一般兵士は学園で何を見る   作:ノア(マウントベアーの熊の方)

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ブルアカの方では新年初、という訳で明けましておめでとうございます(2月)
マルクトレイドが終わり、新章新話が解放されたタイミング……よりも前に書き始めたので、今回の内容は鋼鉄大陸編要素が少しあるもののネタバレとかはレイドやってたらないかな……?くらいの内容です。

それでは今回も、ごゆっくり、見ていってください。


第38話

 

とある日。

僕が事務処理をしていると、執務室の窓をノックする音が聞こえてきた。

 

………ここ、かなり地上から高かったよな?

 

そう思いながら目をやると、アビ・エシュフを着たアリスが、ケイを抱えた状態でホバリングしていた。

 

僕はそのままアリスへと電話をかけると、目の前のアリスの前にホログラムが出現し、アリスへと電話が繋がった。

 

「………下から入っておいで」

 

『わかりました!』

 

そうアリスは電話を切って言うと、恐ろしいスピードで急降下を始めた。

……ケイ大丈夫かな。

 

そう思いながら仕事を進めていると、やがて元気な声と共に、アリスが入ってくると、その後しばらくしてから、ケイも入ってきた。

 

「じゃじゃーん!フルアーマーアリスの登場です!」

 

「アリス!はしゃぎすぎですよ!全くもう……!」

 

「2人ともこんにちは、よく来たね」

 

そう言い、僕は駆け寄ってきたアリスを撫でる。

その後ろでは、なにやら恥ずかしそうにしている、ケイの姿があった。

 

「……ほら、ケイちゃんもおいで」

 

「……!えっ、あっ、いや、私は別に……!」

 

「……嫌だった?」

 

「んぁぁぁぁ!もう!嫌だとは言ってないでしょう!」

 

そう言い、ケイも近くへと近づいてきたので、ケイの頭も撫でてやる。

いつからこの子はチョロインになってしまったのだろう……

 

「昔はあんなにトゲトゲしてたのになぁ………」

 

「誰が!トゲトゲしてたですか!全くもう!」

 

「えー?ねぇアリス?昔なんて僕の事どころか周りも嫌った上にキツイ発言しかしてなかったよねぇ?」

 

「はい!敵の四天王みたいな会話してました!」

 

そうアリスからも言われ、ケイはわなわなと震えながら、

 

「アーリースー!」

 

と、怒りながらアリスを追いかけ始めた。

 

「仲良いねぇ、本当に」

 

そう、僕はそれを頬杖をつきながら眺めていると、アリスがハッとした顔をし、こちらに近づいてきた。

 

「そうだ先生!先生も、一緒に空を飛んでみませんか?」

 

「それは……アリスに抱えられて?」

 

「はい!きっと楽しいですよ!」

 

そうアリスがニコニコの笑顔で言ってくる。

 

「良いけど……ケイちゃんはどうするの?さすがに2人同時は無理でしょ?」

 

「あっ……そうでした……どうしましょう、先生……?」

 

そう、アリスが泣きそうになりながら言ってくる。

僕はふと、窓の外を眺めているケイに軽く視線をやると、再度アリスの方を向いた。

 

「……よし、アリス、ちょっと屋上で待っててくれる?屋上に出る許可は取っとくから……あと、ちょっとケイちゃん借りるね」

 

