青薔薇のベーシストはヤンデレなのか?   作:ka-主

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どうも!今回はいよいよライブ当日!友希那がみんなに伝えようとしてる事とは……お楽しみに!



BAD11話 陽だまりに乗せる覚悟

〜友希那side〜

 

カーテンの隙間から刺す陽光で私は目覚めた。

 

「……いい朝ね」

 

カーテンを開けて私はそう呟く。リサはまだ起きてないのか、まだカーテンはしまったままだ。

私は机に置いてある、1枚の原譜を見て昨日の事を思い出した。

 

『私は皆に伝えたい事があるの』

 

「……もしかしたら……今日で最後(・・)のライブになるかもしれない……」

 

(考えてはいけない……だけどどうしても考えてしまう)

 

「私は今日のライブで……皆に伝えたい……」

 

 

 

 

「……『ありがとう』って」

 

 

 

 

 

…………………………

………………

…………

 

〜神楽side〜

 

「……よく寝た……」

 

今日は珍しく目覚ましがなる前に起きた。余程……今日のライブが楽しみだったのだろうか?

 

「結局……分からなかったな……」

 

昨日友希那に言われた事……その意味は当日になっても分からなかった。

 

「けど……友希那のあの顔……間違いなく何か伝えようとしてる。このライブを通して……」

 

それだけは間違いないと俺は思った。

 

 

 

 

「頑張れよ……皆!」

 

俺は鏡の前でそう言って出かける支度をし始めた。

 

…………………………

………………

…………

 

「お疲れ様〜」

 

CIRCLEに着いた俺は控え室へと向かった。そこには既に友希那がいた。

 

「神楽……」

「まだ誰も来てないんだな……」

「ええ……」

 

しかし友希那は控え室に備え付けてあった鏡の前で衣装に着替え、目を閉じ、たったまま動かなかった。

 

(もしかして……精神統一……か?こんなに集中してる友希那…初めてだ)

 

「差し入れ……置いてくからな……頑張れよ」

 

そう言って俺は控え室を出ようとした……

 

「神楽」

 

振り返ると友希那が俺の方へ振り向いていた。

 

「……昨日言った事……覚えているかしら?」

「ああ、覚えてる。皆に何か大切な事を伝えたい……そうだろ?」

「ええ……だから神楽…少し、いいかしら?」

「ん?」

 

そう言って友希那は俺の元へ歩み寄り、抱きついて来た。

 

「友希那!?」

 

「神楽……見てて、私達のライブ……そしてよく聞いて居て頂戴。

……私の歌声を」

 

「友希那……」

 

そう言って友希那は俺から離れて再び鏡の前で精神統一をしにいった。

 

「……ああ、しっかり見届けさせてもらうぜ」

 

そう言って俺は控え室を出た。

 

…………………………

………………

…………

 

~友希那side〜

 

……時間が立ち、本番直前……

 

皆とステージに上がる前に……私はあの事を伝える為に皆を集めた。

 

「……皆、少しだけ……いいかしら?」

「どうしたの?友希那?」

「どうしたんですか?」

「友希那さん……どうしたんです?」

「湊さん……どうしたんですか?」

 

「…………」

 

何故かしら?……いざと言う時に限って言葉が出てこない……

 

(余程……皆と離れ(・・)たくない……のよね)

 

私はそう思い、彼女達をみる。

彼女達と出会ってから……色々あった。楽しく笑いあった日も、目的を違え散り散りになった日も……皆が居なかったら無かった日常……

 

「今日のライブ……私は皆に伝えたい事があるの……だから、私の歌声を……最後まで聞いて居て欲しい」

 

……まだ、『さよなら』は……『ありがとう』は言わない。そう決めていた。

 

「わかったよ♪それが友希那のしたい事なら!」

「ギターを弾きながら聞いていますね」

「友希那さんの歌声……しっかり聞いていますね!」

「分かり……ました」

 

何も知らない4人はそう応えてくれた。

 

「……皆、行くわよ!」

 

「「「「はい!!!!」」」」

 

…………………………

………………

…………

 

〜神楽&Roseliaside〜

 

「こんにちは、Roseliaです」

 

満席に近い観客席で俺は最前列で5人を見ていた。

 

「メンバー紹介……行くわよ!

