それでは……どうぞ!
「リサ、もう少し周りを意識して」
「了解~」
「友希那はあこのドラムに少し耳傾けて」
「分かったわ」
「紗夜さんはそこの所はリサとアンサンブルする様に」
「分かりました」
「あこは全体的にどっしりと構えて皆を支える感じで」
「了解しました!」
「燐子はあことリサとアンサンブルする様に弾いて…他の2人をフォローする感じで」
「分かり…ました」
ライブ前日、俺達は当日のセトリの順で1曲ずつさらっていた。
リサも友希那も、今日は互いにわきまえており、ライブの練習に力を注いでいた。
…………………………
「この辺で休憩にしましょう」
「そうですね」
一通りさらい、俺達は休憩する事にした。
「クッキー焼いて来たよ〜♪」
「レモンと飲み物もあるからな」
「やった〜リサ姉と神兄のさしいれだぁ〜♪」
「お、美味しそう……!」
リサのクッキーに続く形で俺の即席レモン漬けは5人の間で好評となった。
「2人とも、何時もありがとう」
「遠慮なく…いただきます//」
あこと燐子に続いて友希那と紗夜さんも俺達の差し入れを食べ始めた。
(ここ何日かの練習で紗夜さん変わったな……)
リサの話をした日から……てっきり俺はリサや俺に対して警戒するかと思ったが、警戒しないどころか初めてあった時よりも俺に対して好印象も持たれつつあった。大方差し入れの面もあるだろうが……
(紗夜さんに関しては他の要因がある様に思える……)
「そのくらい|紗夜さん可愛いくなったな〜……っいた!?」
「誰が可愛いくなったって?」
横からリサに思い切り腕を抓られた。となりを見るとリサが不機嫌丸出しでこちらを見ていた。
(しまった!?つい心の声が途中から漏れちまった!)
「ち、違うんだリサ!こ、これは……」
「何が違うのかしら?神楽」
「ゆ、友希那まで!?」
さっきまで差し入れを食べてた友希那が不機嫌そうな顔でこちらに歩み寄ってきた。……すぐ近くで紗夜さんが顔を赤くして恥ずかしがってるのが見えた。
「神楽……アタシが居るのに友希那だけじゃなくて紗夜にまで手出すつもり?」
「そうよ神楽……貴方アタシと付き合ってることを忘れたのかしら?」
「だ、たから誤解だ!そ、その……紗夜さんが差し入れ食べてる姿見て会った時よりも印象変わったなって意味でいっただけで……!」
「ホントに?」
「ホントかしら?」
(やばいやばい!2人のめに光点ってねえ!リサに関しては殺意丸出しだ!)
「ほ、ホントだって!ほら!2人も紗夜さんを見てみろよ!紗夜さんがあんな感じで差し入れ食べてる姿なんて2人は見た事無いだろ!?」
「……確かにそうね」
「紗夜……両手にアタシのクッキーと神楽のレモン漬けって……全く子供みたいだな〜♪」
どうやら誤解(?)が解けたようだ。紗夜さんもこっちの様子を察したのか恥ずかしがってるのをやめて夢中になって差し入れを食べてる
「な?言っただろ?だから俺達も差し入れ頂こうぜ?」
「そうね……神楽、疑ってごめんなさい」
「アタシも……早とちりしちゃった」
(フゥ〜……何とかなった……それにしても紗夜さんには悪い事したな……)
後で2人に内緒で何か奢ってあげよう……そう思ったのだった。
…………………………
「さあ皆、練習再開するわよ」
「了解~♪」
「今度はさっき攫った所を各自個人練しよう。それから最後に1回通しで合わせる……これでいい?」
「問題ないです」
「あこの闇の鍛錬……とくとご覧あれ!」
「了解…しました……」
そう言って5人は個人練を始めた。
その間俺は一人づつワンツーマンで個人練に付き合ったりした。
…………………………
………………
…………
『お疲れ様でした~!』
あれから暫くして、ライブ前日の練習が終わった。
「皆、明日に備えて今日は早くやすむように」
「そうですね。万全な状態で明日に挑みましょう」
「はい!」
「分かり…ました」
「了解〜……っとごめんね!アタシこの後バイトだから先上がるね!」
「ああ、気をつけてな」
「うん!」
そう言ってリサは一足先にCIRCLEを出た。
