戦姫絶唱シンフォギア -錬金術師の野望-   作:きりきりばい

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こちら、完全な幕間となっております。
アリスちゃんの部屋整理中に見かけた日記を本部で読むだけです。重大な事実とかは殆ど書いてませんので(無いとは言っていない)気楽にどうぞ。


幕間1 -アリス・レステートの日記(記録帳)-

 

「なんだろ、これ…………日記?」

 

 

ある日、アリスちゃんの部屋を整理していた時に見つけた、アリスちゃんの物と思われる日記。本棚の様々な本の中に隠されて(埋もれて)いて、こうやって整理しなければ見つからなかっただろう。私一人で読んでもいいが、重大な情報が載っていたりページが破れてしまうと問題だ。

私は、この日記を1つの証拠として本部へ持って行く事にした。

 

 

「むっ……これが、彼女の日記?」

「はい」

「どう見ても何も書いていないただのノートだが……」

 

 

そう、どう見ても中身は何も書いていないノート。

だけどアリスちゃんの日常生活を良く見ていれば、何故これが日記と判別出来るのかが分かる。

 

 

「それはそのままだと読めない様になっているんです」

「筆圧だけで文字を残していたり、炙ると読める様になる、という訳か?」

「はい。アリスちゃん、プライベートは隠したがるので……」

 

 

そう、アリスちゃんはプライベートな事に関してはトコトン隠蔽したがる癖がある。授業内容を書き取ったりテスト等で書き込む時はちゃんと書くのに、プライベートな内容を書き込んだりする時には決まって何かしらの方法で隠蔽する。

そして何より、使わない物は決して残さない完璧主義者だ。何故かそれなのに部屋は散らかり様が凄いけど……

それらの癖を考えた結果、この何も書いていない様に見えるノートは日記だと私は判断した。

実際に司令が確認した所、これは筆圧だけで文字を書いている様だ。シャーペンを軽く当てて文字の上をスライドさせると白文字が出てきた。

錬金術という技術の関係上無いとは思うがトラップが仕込まれている可能性もある為、緒川さんと司令が立ち会った上で第1発見者の私が日記を読む事になった。

 

 

 

 

 

 

○○○○年○○月○○日

義母(サンジェルマン)から入学祝いにとノートを1冊もらった。授業を書き取る為のノートを買っている事はもう伝えている為何故かと聞いたら、日記を付けてみろ、と言われた。前々から日記とは何かを聞いてはいたが、どんな事を書けば良いのだろうか?取り敢えず、気が向けば書こうと思う。

 

 

 

 

○○○○年○○月◇◇日

リディアンに編入されて3日が経った。中々に学校とは興味深い物だというのがよく分かる。社会の基礎を学ぶ場所とは聞いていたが、人のノートに訳の分からない言葉を書いたり、私に与えられた机に黒のマーカーペンでこれまた訳の分からない言葉を書く事が社会の基礎なのか?と義母に聞いた所、決してそんな事は無いと言われた。学校は社会の基礎を学ぶ場では無いのか……?

 

 

 

 

○○○○年○○月▽▽日

今日は面白い事があった。私が昼食を食べていた所で、今回は牛乳を頭に掛けてこようとする愚か者が居たので錬金術で腕でも斬り落としてやろうかと思っていた所、2年上の生徒2人組が駆け付けてきて私を愚か者から守った。その生徒を見た愚か者はさっさと逃げていき、良く分からないまま私はその2人と食事を取る事になった。一応名前だけでも知っておこうと聞こうとしたら頼んでもいないのに名乗ってきた。「立花響」と「小日向未来」というらしい。取り敢えず響と未来と呼んだ所、それではマズイと言われた。どうやら『立花先輩』と『小日向先輩』と呼んだ方が良いらしい。そう呼べば2人は鼻血を出していた。鼻の粘膜が弱いのだろうか?あんまり出す様なら薬を勧めようと思う。

 

 

 

 

○○○○年△△月△△日

編入されて1ヶ月程が経った。世間を騒がせていた大量のノイズ発生事件はルナアタックと呼ばれた事件と共に終息し、その被害でリディアンが壊滅した私達は新校舎が建てられるまでの間プレハブ校舎で授業を受ける事になっていたが、私はそれを欠席してヨーロッパに帰っていた。どうやら頼んでいた装置が完成したらしい。受け取って喜んでいた私の所に義父(アダム)がやってきた。相も変わらず声は良いのに聞き取りにくいその独特な会話法と、無茶苦茶な癖に真似出来る気がしないあの強引な魔力運用は止めて欲しい。見ているだけでモヤッとする。

