・ご都合主義によるキャラ改変の可能性が大ありです
・作者の描きたい世界です。合わない方がいるのは重々承知ですので、読むのは自己責任でお願いします。
・糖分の過剰摂取にご注意ください。
もう一度言います。文月編とは全く関係ありません。
糖分の過剰摂取による糖尿病等の生活習慣病にお気をつけください。
初めまして、駆逐艦電なのです。
電は今何をしているのかと言うと…
「おはよう、電。」
隣で寝ていた司令官さんに、おはようと言われた所なのです。
電は今から二年ほど前に、司令官さんと一緒に鎮守府に着任しました。それからいっぱい、いっぱい深海棲艦と戦い続けました。
そして2ヶ月前、大好きな司令官さんからケッコン指輪をもらいました。
────────────────────────
「電さん、これを受け取って貰えますか?」
そう言われた時、思わず涙がこぼれてしまいました。司令官さんはそう言って、青い小箱に入った特別な指輪を電に差し出していました。カッコカリなんて名前なのに、司令官さんの顔は真剣そのもので、だけど電の涙を見た途端不安な顔になって
「もしかして…嫌……ですか?」
と聞いてきたのです。電は、嬉しくて嬉しくて、すぐに返事をしたかったのに、涙ばかり溢れて、その問いに首を横に振ることしかできなかったのです。でもそのおかげで口は動かなかったけど、体が先に動いたのです。指輪を受け取るよりも先に、電に合わせて屈んでくれた司令官さんに抱きついてしまったのです。それからやっと、お返事を伝えることができたのです。
────────────────────────
今は、ほとんど毎日、司令官さんと一緒に寝て、起きて、を繰り返しているのです。指輪を貰って少しした後に、電から司令官さんに
「一緒のお部屋で一緒に過ごしたいのです!」
とお願いしに行った時の、嬉しさと困惑が混ざった顔は忘れられないのです。
「……憲兵はどう説得しましょうか…。」
と難しい顔をしていたのですが、それでも司令官さんは
「電さんが望むなら、いいですよ。」
と優しい笑顔で言ってくれたのです。最初のうちはは司令官さんが憲兵さんに捕まりそうになって、必死に電が憲兵さん達を説得したり、艦娘のみんなに説明する羽目になったのですが、司令官さんがなにもしないとわかってくれた上、電が頑張って説得したので今はなんにもしてこないのです。
電的にはもっとハグとかして欲しいのですが…。
────────────────────────
「ご飯の用意ができたのです!」
「今日もありがとう、電。」
司令官さんがにっこり笑顔でそう言ってくれるのです!これがたまらないのです!
ご飯の用意はいつも電がしてるのです!と言っても世話を焼きたがる司令官さんから朝ごはんの用意をする権利を貰うのにかなりかかってしまったのです。ほんとは、司令官さんが朝ごはんの用意をしたいのだと思います。だけどそれは電が譲れないのです!
「ふふふ、今日も可愛いですね。電さんは。」
「はわわっ!?し、司令官さん、急にずるいのですー!」
多分、電の顔は真っ赤っかなのです。だけど顔を見てる司令官さんが、幸せそうな笑顔をしてるので電も幸せなのです!って…司令官さんに見つめられてるのですぅぅぅぅ!!
とそんな電の頭に暖かくて大きな手が乗りました。
「顔が真っ赤ですよ?体調が悪かったら言ってくださいね。」
と頭をなでなでしながら言ったのです。
「はわわわ……。司令官さんのなでなで大好きなのです…。」
自然と力が抜けていく。司令官さんのなでなではとっても落ち着いて、どんな時でも安心させてくれるのです……。
「さぁ、美味しいご飯が冷めないうちに食べてしまいましょうか。」
「なのです!いただきますなのです!」
────────────────────────
電は司令官の秘書艦兼第一艦隊の旗艦として大忙しなのです!と言いたいところなのですが、ハワイ攻略作戦に向けて、大本営から出てる指示は練度上げと資材の備蓄のみ。はっきり言って暇を持て余してしまうのです。でも、司令官さんと一緒にいられる時間が増えて電は幸せなのです!
