1級フラグ建築士兼発破技士   作:憲彦

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単純に書いてみたい。そんな気持ちから生まれた作品です。絶賛本を読みたくない病と書きたくない病の両方を発症している為、後進は不定期かつ亀です。




この男、建築士にして発破技士

「ヤッベェェェェエ!!!目覚まし勝手に切れやがった!?ふざけんなのこのオンボロ携帯!不具合でも勝手に切れるとかマジねぇぞ!!チクショウ!!」

 

 全力でそこそこの勾配がある上り坂を走っている男がいる。目覚ましがならなかったと言うアクシデントで、絶賛遅刻しそうな状況になっていた。最終登校時間まで後15分。1分でも過ぎれば学校の玄関は施錠され、遅刻扱いとなってしまう。

 

「うわぁぁぁぁあ!!!転校初日から遅刻だよぉぉぉぉお!なんで目覚ましならないのさぁあぁぁあぁ?!」

 

 別の道をホコリを巻き上げながら途轍もない勢いで走ってくる女がいる。学生服を身にまとい、焼かれた食パンを口に咥えていると言うベターな装いで陸上選手顔負けの走りをしている。

 

 そうこうしている内に交差点が見えてきた。男はここを直進するだけで良いが、女の方は一時停止して右折しなくてはならない。互の姿が視界に入った時にスピードを緩めれば良かったが、速度が速度故に止まることができず、徐々に徐々に接近していく。

 

「ど、どいてぇぇぇえ!!」

 

「は?うわっ!ウワァァァァア!!」

 

 そのまま激突し、お互いに倒れてしまった。その拍子で女の咥えていた食パンは宙を舞い地面へ落下。男は鞄に入れていた教科書などが地面にぶちまけられてしまった。

 

「おい!何しやがる?!前見て走れよ!」

 

「すっ、すみません!!あぁっ!?時間?!あの!私先を急ぐので!!では!!」

 

「ってコラァ!なに放置してくれてんだ!!片付けろ!!」

 

「ごめんなさぁぁぁぁぁい!!」

 

 そのまま走り去っていく女だったが、そんなのに気にしている暇は無いと無理矢理区切りを付けて、散らばった教科書を鞄に詰めて走り出した。

 

 結果として遅刻する事はなかったが、朝から体力を使いきり机の上で項垂れていた。そして、朝のホームルームの時間で、朝自分に当て逃げした人物に再会することに。

 

「本日こちらに転校しました。佐倉 真奈美です。よろしくお願いします」

 

「あぁあ!あん時の!!」

 

「あっ!?さっきの!!」

 

「ん?なんだ?2人は知り合いか?ならちょうど良い。大輔の隣空いてるから、その席を使うように。分からない事があったら聞くと良い」

 

「は、はい……」

 

「じゃあホームルームは終わりだ。授業の準備をして1時間目の開始を待つように」

 

 そう言うと担任の先生は教室を出ていき、それを合図に全員教科書を出したり、授業が始まるまでスマホを弄ったりして時間を潰していた。

 

「あ、あの、朝はどうも……」

 

「あぁ。こちらこそどうも」

 

 物凄く不機嫌そうに答えた。気持ちは分からないでもない。相手側の前方不注意と一時不停止が原因で衝突。しかも自分は教科書が散らばって危うく遅刻する所だったのだ。ぶつかった佐倉の方は逃げてしまった。気分としては最悪である。

 

 そんなことがあったが、無事に全ての授業が終了し放課後。大輔は部活のために部室へと向かっていった。

 

「あぁ~……疲れた」

 

「今日はどんなフラグを建築したんだい?」

 

「お前、毎度の事ながら楽しんでるだろ……」

 

「君の体質は実に面白いからな。僕が書いてる小説のネタにピッタリな事ばっかり起こしてくれるから、見てて飽きないんだよ。それに、端から見てる分には面白いことこの上ないからね」

 

「幼馴染みだが、ここまで言われると腹立つのを通り越して呆れてきたな」

 

「まぁまぁ。で?今回は何があったんだ?」

 

 そう言われ、登校中にあったことを話し始めた。そして自分にぶつかって逃げた相手が自分のいるクラスに転入し、更に自分の隣の席にその人が来た事を話した。

 

「……プッ、ハハハハハハハハ!!!あぁお腹痛い!またそんなベターな恋愛マンガを絵に描いた様な出会い方をするなんて……ヒヒヒヒ。面白くて仕方ないよ!」

 

「フンッ!」

 

「あでっ!?」

 

 流石に癪に触ったのか、頭に拳骨を落とした。

 

「全く。そんなことはどうでも良いから、今月の活動内容をさっさと決めるぞ」

 

「活動内容って……そんなの決まってんじゃん。服を作って、イベントに参加でしょ。夏なんだからコミケとか色々あるし、衣装を沢山作ろうよ」

 

「またかよ……」

 

 この部活は被服部と写真部が合わさった部だ。どちらも人数が少なくて、形として残っていた部活を合わせて誕生してしまった物で、今では何故かアニメの衣装を作って写真撮影したりイベントに参加したりと言う、良く分からない部活へと姿を変えてしまったのだ。

 

「すみませ~ん。写真部に入部したいんですけど……」

 

「あっ…………」

 

「ん?あぁ!噂の転校生ちゃんか!よろしくね~!うちはいつでも入部歓迎してるよ!プププ」

 

「笑ってんじゃねぇよ……!!」




はい。良く分からない小説の第1話はこれにて終了です。俺はいったい何を作りたかったのだろうか……
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