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今回、真桜のカツアゲ回(実際は違うけど否定し切れない)です。
それではどうぞ〜
カツアゲとは、恐喝して金銭などを巻き上げることをいう隠語の事である。
「ねぇ、宇田川さんって新谷さんと付き合ってるの?」
「え!?」
ある日の放課後。あこは教室にて3人のクラスメイトと話していた。ちなみに、明日香は教師にレポートの提出。六花は単純に行方不明である。あこは教室に残っていたクラスメートと話す形で2人を待っていた。
そんな中、突然の質問にあこは驚いて戸惑ってしまう。
「あ、あこは真桜と付き合ってないよ!真桜はあこの絶対的な闇のライバルだから!そんな関係じゃないよ!?」
顔を真っ赤にしながら真桜の事をライバルと呼ぶあこ。まったくと言っていいほど説得力がない。
「でもさ、新谷君ってさ、見た目だけはイケメンだよね〜」
「えぇ……でも髪は金髪に染めてあるし、耳にピアスもつけてる不良だよ?それに中学時代なんかヤバいって噂もあるし……」
「「「噂?」」」
女子生徒の1人は、息を呑み、真桜の噂について話し始める。
「なんでも新谷君、ここに来る前の中学で年上の不良20人を相手に再起不能にしたとか……」
「「「20人!?」」」
まさかの噂にその場にいる全員が驚きを現わにする。普通なら冗談だと思うかもしれないが、普段の真桜の担任に歯向かう態度や素行の悪さが、噂の信憑性を増していた。
「他にもカツアゲとかしてるって噂もあるし……」
「真桜はそんな事しないもん!!」
突然、あこが大きな声で反論する。
「なーんだ、やっぱり宇田川さんって、新谷君の事好きじゃん。」
「ち、違うもん!あこと真桜は、ただのライバルで……っ!」
「あ、新谷じゃん、そんな所でなにしてんの〜?」
「え!?ま、真桜!?」
クラスメイトが突然廊下を見てあこに呟くように真桜の姓を呼ぶ。あこは慌てて後ろを見るが、その後ろには誰もいない。
「やっぱり宇田川さんって新谷の事好きだよね。」
「〜〜〜っ!!!」
顔を真っ赤にして、プンスカと怒るあこ。
「でもさ、新谷って見た目不良だから、ぶっちゃけあそこまで距離近くできる自信ないわ〜」
「あ、それ分かる。ホント、それに立ち向かって行ける宇田川さんってホント凄いよね〜」
「そうかな?真桜はいい人だよ?」
一方その頃、羽丘学園近くのコンビニの駐車場では
「ぶえっくしょい!……誰か噂でもしてんのか?」
大きなくしゃみをしながらも、真桜は手に握られた財布に視線を落とす。
「ちっ、大した額持ってねぇのかよ使えねぇな。」
「「「ず、ずびばぜん‥…」」」
真桜は黒い財布の中身をつまみながら、目の前でボコボコにされた状態で正座をさせられている3人組に冷めた目を向ける。
ボコボコの3人組の服装は真桜に負けず劣らずの柄の悪い服装をしており、明らかにガラの悪い不良だった。
「なんで2年のアンタらが俺に喧嘩ふっかけてきたのか知らねぇけど、相手くらい選べよ先輩?」
この状況を分かりやすく説明すると、真桜が適当に歩いていた所、不良3人組にカツアゲをされ、返り討ちにして逆に巻き上げているのである。
「だいたい3万円か……いやぁ、丁度アイスが食べたかったから助かったよ先輩。わざわざ恵んでくれてありがとね!」※こいつカツアゲの被害者です
「いや……恵んだと言うよりただの強奪……」※こいつカツアゲ加害者です
「それに俺らちょっとしか手を出してないのに一方的にボコボコにされたんすけど……」※一応コイツも加害者です
「しかも攻撃と同時に財布奪うとか……どんだけ器用な殴り方……」※もう一度言います、コイツら加害者です。
「あ゛?」
「「「いえ!何でもありません!」」」
先程まで清々しいまでの笑顔だったというのに不良達が発言した瞬間に一瞬で氷点下の瞳になる真桜。まさに悪魔である。
「さてと、とりあえずハーゲ○ダッツ買って……う〜ん……後は募金で良いや。」
「「「え!?」」」