 

 

 

 

○○○○年△△月○○日

義父と義母にパヴァリアに数日泊まっていけと言われた。とりあえず私の部屋に向かおうとした所、義父が模擬戦を申し込んできた。鈍っていないか確認する、なんてほざく物だから新たに確立した新体系の錬金術をお見舞いしてやった。だけど負けた。確実にこれまでの旧体系よりも格段に威力が跳ね上がっていたハズだが、そんな事より1発見ただけで70%ぐらい真似されたのが1番イラッと来た。模擬戦が終わった後で義母に新体系錬金術に関して根掘り葉掘り聞かれた。やっぱりこの人は私のやっていた事を見ていなかった。カリオストロとプレラーティは前から見に来ていて知っていたから頷いた上で、【局長を殺すつもりでやっていい】なんて耳打ちしてきた。前からそのつもりでやっているのだが……無意識に手加減しているのだろうか。

 

 

 

 

○○○○年△△月□□日

久々に日本に戻った。ルナアタックの直後から行方不明になっていた立花先輩、小日向先輩は、いつの間にか帰ってきていた。なんなら何故か私の方が心配された。やはりこの2人は前に私を助けたあの時から思っていたが優先順位がおかしいのでは無いだろうか?でも悪い気分では無かった。

 

 

 

 

○○○○年△△月◇◇日

人生は何があるか分からない。3つ上の学年に編入されてきた編入生が居るというのは聞いていたが、それがまさかクリスだとは思わなかった。昼休みにようやく手に入れた安寧を喜びつつパンを頬張っていたら急に教室に飛び込んできた物だから驚いた。挙句の果てにルーシーが勝手に出てくるし……まぁ、おかげでクラスメイトが凄まじい表情をしていた物だから楽しかったし許す事にする。

 

 

 

 

○○○○年□□月##日

小日向先輩とその友人らしい3人に引き連れられて『Queen's of music』なるライブに行った。私は歌に興味が無い訳では無いが……小日向先輩の目が有無を言わさない感じだったので付いて行く事にした。だが、まさかそこでマリアなる人間が世界に宣戦布告するのは予想外だった。シンフォギアまで展開してやりたい放題だ。面白いのでデータ収集を兼ねてちょっかいでも掛けてやろうかと思ったが、如何せん有象無象が多過ぎる。挙句の果てに何故か人質である私達を人質を取った人間が解放した為、私は潜伏して観察するだけに抑えた。

 

 

 

 

○○○○年□□月●●日

学園祭という物は準備がよく分からない。私達のクラスはメイド喫茶なる物をやる事になった。どういう物なのかと思案している内にいつの間にか私がそのメイドをやる事になってしまった。あまりにも分からないので立花先輩と小日向先輩に聞いてみた所、またも鼻血を出しつつどの様な物か教えてくれた。なんでもウェイターをメイドがやるらしい。ただの使用人では、とも思ったがそれを口に出すのもはばかられる様な雰囲気だったので呑み込んでメイドについて学ぶ事にした。

 

 

 

○○○○年□□月△△日

学園祭は案外楽しい物だった。メイド喫茶では私が存分に学んだメイドの心得を発揮した所、【やり過ぎ】だと言われた。客には好評だったと思うのだが…………長い出番が終わって自由時間の時には立花先輩と小日向先輩に連れられて校内を回った。着替え忘れていた為メイド服のままだったが、先輩がどちらも鼻血を出していて服に掛からないかが心配だった。それと午後には歌唱ステージなる物を先輩達と見に行った。前にライブを一緒に見に行った3人組は随分と古いアニメの真似をしていた。誰も分かっていない様だったが、本人達は楽しそうだったので良かったと思う。次に出てきたのはまさかのクリスだった。音楽が流れてもしばらく歌わなかったら、またルーシーが勝手に出てきてクリスを無言で応援し出した。そうしたら歌い出した。綺麗な歌声だと思った。その後に出てきた2人組は、歌い終わったら逃げる様にどこかへ行ってしまった。良い歌声だと思ったのだが。面白そうなので私も飛び入り参加してみたが、優勝は無理だった。大量に拍手が貰えたのでまぁ良しとする。

