一般兵士は学園で何を見る   作:ノア(マウントベアーの熊の方)

41 / 41
大変お待たせしました、本当はひとつに纏めてあげる予定だったのですが、アホほど長くなったので分割して投稿です……

しかもまだ完成してないっていう………
今回なんて8000文字超えましたからね、過去イチですよ……

では今回もごゆっくり、見ていってください!


第41話

 

ある日、僕は超常現象捜査部の部室に呼ばれ、ヒマリから説明を受けていた。

 

「………えーと?つまり、なんかが別時空から何かが来た痕跡があると?」

 

「はい、そういう事になりますね……それと同時に、特異現象の発生も確認されています」

 

「……何が始まるんです?」

 

「第三次世界大戦だよ、先生」

 

そうエイミが返して来たので、ノッてくれたお礼のビシバシグッグをしつつ、モニターに映ったデータを見ていた。

 

見覚えのある二足歩行戦車にUFO、海賊船のような船……

 

ふとカレンダーを確認してみたが、やはり4/1でもなく、至って普通の日だった。

 

「………今のところはこれだけ?」

 

「ええ、確認された特異現象はこの3つだけです。まだ他にもあるかと」

 

「僕の推測が正しければ、まだこの特異現象は増えるはずだ……確かに、起きているのは全てキヴォトスの外での現象だよ」

 

「……先生は、この現象に心当たりが?」

 

そうヒマリに言われ、僕は頷き返す。

 

「"エイプリルフールイベント"、僕らはそう呼んでた」

 

「エイプリルフール……確かに、どこか嘘くさいことになっているものもありますね」

 

「そのうち原潜とか近代兵器にパワードスーツ着込んだ兵士、光学迷彩を搭載した戦車とか、アビドス砂漠にはマッドな車とか近未来的な戦闘車両が現れるかもね」

 

「なるほど……なにか対処法は?」

 

「ないんだなこれが、時間が経ったら勝手に終わってるから、みんなこのイベントに参加してわちゃわちゃしてたよ。前にいたところの技術試験って話もあったけど、僕ら一般兵は何も知らなかった」

 

「そうですか……」

 

そうヒマリがため息混じりに答えてくる。

確かに、対処法もなければそれに乗じて楽しんでいたと言われればそうもなるだろう。

 

「でも聞いてる限り、結構楽しそうだね、そのイベント」

 

そうエイミが言ってきたのに対し、うんうんと頷きながら、

 

「そうなんだよ、すっごい楽しかった……ただ、このキヴォトスでやるにはマズイイベントも何個かあるんだ」

 

「マズイイベント……?例えばなんですか?」

 

「僕らの間で言われてた通称になるんだけど……"Nuclear Thunder"とかが一番ヤバイかな」

 

「Nuclear……核兵器、ですか」

 

そう問うてくるヒマリに、僕は頷きで返しつつ、

 

「もし、これも再現されたとしたら……キヴォトスが滅びかねない」

 

「これも対処法が……?」

 

「24時間対空監視をするしかないかな、しかもAWACSかなにか、地表付近を飛んでるものもわかるようなレーダーで」

 

「ふむ……先生、他にはなにかありませんでしたか?」

 

「あるよ、多分これはレッドウィンターの氷海だけだと信じたいんだけど……通称、"Silent Thunder"…これは、原子力潜水艦を叩きのめさないと核ミサイルが飛んでくるかもしれない」

 

「また核兵器ですか……!?」

 

「うん、放射能の影響は感じなかったけど……それは僕らだからだった可能性はあるからね」

 

そう会話し、なにか対処法をと考えていると、エイミがスマホを取りだし、

 

「そう言えば先生、これ見た?」

 

と、とあるネットの投稿を見せてくれた。

 

そこには、『巨大なカタツムリ』に関する、都市伝説が書かれていた。

 

「………まさか、な」

 

そう言いながら思考を巡らせていると、エイミは別の記事を見せてくれた。

『二足歩行の戦車』に『空戦するUFO』、『海戦する海賊船』……

そして今まさに、『パワードスーツを着込んだ、重戦闘員』という記事がアップされた所だった。

 

「………マズイな、この記事の投稿者は?」

 

そうヒマリの方を見つつ尋ねる。

 

「わかりません……しかし、自らをスネイルと呼んでいる事だけはわかりました」

 

「スネイル……少なくとも自認企業ではないはず……ならば………」

 

考えを巡らせていると、ふと、とあることが引っかかった。

 

「そういえば……この巨大カタツムリの写真とかはないの?」

 

「ええ、他は現象発生と共にSNSなどに上がったりはしているのですが……」

 

