一般兵士は学園で何を見る   作:ノア(マウントベアーの熊の方)

40 / 40
いつも投稿が遅くなることに定評のあるノアです。
ネタが浮かんでもそこまで繋げるネタが無い、あるあるだと思います…

では今回もごゆっくり、見ていってください!


第40話

 

ある日のこと。

僕がシャーレで仕事をこなしていると、徐々に暗くなりつつあることに気づいた。

ふと窓の外を見てみると、どうやら雨雲が、太陽を遮っているせいのようだ。

 

そろそろ雨か……そう思いながら仕事を再開し、時間が経った頃、まるで夜のような明るさになった事に気づき、もう一度外を見る。

 

「うっわぁ………」

 

そう思わず声が出るほど、土砂降り模様になっていたのだ。

 

雷もなり始め、僕は念の為非常電源の確認をしつつ、PC仕事から書類仕事に変更する事にした。

 

それから数分ほど経った頃、シャーレのメインロビーに、シャーレ所属ではない、誰かが来た事を知らせる通知が届いた。

 

こんな時にお客さんかとロビーまで降りてみると、トリニティの正義実現委員会の子が2人、びしょ濡れになって肩で息をしていた。

 

「えっと……大丈夫?すごい雨だけど……」

 

「はぁ……はぁ……急に土砂降りになったので、大変でした……」

 

「えっと……しばらく、ここで雨宿りして行ってもいいですか?」

 

そう2人がそう言うのを聞き、僕は念の為持ってきていた、仮の入館証をとタブレットを取り出し、

 

「えっと……もし2人が良ければ、必要項目入力してもらう手間はあるんだけど……シャーレの中で待ってもらうこともできるけど、どうする?」

 

そう言うと、2人の顔が少し明るくなり、

 

「「ぜひ!」」

 

と、返してきた。

それを聞いた僕はタブレットを手渡し、2人に必要項目を入力してもらうと、入館証を手渡した。

 

「それ使えばシャーレの中に入れるから、設備も自由に使っていいよ」

 

「えっと……例えば……?」

 

「休憩室でお菓子食べてもいいし……ゲームセンターで遊んでもいいし。シャワー室もあるから雨でベタベタなら浴びてくれてもいいし、申請してくれたら服の貸し出しもできるから洗濯機使ってくれてもいいし、食堂でご飯食べてくれてもいいし……」

 

「い、至れり尽くせりですね……?」

 

「かもね、だからよく当番じゃない子も来るよ」

 

そんなことを言いつつ、僕はあとはご自由に、と言い残し、執務室へと戻った。

 

しばらくすると、先程の子によく似た子が、1人だけで執務室の前を通っていくのが目に入り、はぐれてしまったのかと外に出てみた。

しかし、そこには誰の姿もなく、静かな廊下だけがそこにあった。

 

おかしいなぁと思いながら作業を続けていると、先程の2人が、ニコニコしながら執務室へと入ってきた。

 

「乾燥機とシャワー、お借りしました!」

 

「お、温もれたようでよかった、どう?シャーレの様子は」

 

「えへへ……想像してたよりも色々あって……すごい楽しいです!」

 

「そりゃ良かった……ああそうだ、さっき2人のどっちか、ここの前通った?」

 

そう僕が尋ねると、2人が顔を見合せ、首を傾げ合ったあと、

 

「いえ……?入ってからずっと、二人でいましたし……」

 

「なんならここの近くに来たのも今が初めてで……」

 

「……そっか」

 

「?…どうかしましたか?」

 

「ん?いや、なんでもないよ、多分見間違えかな……そうだ、面白くないだろうけど、仕事の様子でも見ていく?飽きたらそこのソファでお菓子食べててくれてもいいし」

 

そう僕が言うと、2人はぜひ!と言い、僕のデスクの隣へと座り、2人してまじまじと見つめてきた。

 

……思ったよりも見られすぎて少しやりづらいな、そう思いながらも作業を進めていると、雨が止み、晴れ間ができていた。

 

「ん、雨、止んだみたいだね、そろそろ帰る?」

 

「あ!本当だ!えっと……今日はありがとうございました!」

 

「いえいえ、いい感じに時間つぶしになったなら良かったんだけど……」

 

「楽しかったです!すごく!……あの、また来ても……いいですか?」

 

「ぜひ、またおいで、いつでも歓迎するよ」

 