 

 

 

 

 

 

「……日記ではあるんですけど、記録を付ける様な書き方ですね」

「アリスちゃんの癖なんだと思います、こういうの」

 

緒川さんと苦笑しつつ日記を読み進めていく。というか私達が謹慎している間パヴァリアに行っていたのも初耳だし、学園祭で私達が居ない時にアリスちゃんが歌っていたのも初耳だった。今度聞いていたであろう人にでも聞いてみようと思う。

それよりも…………

 

「……緒川さん。この義父というのは」

「恐らくですが、アダムで間違い無いかと」

「ですよね……義母は誰なんでしょうか?」

「見て聞いた感じの予想ですが、サンジェルマンさんの事かと」

 

アダムを義理の父に、サンジェルマンを義理の母に持つであろうアリスちゃん。とことん錬金術に縁がある物だと勝手に思いつつも、何故義母に対してだけは反応が冷たい事があるのか個人的に気になった。

まだまだページはある為読み進めれば分かるのだろうが、まずはこの日記の内容精査の為に1度調査部に渡す事にした。

 

「緒川さん、この日記をお願いします」

「はい。傷1つ付けずにお返し致します」

「私のモノでは無いんですけどね……」

「だからこそですよ。未来さんが大切に思う相手の日記に傷なんて付ければ、未来さんは良くても僕の気が済みません」

「そ、そうですか」

 

前々から思っていたが、綺麗好きというか丁寧さというか、そういう点では緒川さんはだいぶ振り切ってると思う。

 

「ゴホン!2人とも、良いだろうか」

 

完全に空気にしてしまっていた司令が何か用事がある様なので、申し訳なさを感じつつ話を聞く事にした。

 

「取り敢えず、調査部にはこの日記の内容の精査と事実確認を行ってもらう。それと未来くんだが、調査部が発見出来なかったこの日記の様な物を発見した場合、本部に直接持ってくるか慎次に渡してくれ」

「職員の人ではダメなんですか?」

「……君の後輩やその友人が、その資料を取り戻しに来る可能性もある。そしてその相手は大抵が錬金術師だろう。その時に普通の職員が対応するには、荷が重過ぎる」

「僕の負担は考慮されないので?」

「お前ならアルカノイズが居なければ、はぐれ錬金術師達は軽く掃討出来るだろう?」

「まぁ、否定はしませんが」

 

相変わらずこの2人は怪物だ。錬金術師達だけでなく、私達装者が9人で襲いかかっても殆ど勝てた事がない。

9人全員がデュオレリックを起動して緒川さんは本気の状態を相手になんとか勝つ事が出来たが、未だに司令には全員がデュオレリックを起動しても1度も勝てていない。というか私のアイギスを利用した全力の防御障壁をパンチ2発で破壊してくるのは本当におかしいと思う。

 

 

そんなこんながありつつ、私は今日もアリスちゃんの部屋を清掃しつつ色んな物を物色してい──こ、これって、響の隠し撮り……?なんで持ってるんだろ……うわっ、この角度エッロ。じゃない、凛々しい。

ていうか何枚あるのコレ?響だけじゃなくクリスとか切歌ちゃんと調ちゃんのもあるし。あ、私のもある……え、どうやって撮ってるのコレ。撮られた記憶無いんだけど、もしかしてコレも錬金術?

 

…………錬金術、アリスちゃんから学ぼうかな。




4000字程度に収まりました
どうでもいいですがアリスちゃんはまさかの特撮ソングをステージで熱唱した事にしておいて下さい。なんかちょっとズレてる子なので……『UNLIMITED DRIVE』とか『W-B-X』とか……え、シンフォギアの世界にあんのかって?あるって事にしといてください()

パート15の描写をコレを書きつつ考えてたんですが、考えれば考える程頭痛がしてきます。これも全て乾巧って奴のせいなんだ。あとこんなリアル忙しくしやがって許さんぞ蛮野(八つ当たり)
ところでリアルの不和問題の10割は戦極凌馬のせいと聞いたんですが、どうなんでしょうか?

ヒロイン2人目決まらないんで誰が良い?候補は決まってるからゆるちて

  • 立花響(仲良し2人組予定)
  • 小日向未来(一方的依存予定)
  • 月読調(錬金姉妹予定)
  • 天羽奏(両依存予定)
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