「カタツムリだけまだない……と。なら主犯はそいつだろうね」

 

「え?カタツムリが?」

 

そうエイミが聞き返してくる。

 

「うん、僕らが前にいたところで邪神と呼ばれていたりした存在……攻撃されると本性を表すっていう特性をユーザーミッションに行った知り合いが教えてくれたのを覚えてるよ……だから間違いないと思う」

 

「その……ユーザーミッションと言うのは?」

 

「あそこでは僕らが自由に戦場を作れたんだ、ただ遊ぶためのものから、それこそ殺しあったり……戦車でサッカーをしたり……そこで、その邪神を討伐しようとした奴がいてね、ボコボコにされた上PTSDを抱えて帰ってきたよ」

 

そう笑いながら答える。

しかし、そう考えれば、ひとつ疑問が生まれる。

ヤツ……ガイジラは、ユーザーミッションでしか召喚できないはずなのだ。

 

だが、既にエイプリルフールイベントのユニットたちが動いている。

これはまあロアの一種だろうが、この世界に転移してきた張本人がガイジラだったのなら……

 

「……マズイな、キヴォトスが戦場になる可能性がある」

 

「………え?今なんと?」

 

「もしかしたら、コイツの目的はキヴォトス全域がユーザーミッションにおける戦場と、世界に認識させる気かもしれない」

 

「……そんな事がありえないと言い切れないのが辛いところですね」

 

「わかる、僕も何言ってるかわからない。なんたよキヴォトスユーザーミッション計画って……この世界の作者、頭悪いんじゃないのか?」

 

そう軽く、いるのかわからないが創造神のようなものをディスりながら、僕は対策を考えていた。

 

そんなタイミングで、地震のような巨大な地響きが、ドンッと今いる部屋を揺らしていった。

 

「………エンジニア部?」

 

「それにしては巨大でしたが……少々お待ちください」

 

そうヒマリは言うと、ホログラムを出し、調査を始める。

しばらくすると、ヒマリの顔が徐々に険しい表情へと変わり、画面をこちらへと見せてきた。

 

「……これは?」

 

「おそらく、今回の震源地です。この辺りだけ、監視カメラ等の情報が入ってきません」

 

そう言いながら見せられた地図を見る。

D.U.の中心地、そこが異変の根源のようだ。

 

「OK、リコンを飛ばそう」

 

そう僕は言うと、私兵部隊へと連絡し、照準ポッドなど、偵察が可能な装備をさせ、飛び立たせた。

全員、元惑星民の"自称"エリート揃いだ。

 

やがて偵察部隊が到着する頃になり、僕は無線を繋げる。

ザザッというノイズの後に、偵察部隊の会話が聞こえてきた。

 

『こちらF-2、対地レーダーに感あり。HDG330、31マイル』

 

『こちら◉F/A-18D、ターゲティングポッドでキノコ雲らしきものを確認できた、かなりデカイぞ』

 

『キノコ雲……?ってちょっと待て、機体名の前のはどう発音した?』

 

『◉だが?』

 

『なるほどわからん、先に偵察を終わらせるぞ……ゴーゲート』

 

『Roger』

 

そう無線が聞こえ、位置情報を確認する。

加速していく光点を端末で追いつつ、僕は何かあった時のために、陸戦隊を用意していた。

陸戦隊の乗るヘリと、空挺戦車の乗る輸送機の離陸を無線で聞きつつ、偵察情報を待つ。

そろそろ、目視できる頃合いだ。

 

『D.Uのビル群を目視……待て、なんだアレは?』

 

『巨大な……カタツムリ?まさか、アイツは……!』

 

そう聞こえてすぐ、2機とも急に焦る声に変わり出した。

 

『おいなんだこれは!?操作が効かない!高度が下がる!この感覚……まるでパケロs』

 

『F-2フォーリンエンジェル!こっちも操作が効かない!メーデーメーデーメーデー!イジェクトも効かな』

 

そう無線が聞こえ、それぞれの光点が、画面から消える。

 

『こちら戦闘ヘリチーム、まもなくD.Uに輸送チームより先行で到着する』

 

そう別チャンネルから無線が聞こえ出し、僕は慌てて無線機を取る。

 

「総員D.Uに近づくな!かなりマズイことが起きてる!」

 

『え?いやそんなハズは……おい待て、操作が効かない!機体がカクカク動く!高度も上がらない!』

 

「急いでJ抜けしろ!空はもうダメだ!」

 

『ダメだ!キャノピーが開かない!メーデーメーデーm』

 