そう僕が言うと、2人とも満面の笑みをうかべ、喜んでくれた。

その後、2人は帰っていき、僕は作業を再開した。

 

~~~~~

 

「あー!すっげぇ雨だったな!」

 

「ほんとほんと、ひっさしぶりにびしょ濡れになっちまった」

 

そう、濡れた服を絞りながら返す。

 

「そういやさ……"アレ"、知ってっか?」

 

「……どれ?」

 

「アレだよアレ!あの……カタツムリの呪い!」

 

「ああ……カタツムリにちょっかいをかけたらカタツムリが実はバケモノで、まともに身体も動かせずに死ぬ……とか言うやつだっけ?」

 

そう記憶にあった、都市伝説スレの情報を思い出しながら返す。

 

「そーそー、確かアレって、こんな感じの大雨の後に現れるって……」

 

相方はニヤニヤしながら、周囲の花壇へと目を向けながら、そう返してきた。

 

「オイオイやめろって、あたしそういうの苦手なんだからさ!」

 

「わりぃわりぃ、でも流石にただの都市伝説だろ?」

 

「そりゃあな、本当ならとんでもねぇことになってるだろ」

 

それこそ、シャーレが解決するために走り回っているだろう……そう言おうとしてやめる。

あそこの先生はいつ何をしてるかわからない。

もしかしたら、もう対応中なのかも……

そう思い始めた思考を、途中で遮る。

 

「ハハッ、そりゃそうだ……でもよ、そんなカタツムリが……今、あたしらを見てるとしたら?」

 

「えっ?」

 

「なんてな、冗談だよ冗談!」

 

そう笑いながら、相方はあたしの背中を叩いてきた。

 

「さ、ブラックマーケットでも寄って帰ろうぜ、なんかおもしれーもんがあるかもしれねぇ」

 

「……そうだな、そうするか」

 

そう答え、あたしらは歩み始める。

……その後ろ姿を、何かに見られていることにも気づかずに。




いかがてしたか?
最後のシーンの終わり方、悩んだのでGPTにいい終わり方聞いたんですよ、いいアイディア出してくれなかったので無理やり何とかしたので少し変になってますがまあいつもの事のような気もします。

ではまた次回、お会いしましょう!

ネタバレについて

  • 全然大丈夫
  • SNSなどで出回ってる分なら大丈夫
  • ネタバレなのはダメ!死刑!
  • お任せ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

ザコ妖魔ごときに私の処女が雑にコキ捨てられるなんて!?という退魔巫女たちがヒロインのエロゲーにTS転生してしまった元男の私が発情して妖魔を食う話(作者:エルフスキー三世)(オリジナル現代/コメディ)

よくあるエロゲー世界にTS転移してしまった元男の話▼主人公は黒髪赤目の黒塗りセーラー服を着た素でなんか企んでそうな(企んでない)ツラしてる妲己系美少女です!▼女子高生(ガワ)×女子大生(退魔巫女)のカップリング!▼疑似百合です!▼それでもよろしいという方はGo!▼


総合評価:1762/評価:7.98/短編:6話/更新日時:2026年01月20日(火) 00:15 小説情報

シャーレの決戦兵器(作者:わんぱくフォックスですまない)(原作:ブルーアーカイブ)

ベアトリーチェによる、非人道的な人体実験の果てに莫大な神秘を体に宿した百合園サエカ▼しかし外付けの神秘ゆえ扱いきれず制御の利かない危険な爆弾のようなものと化し黒服に押し付ける形で売り払う。▼他のゲマトリア協力のもと、制作したオーパーツにより周囲に大きな被害を出しつつ、辛うじて制御に成功する。▼ゲマトリアに拉致られて神秘をこねこね実験された挙句、失敗作として破…


総合評価:1428/評価:6.84/連載:50話/更新日時:2026年06月09日(火) 19:07 小説情報

魔法少女の恩師の死体を乗っ取ったクソ外道にTS転生しちゃった(作者:エターナルフォースブリザード)(オリジナル現代/日常)

 魔法少女 メルティ・ルナ。▼ 小学生並みの外見にも関わらず、最強の魔法少女として、多くの魔法少女たちに慕われる彼女。▼ ――の死体を乗っ取ったクソ外道マッドサイエンティストにTS転生しちゃった!? ▼ 目覚めたのは化け物がうごめく研究所。銀髪ロリボディを堪能しつつ、とりあえず、日本に帰って平和に暮らしたい。▼ そう思って街に出てみたんだけど……。▼「ま、魔…


総合評価:1888/評価:8.08/連載:6話/更新日時:2026年02月17日(火) 21:04 小説情報

蓬莱人のキヴォトス生活(作者:御神梓)(原作:ブルーアーカイブ)

 推定隙間野郎によって突如キヴォトスに放り投げられた藤原妹紅。▼ 自分がなんのためにこちらの世界に連れ出されて、何をしてもらいたいのか全くわからない中、もう一度輝夜と殺し合いをするために幻想郷へと帰る手立てを模索していく。▼ 死ぬことができない蓬莱人と死を忌避するキヴォトスで生活して行くと何が起きるのか。▼完全に思いつきで書いております。


総合評価:1654/評価:8.58/連載:18話/更新日時:2026年03月29日(日) 22:12 小説情報

曰く付きの妖刀を拾った凡人が、天才を曇らせる剣鬼になる話。(作者:白たくあん)(オリジナルファンタジー/冒険・バトル)

▼ 曰く付きの妖刀を拾った凡人が、闇堕ちして天才達を曇らせる話です。▼ ※ご指摘が複数ありましたので、タイトルを変更しました!▼ 旧題:曰く付きの妖刀を拾ったので、闇堕ちした剣鬼の真似して遊んでる。


総合評価:9598/評価:8.04/連載:4話/更新日時:2026年02月23日(月) 06:54 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>