もうちょっと続けたかったですが、モチベが底の状態でズルズル引っ張っても良い事は無いですからね。
簡単な自己感想や一部未登場キャラに関する改変設定を軽く纏めたものを、活動報告にて投稿致します。後書きにリンクを載っけておきますので、興味ある方は是非。
「『ナイトレイド、完全壊滅!特務隊の鉄槌が下る』…か」
「何故助けられなかった?ナジェンダは元帝国将軍。奴が捕まれば利用されるのは目に見えていた。だと言うのに、あそこまで帝国のいいようにやられるとは」
「無理を言うな。処刑場周辺には帝都警備隊に加えて特務隊の戦闘部隊まで警備していたんだぞ。特務隊は市民達にとっては「対犯罪組織のエリート集団」だ。市民達に奴等と明確に敵対している所を見られれば、革命軍の存在意義が疑われてしまう」
「だが…」
「仕方あるまい。今さら言ったってどうにもならない」
「…」
「もう取り戻せない事を掘り返すより、建設的な事を考えよう。損害の回復はどうする?ナイトレイドがやられたと言う事は、4つの帝具が帝国に取り返されたと言う事だ。戦略にもかなりの影響が出てくる」
「先ずは、本格的な戦力拡充から始めるべきか?」
「それが良いだろう。幸い、革命軍全体で見れば、異民族達の支援もあって結構な量の備蓄がある。上手く利用していこう。今はそのくらいしかできない」
「となると、問題は人材か…」
「ああ、今の所、一番欲しいのは優秀な指揮官だ。兵士は数多く居れど、戦略眼と知識を持った人材が足りていない。即戦能力が高いだけでなく、指揮も出来る者が必要だ」
「それは確かにそうだが…そんな人材、そう簡単に見つかる物なのか?」
「いや、中々難しいと思う。しかし、今は少しでも早く人手が欲しいところだ。何せ、これから忙しくなるのだから」
「分かってる。その為に色々と準備してきたんだろ?」
「まぁね」
「では、早速取り掛かるとするか」
「了解した。我々はこれで」
そう言って、会話をしていた人物の中に居た2人は、会議室を出て行く。残された者達は皆一様に暗い表情を浮かべている。
「まさか、こんな事になるなんて…」
「これで、本当に勝てるのか?」
「分からない。だが、やるしかないのだ」
「ああ、その通りだ。我らにはこれしか道はない」
「だからといって、あんな作戦…!我々は民の為に戦ってきた!なのに…!」
「今更何を言っている!?最早他に手がない以上、やれる事をやるだけだ!!」
「…」
(結局、こうなる運命だったのか。…無様だな、我々は)
ナイトレイドの壊滅、元帝国将軍 ナジェンダの公開処刑。彼等によって、帝国は革命軍に更なる痛手を負わせる事となった。しかし、それでも止まる訳にはいかない。立ち止まれば最後、待っているのは破滅のみなのだから。
…
「さて、諸君らに集まってもらったのは他でもない。現状我々が置かれている状況について話し合っておきたいと思ったからだ」
ここはとある町にある建物の一室。そこで会議が行われていた。参加している人数は10名程で、全員が男である。
「知っての通り、帝国帝都での一件により、更なる帝具が帝国の手に渡ったと言っても良い。状況は間違いなく悪化したと言えるだろう」
「全く、革命軍の役立たずが。せっかく俺達が支援してやっていると言うのに」
「同感ですね。やられるというのなら、出来る限り道連れにすれば良いものを…」
「まぁ良いではないか。奴等は所詮捨て駒だ。我々の計画に支障が出る程の物ではない」
「そうだとも。最終的には奴等も帝国と共に消えてもらうのだからな。多少の被害など気にしても仕方あるまい」
「…それで?奴等への今後の方針はどうするおつもりで?」
「うむ。どうやら革命軍はかなりの痛手を受けたと聞く。ならば、目を逸らす為にも地方の都市を狙うべきだと考えるのだがどうか?」
「成る程。工作で地方を混乱させて、帝国軍と特務隊の行動を鈍らせると言う事ですか」