そう、戦闘ヘリ部隊からの無線が途絶え、後続にいた他編隊の光点も消え出した。

 

「輸送チーム!今すぐそこで空挺降下!歩兵はタンクデザントするか走れ!」

 

『空挺チーム了解、輸送機閣下、お世話になりましたッ!』

 

そう無線から聞こえ、ヘリチームが墜落した所よりも離れたところに、歩兵や戦車の光点が表示され出した。

 

『こちらストライカーMGS、空挺降下完了』

 

『同じくドラグーン、空挺降下完了、当車両はこれより歩兵を搭載する』

 

『XM8も同じく空挺降下完了、歩兵をデザントさせる』

 

「ストライカーは先行し偵察、起きた事象は全て報告しろ」

 

『了解、タンキ・フリビョート!』

 

『おいアカが乗ってるぞ!アヴァンティ!』

 

『コマンダントに報告、アカとパスタがMGSに乗っている模様』

 

「いいから進め」

 

『ヤヴォール』

 

「…………ツッコまないからな?」

 

そんな会話をしながら、僕はエイミとヒマリに情報収集を依頼する。

 

やがて、ストライカー部隊から無線が届き始めた。

 

『報告、いくら進んでも近づく気配がありません』

 

「………市街地だぞ?」

 

『なんならロルバします……待て、先行車両はどこに行っ』

 

そこで無線が途絶え、ストライカーの反応も消失した。

消失したと言うよりかは、届いている高度情報がマイナスになって行ったので、信じたくはないが、地面を貫通したかのように、奈落へと落ちてしまったようだ。

 

「空挺チーム、状況は?」

 

『こちら空挺、デザント完了後進軍を開始しましたがロールバックが酷いです……まるで左下が真っ赤になっているみたいに』

 

「よし、進軍を停止しろ、今すぐ止まれ」

 

『了解、全車停s』

 

そこで、また無線が途絶える。

こちらも、反応が全て消失してしまった。

 

「………先生?どうかした?」

 

そうエイミに声をかけられ、ふと我に返る。

 

「………いや、なんでもないよ」

 

「………本当に?なんかあったら、いつでも頼って欲しいな」

 

「……ありがとう、じゃあ1つ相談なんだけど…ヴァルキューレの無線を全て傍受してもらえる?」

 

「……何が始まるの?」

 

「大惨事大戦だ」

 

「マジ?」

 

「マジ。」

 

「えぇ……まあいいけど」

 

そう言い、エイミは無線を傍受する体制を整え始めてくれた。

僕はというと急いでヴァルキューレの知り合いにモモトークを飛ばし、情報収集できないかと試みていた。

 

しばらく経ち、突然スマホが鳴ると、僕は急いで電話に出た。

 

『もしもし、尾刃カンナです、ご無事ですか?』

 

「今ミレニアムだから平気だよ、そっちは?」

 

『爆発によってD.U市民はパニックになっていますが……おかしな事に、爆発による影響は大して確認されていません。ガラスがいくつか割れた程度です』

 

「そっか、その他は?」

 

『現場に行った者曰く、"巨大なカタツムリに襲われた"と』

 

「……了解、無理はしないでね、市民と生徒、カンナも危険だと思ったら身の安全を最優先に」

 

『ありがとうございます、先生。では私はこれで』

 

「了解、ありがとう……気をつけて」

 

『ええ、先生も』

 

そう言い電話が切れ、僕は今回発生していることを整理していた。

 

少なくとも、僕の私兵は使えないと思った方がいいだろう。

間違いなく全員、パケロスのせいで戦えなくなっている。

意味はわからないが、どうせ神秘とかテクストとかその辺がなんかこう……アレなのだろう。

そして、それの発生範囲は拡大していっている。

しかも、かなりの速度で。

 

そして、おそらくキヴォトスの人々は、その影響を受けていない。

ならば……

 

「"バッドガール"たちに出撃命令を、機体、車両は好きなのを選ばせてやれ」

 

『了解、バッドガール隊出撃させます』

 

「………先生、バッドガール隊って?」

 

そうエイミに聞かれる。

ヴァルキューレの無線どころかこっちのも傍受されてたらしい。

 

「……元不良生徒の特殊部隊だよ、かなり前に身柄預かったヤツ」

 

「あー……正式になったんだ?」

 

「デルタフォースみたいに存在してません!って言ってはいるけどね……」

 

そんな会話をしつつ、僕はどうすればいいかと考え始める。

兵器相手にはキヴォトスの生徒たちは勝てるだろうが、問題はガイジラと、現れる確証はまだ無いが、核兵器の存在だ。

残念ながら、生徒で編成された部隊にはAWACSも海軍も存在していない。

 