そう言い、僕はケイを手招きして呼び、そのまま、車でとある場所へと向かった。

 

~~~

 

「管制塔、こちらシャーレ1-1、感度どうか、おくれ」

 

『シャーレ1-1、こちら管制塔、感度よし、おくれ』

 

「シャーレ1-1、ただ今INSアライン中、終わり次第離陸の許可を、おくれ」

 

『その旨了解、INSアライン終了後、誘導路ヨンハを滑走後、ランウェイ05より離陸せよ、おくれ』

 

「誘導路ヨンハを滑走後ランウェイ05より離陸、おわり、今日も清渓川は澄み渡っている」

 

『今日も清渓川は澄み渡っている』

 

「………なんなんですか最後のやり取り」

 

そう言われ、僕はポカンとした表情になる。

 

「………え?どれの話?」

 

「あの清渓川がどうとか……はぁ、まあいいです」

 

「なんかが5周年な気がしてちょうどここの滑走路が05、唯一ある誘導路を偉大なるキム・ヨンハ同志のヨンハ、そして神聖なる清渓川は今日も澄み渡っているという会話のどこが変なんだ……?」

 

「全部がおかしいんですよ!!!もういいです!」

 

そうケイに言われ、僕はしょぼんフェイスになる。

 

「そっかー………」

 

そう寂しそうに返すと、後ろから照れくさそうに「全くもう……変な人……」と聞こえた気がするが、それを言うとあとが怖いので言うのを辞める。

 

それと同時に僕らの乗るF/A-18Dの離陸準備が整い、誘導路のタキシングを始める。

 

「そう言えばさ、ケイちゃん」

 

「誰がケイちゃんですか………なんですかもう」

 

「なんだかんだあって今の姿に落ち着いたけど……改めて、戻ってきてくれてありがとね」

 

「き、急になんなんですか?変なものでも食べました?」

 

そう、後ろから照れくさそうに返事が帰ってくる。

 

「いやさ、ケイちゃんが居なくなってからというもの、アリスはやっぱりなにかが足りないって感じになっててさ」

 

「………」

 

「ケイちゃんがとりあえずARMSボディで帰ってきてくれてからというもの、すっごい楽しそうでさ」

 

「……………はい」

 

「で、多分今日のはケイちゃんは半ば無理矢理連れてこられた形なんだろうけど……多分、同じ見た目になって、改めて家族になったって感じがして嬉しかったんだと思うよ」

 

「……そうでしょうね、私も……嬉しいですから」

 

そう、嬉しそうに、微笑むような声が聞こえる。

 

「だからさ、これからもアリスの傍で、アリスを見守っててあげて欲しいな、そして一緒の景色を沢山見てあげて欲しい」

 

そう言いながら、僕は滑走路に入り、管制塔からの離陸許可を聞き流しながら、それに雑に返しつつ続ける。

 

「なんかあったら、僕も大人として力になるからさ」

 

「………はい、わかりました」

 

そう、嬉しそうな返事を聞き、僕はブレーキを踏みながら、徐々にスロットルを上げていく。

 

「うん、いい返事だ………行くよ」

 

そう言い、僕はアフターバーナーを炊き、空へと駆け登った。

 

~~~

 

「うーん……先生とケイ、遅いですね……」

 

そう、空を行き交う雲を見て呟く。

2人がアリスを残して行ってから、もう15分が経とうとしていた。

 

「うーん……あれ?この音は……?」

 

そう、アリスは音のする方向を見てみる。

自動迎撃システムが反応し、その正体を調べ始めた。

コールサイン『シャーレ1-1』。

先生の機体だ。

 

それを確認し、自動迎撃システムを解除していると、その機体は、アリスの上空を飛んで行った。

 

『アリス、おいで、250ノットで巡航中だよ』

 

そう、オープンチャンネルに無線が入る。

 

「!……はい!アリス、行きます!」

 

そう言い、屋上の手すりを飛び越えて、そのまま空へと舞い踊る。

やがて先生の隣へとたどり着くと、ケイがこちらへと、酸素マスクを外して手を振ってきていた。

 

「ケイ、空はどうですか?」

 

『とても……いいですね、アリス』

 

「アリスもそう思います!先生もケイも一緒で、アリス楽しいです!」

 

そうアリスが言うと、嬉しそうに笑う、先生の声がした。

 

『よしアリス、その装備ってマッハ、出せるんだっけ?』

 

「はい!」

 

『ケイに音を置き去りにする感覚を味あわせてあげよう、3、2、1で行くよ』

 

「ラジャー!」

 

そう返し、先生がこちらに、ハンドサインと共にカウントダウンを開始し始めているのを聞く。

そして0になったと同時に、アビ・エシュフの推力をフルスロットルにした。

先生の機体を置いていきそうになりながら、必死に合わせつつ、やがて硬いものに触れたと思うと、先生とアリス、2つ分の衝撃波が響き渡った。

 

『……これが、あの時アリスの見ていた景色、ですか』

 

『……そうだね、マルクトとの戦いの時は音超えてたっけアレ』

 

「……あの時は、大変でしたね」

 

そう、アリスは苦笑いで返す。

 

『よし、じゃあとりあえず基地に戻ろっか、これ以上音速超えてたら怒られちゃう』

 

そう先生が言い、基地の場所をデータリンクで送ってくれた。

 

『基地についたら1度ミレニアムに戻って、アリスが着替えたらゲーム開発部の皆でご飯にでも行こっか』

 

「!……はい!」

 

そう言い、アリスは基地まで、先生とケイの横を飛びながら、雑談して帰った。

 

とても、楽しい思い出になった。




いやぁ、臨戦アリスとケイ、どちゃくそ可愛いですね……
これを書いてる時は臨戦エイミを当てなければと焦っておりますが……
ネタバレ要素はあまり入れたくない性分なので、とりあえず皆やってるであろうレイドでの1枚絵とアリスのセリフからこうかな……こうかも……と思いながら書きました。
いやはや、アリス視点で書くのめっちゃムズい。

ではまた次回、お会いしましょう!

ネタバレについて

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