「電、ちょっと休憩しようか。」
ふと時計を見ると既に11:00を過ぎた頃。お昼ご飯には早いけど、休憩にはちょうどいい時間でした。
「電はお茶を淹れてきますね。」
「ありがとう、電。」
司令官さんに感謝されるのが1番嬉しいのです!休憩時間は執務中にくっついていられる数少ない時間なのです!と言っても、作業をしてる時もほとんど密着するような近くなのですが…
「司令官さん。お茶、入りましたよ。」
「ありがとう。………うん。電の淹れてくれるお茶は美味しいね。」
はわわわ!褒められたのです!今まで何度も褒められたけどやっぱり褒められるのはすごく嬉しいのです!この幸せがいつまでも続いて欲しいのです…!
「……電…?」
呆気に取られて、司令官さんをじぃっと見つめてしまったのです!自分でもほっぺたが赤くなってくのがわかるのです!
「はわわわっ!?あのっ!そのっ!」
何とか言い訳をしようとしても出てくるのは訳の分からない言葉の羅列。
「ふふふ。大丈夫ですよ。自分は、ずっと電さんのそばにいますよ。」
そう笑顔で言われてしまったせいで……
完全にオーバーヒートしてしまったのです。
────────────────────────
「あれ?ここは…」
知らない天井……ではなくて、とてもよく見知った天井なのです。それも毎朝見上げている…。
「気分はどうです?電。」
はわわわっ!?司令官さん!近い!近いのです!その不安げな顔でわざわざ電の顔を覗き込みに来ないで欲しいのです!
「…熱は……無さそうですかね?」
おでこ!おでこコツンはダメなのです!至近距離過ぎるのです!!
「あ、あのっ!!」
声が完全に裏返ってしまったのですぅぅぅ!!
「か、顔が近いのです…………。」
その瞬間、司令官さんは即座におでこを離し、顔を真っ赤にして照れてるのがわかったのです。電はと言うと…その真面目なところと、照れてるところのギャップにやられて……
「もう耐えられないのれすぅ…………」
「電さん!?」
司令官さんが遠くで呼んでるのを耳にしつつまた気絶してしまったのです。
────────────────────────
どうもみなさん!鎮守府の"何でも屋"こと明石です!
早速ですがひとつ困ったことに出くわしまして……
「電は!電は大丈夫ですか!?」
と、提督が気絶した電をお姫様抱っこで飛び込んできたからです。
えぇ、分かりますよ。何があったか一目でわかりましたよ。だってこれで今月4回目ですもんね!!好きな人のいない、彼氏いない歴=年齢の私への当てつけですか!なんなんですか!
