)
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玉屋 関(たまや せき)
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賀陽 水星(かや すいせい)
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細川 巧(ほそかわ たくみ)