なんと、真桜は不良3人組を駐車場に正座させたままコンビニに入り某高級アイスをいくつか買い、不良3人が見ている前で残った2万数千円を募金箱に突っ込んだ。一連のやり取りを見ていた店員さんも思わずギョッとしている。
「それじゃあ先輩、次に俺に喧嘩ふっかけてくる時はもっと持ってきてくださいね?」※もう一度言いますがコイツ
淡々と表情を変えずに真桜は空になった財布を目の前に起き、そのまま立ち去った。
「「「こ、この魔王がぁぁぁぁ!!!!!!」」」
その場には、不良の断末魔が響くのだった。
「なんかごめんね2人共、帰り待ってもらっちゃって。」
「私は平気だよ。」
「あこも大丈夫!」
明日香、六花、あこの3人はそれぞれの用事を終え、帰宅路を辿っていた。
「そういえば、あこちゃん真桜くんと一緒にいなくていいの?」
「あー、なんか真桜ね、『アイス食べたいからコンビニ行ってくる。危ないからお前は付いてくんな。』って言ってどっか行っちゃった。」
「え、都会でアイス買いにコンビニに行くのは危険なの?」
「いや、そんな訳無いでしょ……」
六花の素朴な疑問に明日香はツッコミを入れる。
「ていうか、私はあこが真桜を追跡しようとか言い出してついていかなかったことに対して驚いてるんだけど……」
「あこね、『魔王なら城で待ってるのが常識だろ。わざわざ出向くまでもない。』って言われたの。」
「て、手懐けられとる……っ!?」
「なんていうか……流石真桜……」
「?」
完全にあこの扱い方を把握している真桜に明日香と六花は呆れと簡単の混じった声を上げる。
(あれ、確か真桜くんって今日は財布忘れたって嘆いてたような……?)
「あ、真桜!」
六花が一つの疑問を浮かべた瞬間、あこが声を上げて真桜の名を呼ぶ。よく見ると道の先にビニール袋を抱えた真桜がいる。
「……ん?あぁなんだ、野生の魔王か。」
「野生じゃないもん!漆黒の魔王だもん!」
あこを見つけた真桜は野生のスライムを見つけたかのような目をした後に背後にいる明日香と六花をを見る。
「なんだ、お前らも一緒だったのか。」
「真桜、そのビニール袋って何?」
「ん、ただの高級アイス。」
「あ、ハーゲ○ダッツだ。なんでこんなに数があるの?」
「心優しい先輩が奢ってくれたの。ほんと平和な世の中だよ。」
あくび混じりに真桜は袋からアイスを3つ取り出す。
「ほら、どうせだから4人で食おうぜ。」
「やったー!」
あこは真桜の手からアイスを受け取り、蓋を開ける。
「ほら、お前らも食えよ。」
「えっと……ありがとう。」
「ごちそうになるね、真桜くん。」
明日香と六花もアイスを受け取り、同じように蓋を開ける。
(あれ……なんか真桜くんの手の甲が妙に汚れてるような……?)
ふと、真桜の手の甲に妙な汚れがあることに気がつく。よく見るとそれが血痕のように見えなくもない。
「ん?どうした六花、そんな俺の方見て?」
「えっ!?い、いや何でも無いよ!?」
無意識の内に真桜の方を見すぎていたのか、六花は顔を赤くしながら慌ててアイスに視線を戻し、バクバクと食べ始める。
「おい、魔王。お前どんな食い方してるんだよ、配管工のおっさんみたいになってんぞ。」
「え、あ、本当だ……取って!」
「自分でやれ!!」
「こら、そこ2人!喧嘩しない!」
六花が慌てている内に3人の方ではなにやらワイワイと話している。
(まぁ、今は考えなくてもいっか。)
そんな光景を尻目に、六花は微笑ましそうに笑みを浮かべ、アイスをもう一口、口に入れるのだった。
脳死状態だとあんまりいい作品書けませんね……
あ、ちなみに自分はカツアゲしたことないです。されたことはありますけど。
次の投稿も頑張りますので、よろしくお願いします!!
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それではまた次回〜
Morfonica登場させてもいい?
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いいよ〜
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だめ〜