と叫びたくなるほどこの"
とまぁ愚痴を誰にもいない空間にボヤいたところで、のほほんとしている妖精さん達に伝わるはずもないので……
「はいはい、いつものですねー。処置しておきますので、提督は早く執務室に戻ってください。多分、今頃大淀や長門が探し回ってるでしょうから。」
とりあえず、提督を執務に戻らせました。
────────────────────────
「あ、やっと起きました。」
…ここも知らない天井…なわけないのです。ドック近くの医務室の天井なのです。
「もしもーし、聞こえてたら返事をください。」
隣で明石さんが電に声をかけてくれているのです。……多分司令官さんが気絶した電を医務室に運んでくれたのです。
「…多分?大丈夫なのです。」
電がそう曖昧に返すと
「そうですか。ならこのままここにいます?」
と優しく聞いてくれました。ですが電は
「司令官さんが待ってるのでそうはいかないのです!」
と元気よく宣言しました。すると…
「あら、そうですか。なら早めに出てください。」
とぶっきらぼうに言われましたが、電が靴を履いてる横でブラックコーヒーをすすりながら
「……このコーヒー、甘すぎ。」
と呟いたのを電は聞き逃さなかったのです。
────────────────────────
時間はおよそ17:30、初めに気絶してから6時間がすぎていました。
「さすがに、お腹が空いたのです…。」
でもそれより先に、執務室へ行くのです!司令官さんがきっと待ってるのです!話はそれからなのです。と取り留めもなく考えていると執務室にたどり着きました。コンコンコンとノックを3回。扉の向こうから
「どうぞ。」
と聞こえてくる。電はそのまま扉を開けて執務室に入りました。すると
「電さん、大丈夫ですか?」
駆け寄る…という程でもないですが、司令官さんは椅子からたってこっちに来たかと思うと電のことを抱えました。
「司令官さんが、すぐに医務室に運んでくれたおかげなのです!」
だから心配をかけないように、そう満面の笑みで返しました。
「おかえりなさい、電。」
すると司令官さんはそう笑顔で返してくれました。やっぱり、司令官さんは笑顔が1番なのです。
────────────────────────
「今日もお疲れ様、電。」
今は司令官さんと電だけのちょっと特別な時間なのです。
司令官さんの私室で、司令官さんが晩酌をするのでそれにお酌してあげるのです!と言っても、ほとんど司令官さんはお酒を飲みま無いので、晩酌とは口実で、司令官さんと電が2人っきりで過ごせる時間を確保してくれているのです。
執務室で一緒とはいえ、いつも誰かが訪ねて来ますし、何よりお仕事があるのです。だから司令官さんは、川内さん率いる夜間偵察隊を出撃させた後は、敵艦隊発見時以外はこの私室でゆっくり、2人だけの時間を楽しんでいるのです。
「お疲れ様なのです、司令官さん。ご飯にしますか?お風呂にしますか?それとも、電ですか?」
ご飯もお風呂も終わっている司令官さんに、意味もなく聞いてみるのです。
「ならそうですね…。電さんで、お願いします。」
少し恥ずかしそうに言う司令官さんがまた可愛くてかっこいいのです。
「わかったのです。1晩まるっとコースなのです。今夜は寝かさないのです!」
と冗談を言うと…
「「あはははははは!!」」
と2人で声を揃えて笑ってしまったのです。そんな風に笑っていると、いつの間にか、一筋…いえ両目からポロポロと雫がこぼれていました。
「この幸せが…ずっとずっと終わらなければいいのにと思ってしまうのです……。電はいけない子ですか?こんなことを願うのはダメですか?」
答えのない問いを司令官さんに聞きたくなってしまう。すると司令官さんは困ったような顔で、
「それを決めるのは電さんです。ただ…そうですね。私も、この幸せがずっと続いて欲しいかなって思いますね。」
そう言って、電の頭をなでなでしてくれました。
だから電は決めたのです。ずっとずっと、この幸せを守るって。だから司令官さん、力を貸してほしいのです。ずっと一緒に、戦っていきたいのです。
「それじゃ電さん、明日も早いですし今日も寝ましょうか。」
そう言って司令官さんが部屋の照明を落とす。いつものようにお布団に入って向かい合う。優しく撫でてくれる手が暖かくて心地よい。
そして、ほんのりと明るいその蛍光灯の下で、電は生まれて初めて、司令官さんの唇にキスをしました。
それはまるで甘い甘い、砂糖の様な味でした。
文月編とは大きくベクトルを変えて見ました。
そして明石さん、ここでは胃痛枠なんですね……。大変そうです。
電を主人公視点にすることで瞬く間に大波乱が起きましたよ。正直筆者もここまで筆が乗るとは思ってもみませんでした。
ケッコン後ということもあって、甘さ成分がマシマシになりすぎて、電子薬物指定されてしまうのではないかとヒヤヒヤしそうではありますが無名ですので問題ないですね。
ではまた別の作品で。