ならば、それらを召喚される前に倒し切るしかないだろう。

そう思い、僕は各校のリーダーたちにモモトークを送った。

 

「エイミ、なんか進展はある?」

 

「うーん…市民の避難は終わったみたい」

 

「そっか……なら多少暴れても大丈夫かな」

 

「……どう戦うつもり?」

 

「とりあえず最初は支援砲撃で削るしかないけど……ペロロジラみたいに普通の銃火器で倒せるならそっちでやってくしかないよね」

 

そう言っていると、ゲヘナの風紀委員会にアビドスのみんな、トリニティのティーパーティーから、出撃したと連絡があった。

 

「……よし、ヒマリは各学園との通信網の構築、エイミはヴェリタスと一緒に広範囲にわたって情報収集しといて」

 

「ええ、いいですとも……この天才美少女ハッカーにお任せ下さい」

 

「うん、わかった」

 

そう2人から帰って来た返事を聞きつつ、僕はシッテムの箱で、現在の情報と戦力を纏めていた。

 

「アロナ、現在の情報で分かる目標の推定位置を、プラナはそっちからも何か情報を入手できないか試してみて」

 

『はい!このスーパーアロナちゃんにお任せ下さい!』

 

『了解しました、情報収集を始めます』

 

やがて、私兵部隊からの無線でバッドガール隊が出撃したと報告が届き、僕はそれも含めて戦略を考え始める。

すると、先程まで無音だった作戦無線回線から、声が聞こえ始めた。

 

『コマンダー、こちらバッドガール、プラン通りに行動中、機種はF-15Eが8機、A-10が8機、ミッションナンバー114514、アルファチェック求む』

 

「バッドガール、こちらコマンダー、ミッションナンバー114514、そちらの位置はブルズアイ092/30 30000ftで北進中、合計16機確認」

 

『バッドガール、グッドブルズアイ』

 

そう無線交信し、マップ上に、アロナとプラナから受け取ったデータを反映していく。

そこにエイミとヴェリタスメンバーからの追加情報及び情報の修正が行われ、準備が整った。

 

「バッドガール隊、交戦を許可する。なお敵からの対空砲火は熾烈、チャフフレアは意味がないと思われたし」

 

『バッドガール了解、エンゲージ』

 

そう無線が届き、攻撃が開始される。

 

「先生、通信網の構築が終わりました、各学園と繋ぎます」

 

そうヒマリが追加でモニターを表示してくれると、あの時以来の各学園連合軍とも呼べる存在が出来上がった。

 

『こちらゲヘナ学園、風紀委員会の空崎ヒナ……先生、私たちはなにをすればいい?』

 

「現在空襲が行われてる、それが終わったら榴弾砲でガイジラを砲撃、ヒナたち陸上戦力は地上から火力とヘイトの誘導を」

 

『わかったわ』

 

「ホシノ、アビドスもゲヘナ風紀委員会と共同戦線をお願いできる?」

 

『うへぇ……先生の頼みなら仕方ないなぁ……わかった、任せといて』

 

そう、最高戦力と呼んでもいいであろう、ふたつの学園に現地に向かう指示をすると、通信網に別の学園が入ってきた。

 

『こちらトリニティのティーパーティー、桐藤ナギサです、私たちはなにをいたしましょう?』

 

「トリニティも砲火力をガイジラへ、火力誘導は……」

 

『私たちが行こう』

 

そう無線が遮られ、声の主を確認する。

アリウス分校、アリウススクワッドのサオリだった。

 

『私たちも行きましょう、アリウス流で良ければ…ですが』

 

そう、アリウス分校、ニコメディアトゥループのスバルからも無線が入る。

 

「……お願いできる?」

 

『ええ、もちろん』

『もちろんだ』

 

そう2人、被りながらも、同じ内容の答えが帰ってくる。

 

「了解!ナギサはアリウスからの指示の元、砲火力を集中して!」

 

『かしこまりました、アリウスの皆さん、お願いいたしますね』

 

『ああ、任せておけ』

 

そう砲火力が充実している2校からの砲撃が開始され、やがてヴェリタス支援の元、ミレニアムからの偵察ドローンからの情報が届き始めた。

 

「………本当に"ヤツ"だ」

 

そこには、見た目こそカタツムリだが、触角ではなく本体にギョロリとした目、胴体には歯がついている化け物の姿が映っていた。

 

次々に砲撃が着弾し、空襲が行われているものの、ガイジラは反撃もしようとせず、ただただ目をギョロつかせ、その場に立ち尽くし、周囲を観察しているようだった。

 