ギター、氷川紗夜!」

 

「よろしくお願いします」

 

「ベース、今井リサ!」

 

「楽しも~ね♪」

 

「ドラム、宇田川あこ!」

 

「Roseliaのライブ……とくとご覧あれ!」

 

「キーボード、白金燐子!」

 

「よろしくお願いします……」

 

4人の自己紹介が終わり……

 

「そして……我らがボーカル、湊友希那!」

 

「よろしく」

 

全員の自己紹介が終わった直後、俺と友希那の目があった。

 

「早速1曲目……行くわよ。『LOUDER』!!」

 

〜♪〜♪〜♪〜♪

 

「裏切りは暗いままfall dawn〜♪」

 

「!!」

 

友希那が歌い始めた瞬間……俺の身体中に何かが突き抜けた。

 

(これは……初めて聞いたBLACKSHOUT!とは違う……!)

 

(湊さん……!これは……!)

 

(友希那さんの想い……凄い伝わって来る!)

 

(湊さん……覚悟(・・)を決めたんですね!)

 

(友希那……伝わってるよ……友希那の想い!)

 

(神楽に……皆に……届いて!)

 

「何かを伝えたいその気持ち……確かに受け止めたぞ、友希那!」

 

…………………………

………………

 

「……次で、最後の曲になります」

 

LOUDERから始まって……計4曲歌ってきた。次で……最後の曲だ。

 

「聞いてください……『陽だまりロードナイト』」

 

〜♪〜♪〜♪〜♪

 

「!!……どうやら皆にも伝わったみたいだな……」

 

(これで最後よ……神楽、皆……!!)

 

(!!……湊さん、その気持ちは……皆同じです!)

 

(友希那さん……感謝したいのはあこ達です!)

 

(湊さん……貴女には感謝してもしきれません!)

 

(友希那……アタシこそ……『ありがとう』)

 

「こんなにも愛しさで満ちてる〜♪明日も〜♪まぶしいくらいに〜♪」

 

(神楽……貴方にも感謝したいわ……『ありがとう』)

 

「感謝を〜♪」

 

「友希那……いいライブを聞けた……ありがとうな……」

 

 

 

 

 

「……皆……今日は『ありがとう』」

 

 

 

 

…………………………

………………

…………

 

〜神楽side〜

 

ライブが終わり、客も皆いなくなったステージに……俺は昨日見たくステージを見つめていた。

 

「……昨日も、ここでステージを見ていたわね」

「友希那……」

「どうだったかしら?私達のライブ」

 

友希那はそう言って俺に歩み寄ってきた。

 

「とてもいいライブだった……友希那の伝えたい事……身体中で受け止められた」

「!!……そう。それは良かったわ」

 

気づいたら友希那は俺の隣にいた。

 

「そういえば皆は?」

「……先に、帰ってもらったわ」

「そうなのか?」

「……ええ」

 

そして友希那はおれと向き合った。

 

「神楽……神楽だけには歌詞……ではなくちゃんと言葉で伝えたい」

「友希那……?」

 

そう言って友希那は俺に抱き着いた。

 

「私達の元へ戻って来てくれてありがとう」

「!!」

 

「幼稚園の頃……私とリサの友達になってくれてありがとう」

「友希那……」

 

短い(・・)時間だったけれど……私と付き合ってくれて……

ありがとう」

「!?」

 

「私を……湊友希那を少しでも愛してくれて……

ありがとう」

「友希那……!!」

 

友希那はそう言って俺から離れた。

 

「今回のライブで……貴方にこれを一番伝えたかった」

「そう……なのか……なあ友希那」

「何かしら……んむっ!?」

 

今度は俺が……友希那に感謝を伝える番だ。

……しばらく俺と友希那の唇は重なったまま……まるで時が止まったかのようだった

 

「……友希那、今日は最高のライブをありがとう」

「私達は……全身全霊のライブしかしないわ///」

 

唇を話して俺は友希那に感謝の気持ちを伝えた。

 

「……私……まだ着替えてないから……先に帰って頂戴」

「分かった」

 

そう言って俺は友希那をスタジオに置いてCIRCLEを出た。

 

…………………………

 

〜友希那side〜

 

私は誰もいなくなった控え室にまだ私服に着替えずにいた。

 

「……もう、ここには誰も居ない……わね」

 

そう呟いて私はカバンからビデオカメラとCDレコーダーを取り出した。

 

 

 

 

 

「……最後に……皆に……『本当に伝えたい事』を……」

 

 

 

 

 

……私はビデオカメラに電源を入れ、録画を初めてたビデオカメラを机に置いた……

 

 

 

 

〜END〜

 




感想、高評価等よろしくお願いします!

ルートストーリー(ルートEND)を作りたいけど……

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