青薔薇のベーシストはヤンデレなのか?   作:ka-主

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12話主人公視点のストーリーです。
そして主人公は2度目の……
お楽しみに……!


BAD 13話 心を保てない……

〜神楽side〜

 

「……眠れない」

 

ライブが終わり、いつも通り夕食を済ませ明日の準備を済ませいつも通り寝る……それだけなのに、今日は何故な眠れなかった。

 

「いや……生れつき不眠症気味だから……にしてもこれ程眠れないのはおかしすぎる……」

 

(まるで……何か不吉なことが起きそうな……)

 

「……って馬鹿、縁起でもない……

少し、外歩くか」

 

気分転換にと……俺は家を出ていった。

……その時時刻は23時30分を過ぎていた。

 

…………………………

………………

 

「……やっぱりおかしすぎる……」

 

外を出歩いてざっと15分程度過ぎたのだが、未だに落ち着かなかった。これ程までに眠れなかったり、落ち着かなかったのは生まれて初めてだ。

 

「……こうなったら……あそこ(・・・)に行ってみるか……」

 

俺は次の目的地……『思い出の公園』へと向けて歩き出した。

 

…………………………

 

「〜♪~♪〜♪〜♪」

 

いつの間にか俺は今日のライブの曲を鼻歌で歌いながら歩いていた。

 

「そういえば……」

 

『貴方に……伝えたい事があるわ』

『私の彼氏になってくれて……ありがとう』

 

(友希那は……結局何を伝えたかったんだ……?)

 

脳裏に友希那のあのセリフが浮かび上がる。

……明日彼女に何を言いたかったのか聞いて見よう。そう思った瞬間だった……。

 

「!!??」

 

(こ、この匂い……!?)

 

平和な日常……であればこんな匂いはしてこない……しかしそんな平和な日常が崩れる瞬間は……

 

血の匂いがする……ーーーー

 

俺は走り出した。急がないと、取り返し付かない……

そう脳内で訴えかけられたかの様に……。

 

…………………………

 

「……な、……っ!?」

 

公園に辿り着いた俺は目を見開いた。

……目の前の光景に……

 

「あっ♪神楽だ〜♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目の前には地面に大量の血を流し倒れている友希那……そしてその横に、包丁をもって身体中血まみれのリサが狂気の笑みを浮かべてこちらを見ていた……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お、おい……友希那……?」

 

俺は友希那の元へ歩み寄り友希那の横まで来て跪いた。

よく見ると友希那の身体の上に五輪の紫薔薇が置かれていた。

 

「へ、返事……してくれよ?……な、なあ……友希那?」

 

幾ら呼びかけても、身体を揺すっても……友希那は動かなかった。

 

「う、嘘……だろ?……友希那……?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「友希那ーーーー!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「どうして……どうして友希那が……

なんで……」

 

友希那が何をした?彼女は今日……歌姫として多くの観客に歌を届けただけだ……なのに……なのに…………

 

「おい……どうしてだよ……どうして……」

 

俺はリサの胸ぐらを思い切り掴んで叫んだ。

 

 

「どうして友希那を殺したぁ!!??」

 

 

「どうしてって……神楽おかしな事言うね♪

そんなの……決まってんじゃん♪」

 

直後、リサは胸ぐらを掴んでる俺の腕を掴み……

 

 

グサッ……!!!!

 

 

「!!??

う、うわあああああああ!!??」

 

俺の腹を思い切り刺した。

 

「そんなの……友希那が神楽と付き合い始めた頃から

……うんん。神楽を愛し始めた時から決まっていた

運命……そう、運命なの♪」

 

「あがっ……!?お前……何……を……言ってるんだ?」

 

痛い……痛くて思う様に喋れない。

 

「この際だから神楽にも教えちゃうね♪アタシ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アタシはもう……神楽の知ってる『今井リサ』じゃないの」

「アタシは今井リサを殺した溺愛の感情のリサ……

神楽を愛する事を以外の感情は何処にもないの」

 

「ど、どういう……事……?」

 

「友希那も言ってたけど……アタシは昔から『多重人格』……だったの」

 

「多重人格?」

 

間違いでなければ……多重人格とは自分の身体の中に幾つもの別人格の魂が宿っていて、自分じゃない何かが偶に乗り移って何かをする……と言われている。

 

「エミや友希那を殺したのは……アタシの溺愛の感情が膨れ上がって生まれたもう一人のアタシの意志……」

「じゃ、じゃあ……さっき言ってた溺愛以外の感情は……」

 

リサは微笑んでいるままだ……。

 

(頼む……違うと言ってくれ……)

 

アタシ(・・・)の意志に溺れたリサが壊したよ♪」

「あ、ああ……!」

「神楽を溺愛するのに……他の感情なんて要らない。必要な無いもの♪」

 

俺は絶望した……俺の知ってるリサは……もう居ない……

 

(なら俺が生きてる理由も……もう無いんじゃ……)

 

そう思った俺は急所を外したまま……腹に刺さったままの包丁をリサの手の上から握った……

 

「神楽?」

「俺の愛するリサが居ないなら……俺の心を支える友希那も居ないなら……俺はここに居る理由がない……なら」

 

俺は刺さっていた包丁を無理矢理抜いた……

そしてーーーー

 

「神楽!?駄目ーーーー!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グサッ!!