『先生、聞こえる?こちらアビドス・ゲヘナ共同部隊、全く効いている感じがしないわ』

 

「……みたいだね」

 

『うへー……シロコちゃんのドローン攻撃も効いて無さそう……もうひとりのシロコちゃんのもダメみたい』

 

「そっか……わかった、1度撤退して消耗品の補給を、バッドガール隊に送らせるよ。ランデブーポイントの座標を送るね」

 

『おっけ、確認したよ、それじゃあ1回引こっか……行こ、ヒナちゃん』

 

そう言い、無線が切れる。

ホシヒナの気配を感じつつ、僕はどうするべきかを悩んでいた。

 

砲撃は継続されているが無理、空爆も影響がなかった。

なんなら、こちらは相手にすらされていないようだ。

 

「はぁ……一体どうすれば…………ん?」

 

そうため息を着いていると、モニター越しに、ガイジラと目が合う。

その瞬間、ガイジラの触角から、ビームの対空砲火が行われ、ドローンとの接続が途絶えてしまった。

 

『敵が対空砲火を始めた!ブレイク!ブレイク!』

 

『攻撃最終行程に入っている機も退避!投下直前ならとりあえず適当に投げて急いで撤退を始めろ!当たらなくてもいい!』

 

『バッドガール11被弾!被弾!イジェクト!イジェクト!』

 

『クソッ!バッド・ルイがやられた!』

 

『落ち着けジンジン!小隊の指揮を引き継げ!』

 

『くそっ、電気系統がイカれてやがる、キャノピーが飛ばねぇ!イジェクションシートも多分ダメだ……!』

 

『諦めるなチョッパリ!頑張るんだチョッパリ!』

 

『へへっ……いい声だぜ……あっキャノピーが今飛んイイィジェクションシートの勢いきッッッッッツ!』

 

『チョッパリのイジェクトを確認!帰ったら反省会だマヌケ!』

 

そのタイミングと重なるように、航空部隊にも墜落機が出始めた。

一応、墜落した生徒たちは全員脱出できているようだ。

しかし、無線は先程から阿鼻叫喚の嵐だ。

 

『こちらアリウス、ゲヘナとトリニティの砲撃も迎撃されている、こっちに気づかれるのも時間の問題だ』

 

「了解!サオリたちも一時撤退を!砲撃隊も撃ち方やめ、陣地転換を、カウンターが来る可能性がある!」

 

『了解、撤退する』

 

『こちらトリニティ砲撃隊、陣地転換を開始します』

 

『同じくゲヘナ砲撃隊、陣地転換開始!』

 

そう指示を出した瞬間、ガイジラを中心に、円形のエネルギーパルスのようなものが放たれ、周囲の建物が倒壊し、瓦礫の山と化した。

 

「アリウスチーム!大丈夫!?」

 

『ああ、問題ない。撤退を継続する』

 

そう返事があり、僕はほっとしつつ、この状況をどうするべきかを考える。

 

『ミレニアム方面より極超音速の飛翔体が2つ!急速に接近中!』

 

『安心しろ、ウチのエースはヤツらより遅い!』

 

そう無線が聞こえ、僕は戦術マップを見る。

そこには、これ以上ない、最高の増援の姿があった。

 

「……"ミレニアムの勇者"、そして"最後の預言者"!幸運を祈る!」

 

『任せてください、先生!』

 

『……我らにお任せを、あの子たちにかっこ悪い所は見せられませんので』

 

そう無線から、アリスとマルクトの返事が帰ってくる。

 

『最初から全力で行きます!………光よ!』

 

『全武装のロックを解除、総攻撃で行きます』

 

そう、アリスとマルクトの攻撃が始まる。

急いで送りなおしたドローンからの望遠カメラの映像では、少しだがガイジラの身体が揺れ、確実にダメージが入っている……のであろう事がわかったが、それでも尚、ガイジラは対空砲火を放ち、戦闘を続けてきていた。

 

『敵かたつむりより高エネルギー反応!退避します!』

 

そうアリスから無線が入る。

その次の瞬間、遠くからの映像を見てもわかる程のエネルギーパルスが放たれ、戦場の空が灰色に染まった。




いかがでしたか?
いやほんと、ここまでお読みいただきありがとうございます……
まだ今回のストーリーはつづいてますので、完成までごゆっくりお待ちくださいませ……

ではまた次回、お会いしましょう!

ネタバレについて

  • 全然大丈夫
  • SNSなどで出回ってる分なら大丈夫
  • ネタバレなのはダメ!死刑!
  • お任せ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。