「悪くない考えですな。しかし、そうなると特務隊の監視網を突破する必要が出てきます。それに、一度混乱させたら二度目以降はしばらくの間対処されるかと」
「特務隊の方は、革命軍を巻き込んで囮にすれば何とかなるのではないか?」
「それはあり得んな。奴等は一人一人が精鋭の中の精鋭。簡単に出し抜けるとは思えん」
「では、特務隊へのカウンターは諦めるか?」
「いや、それこそあり得ないでしょう。奴等は工作部隊の天敵。何も対処しないままというのは愚策でしかありません」
「となると、やはり地方への嫌がらせを行うべきでは?」
「ふむ…だが、やはり何かしらもう一手が欲しい所だな。仮に革命軍が損害から立ち直ったとしても、帝国の戦力は膨大だ」
「…何方にしろ、特務隊への対応は必須事項であり、同時に工作活動を達成しなければならないと言う事か」
「厄介な話だな」
「だが、それをやらない事には何も始まらない」
「…よし、それについてはある程度こちらでも案を出しておくとしよう。各々方も何か意見があれば遠慮なく言ってくれ」
「分かった」
「了解した」
「ああ、本題に入る前に一つ聞きたい事がある」
「何だ?」
「例の件は進んでいるか?」
「ああ、問題無い。順調に準備は進んでいる。完了次第、然るべき時に実行に移すだけだ」
「そうか。それは良い事だ」
「えぇ、そうですね。実に喜ばしい事だ。これで我等の悲願が達成される日も近いというものだ」
「しかし、奴等しっかりとやってくれるといいが。暴動の扇動位は完璧にやって欲しいものだ」
「その点は心配ないだろう。流石にその位は上手くやるはずだ。そうでなければ、革命軍を支援し続ける意味も無い」
「…それもそうですね。ならば、後はその時を待つだけと言う訳か」
「楽しみだ。一体どんな光景が見られるのか…」
「そうだな…今から考えるだけでも、ワクワクしてくるよ。一体どれだけの人数が扇動されて無様な姿を見せるのか」
「違いない。…さて、そろそろ本題に入るとするか」
「ああ。帝国の国境戦力についてだが──」
こうして、彼等は次の話題へと移り、議論を続けていく。その先に待つ結末を知る者は、今は誰1人として居ない。
…
帝国宮殿 大臣執務室。
「以上が、現在の帝国周辺の状況となります」
「…成る程。確かにこの辺りは荒れているようですね」
「はい。そして、これが特務隊の諜報部隊が入手した情報になります」
「ふむ…」
「如何致しますか?現状、各地の防衛は順調ではあります。しかし、革命軍の工作活動は未だ続けられており、これ以上の消耗戦は避けたいところなのですが…」
「分かっています。各地にベータチームの部隊を派遣しましょう。幸い、ナイトレイド壊滅によって帝都の方には殆ど手が伸びなくなった様子ですから、戦力派遣の余裕はあります」
「では、すぐに手配いたします」
(さて、革命軍の方はどうなっているのか…帝都に居る将軍達の動向次第では、アルファチームを動かす必要が出てくる)
(ナイトレイドを壊滅させる事が出来た。しかし革命軍の本体を叩けたと言う訳では無い。現状の所は、帝国側の被害も軽微と言えるだろう。それに加えて、問題は異民族がどう動いてくるか。このまま帝国に手を出さないという事は考えにくい以上、警戒を継続しておく必要がある)
「…ひとまずは、国内の更なる安定化に努めるとしましょう。革命軍が消滅した訳ではないのですから」
「はっ!」
「それと、各地での敵性工作の兆候についても警戒を怠らぬようにお願いします。革命軍と異民族が同時に動き出せば、国家の存続を揺るがす事態となる可能性があります」
「了解しました。改めて各部隊に通達を行います」
(まだ戦争は始まっていない。しかしいつ引き金は引かれてもおかしくない。果たしてどこまでこの状況が続く事になるのか…)
未だ燻り続ける火種。しかしそれが燃え上がる日は、そう遠くは無いだろう。