…………………………
…………
「…………」
スタジオの片付けが終わり、俺は1人……ステージを見つめていた。
「……何か考え事かしら?」
「友希那……ああ、ちょっと…な」
先に帰ったかと思った為少し驚いたが、直ぐに俺はまたステージを見つめた。
「……変わったわね、神楽」
「友希那?」
「ええ、……皆と初めてあった時よりも打ち解けれてる……少なくともそう私には見えるわ」
「そうか?……俺はRoseliaのマネージャーとしての責務を果たしてるだけなんだけどな……」
「それでも……昔の貴方じゃ考えられない事よ?」
「……確かに、そうかもな」
昔の俺は……リサと友希那位しか仲良くできる相手がいなかった。ちょっとしたコミュ障……もあったが、俺の中で2人と仲良ければそれでいい……そう割り切ってたからと言うのもあった。
「神楽は……私達と一緒に居れて楽しいかしら?」
「?……ああ、楽しいよ。いきなりどうしたんだ?友希那?」
なんだか……友希那の様子が変に思えた。どうしてそんな当たり前(?)な事をきくんだろう?
「……明日……貴方や他の4人に……ライブを通して伝えたい事があるの」
「伝えたい事?」
「明日……私の歌声をよく聞いてて頂戴」
そう言って友希那は俺から離れていった。
「!ど、どうゆう事だ?……友希那!」
しかし友希那は振り返らず右手を上げて答えるだけで、そのままCIRCLEを出ていった。
「……どう言う事なんだ……?」
友希那の言いたい事は……家に帰るまで、わからなかった。
…………………………
………………
…………
ライブ前夜……俺は自分の部屋のベッドに仰向けになっていた。
「……分からない……友希那はライブで何を伝えようとしてるんだ?」
あれから俺は友希那の言葉の意味を考えていた。しかし一向に理解出来なかった。
時計を見ると22時をすぎていた。
「そろそろ寝るか……」
そう思った俺はまぶたを閉じてそのまま眠りにつこうと思った……
ピロピロリン♪ピロピロリン♪
しかしその行動を1本の電話が引き止めた。
相手は……リサからだ。
「もしもし?」
『あっ!神楽!今バイト終わった所!……もしかして寝ようとしてた?』
「そのもしかしてだ」
『ご、ごめんね!明日の事で落ち着かなくて……本当は神楽が寝てるのを確認したくて電話したんだ……』
「ん?何かいったか?」
『うんん!何でもないの!……ねえ、神楽』
「何?」
『その……落ち着かなくて……今日……神楽の部屋で寝てもいい?』
「!…………」
いきなりすぎて、返事に困った。
「……いいよ」
『ホントに!?』
「ああ……実は俺も少し落ち着かなくてな……」
『神楽は当日はお客さんなんだよ〜?』
「いや……リサが本番ヘマしないか心配でな……」
『ちょ、ちょっと!アタシそんな事しないよ〜!』
「冗談だよ」
『も〜!神楽のバカ!』
「悪かったって……っぷ」
『「アハハハハ!!」』
少しくだらな過ぎて俺達は揃って吹き出した。
(リサ……お前とこうしてずっと……笑ってたいよ)
俺は心の中でそれを強く願った。
『あ〜スッキリした♪いっぱい笑ってたら……落ち着いてきたよ♪』
「そいつは良かった」
『ねえ神楽……』
「ん?」
『明日……楽しみにしててね!おやすみなさい!』
「…ああ、楽しみにしてる!また当日、CIRCLEでな!」
そう言って電話を切った。
「明日……楽しみだな」
そう呟いて俺は眠りに着いたのだった。
〜END〜
投稿遅くなりました!編集完了次第もう1話投稿します!
お楽しみに!
ルートストーリー(ルートEND)を作りたいけど……
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全然OK!
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ダメデス
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お任せします!