ぶしゃあぁぁぁあ!!!!!

 

……1度抜いた包丁を自分の心臓の位置へ持っていき突き刺した。

 

「神楽!?神楽ぁ!!??」

 

そのまま仰向けに倒れると同時に包丁も抜け、血も吹き出した。

 

「さよならだ……リサ……お前にもう一度出会えて……お前と付き合えて……ほんとに良かった……」

「神楽!?死なないで!?アタシは……神楽をまだ

……まだ全然愛せてないのに!!」

 

リサは必死に俺を助けようとバッグに入っていたタオルで止血を試みる……が当然、血は止まらない。

 

(あ…やばい……視界が霞んで来た……そろそろだな)

 

俺は一つ、リサと会い、今みたく殺された場合にリサに伝えたい事があった。

 

「リサ……お前はひたすら逃げろ……逃げて逃げて……こ……ここに書かれてる所まで……」

 

俺はとある場所が記されてるメモをリサに渡した。

 

「ここ……なら……お前の……事を……り……理解してく……れる人がいる……っごは!?」

 

「神楽ぁ!!」

 

いつの間にかリサは大粒の涙を流していた……

 

(なんだ……そんなに泣ける(・・・)なら……大丈夫そうだな)

 

「リサ……最後に……短い間だったが……俺を……誰よりも……愛してく……れて……ーーーー」

 

(……ありがとう。リサ、俺は必ずお前を助ける)

 

俺は静かに目を閉じ……間もなく終わる意識を手放した……ーーーー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「神楽?……ね、ねえ……返事してよ……」

 

「神楽ああああああああああぁぁぁ!!!!!」

 

…………………………

………………

…………

 

「…………っ」

 

意識が……回復して行く……

 

「……こ、……ここ……は?」

「っ!!先生!目が覚めた様です!!」

 

(先生……この匂い……病院か……?)

 

視界がハッキリしていくにつれ……あと消毒液の匂いから察してここがとある病院の病室だと言うことがわかった。

 

(不死の加護か発動したか……)

 

目覚めた場所が病院……腕に輸血キットが繋がれている……そして胸部と腹部に残ってる痛みから察して……2度目(・・・)の不死の加護が発動した事を悟った。

 

「君……大江神楽君で良かったかい?」

「はい……そうですが?」

「神楽君……君は深夜に、羽丘中央公園で誰かに刃物で刺されて瀕死の重傷を追ってここへ運ばれた……覚えているかい?」

「はい……覚えてます……が、た誰に(・・)刺されたかわ……」

 

(そう言えば……何か忘れてる……っ!?)

 

「すいません先生!か、彼女は……!?あの公園で俺と一緒に倒れていた彼女は!?」

 

俺は友希那も刺されて重傷だった事を思い出し、先生に友希那の安否を確認した。

 

「…………」

 

「う、嘘……ですよね……?」

 

「……友希那ちゃんは……発見された時には……もう……」

 

「!!??」

 

……分かってはいた……

しかし、心のどこかでかそれを認めたくなかった……。

 

「そう……ですか……っ!!」

 

(……こんな事……!!)

 

「……少し……1人にして貰っても……いいですか?」

「構わないよ……」

 

そう言って先生はナースと共に病室を出た。

 

「友希那…………」

 

「……っ!ううっ……どうして……!」

 

コンコンッ

 

扉の方からノックの音が聞こえた。

 

「……どうぞ」

 

「……失礼するよ」

 

入って来たのは警察の人だった。

 

「大江神楽君だね?私は関東警察の原田と言う者です」

「もしかして……今回の事件に関しての聞き込み……ですか?」

「ああ。さっき先生から話を聞いて君の生存を確認出来た為……ここに来た。事件の時の事を……詳しく聞かせて欲しいんだ」

「……分かりました」

 

俺はあの事件の真相の1部を隠し、打ち明けた。

 

…………………………

 

「……以上が……俺の知ってる限りの事件の全てです」

「……ありがとう。御協力感謝するよ。……お礼に……これを」

 

1部を覗いて全てを話した後原田さんに大きめの茶封筒を渡された。

 

「友希那さんのご自宅の自室にて見つかった物だ。

……両親から了承は得てる。受け取ってくれ」

「……ありがとうございます」

 

俺に茶封筒を渡すと原田さんは任務があると言って病室を出ていった。

 

「……友希那」

 

茶封筒を揺すって見ると以外とズッシリしていて何処と無く軽かった。

慎重に封を切り、中身を取り出す。

 

「!!……これは……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……中には無題のDVDディスク、便箋、そして……

……『Keep Heart』と書かれたスコアと原譜が入っていた。

 

 

 

 

〜END〜




次回は紗夜、あこ、燐子メインのストーリーに、なります!お楽しみに!

ルートストーリー(ルートEND)を作りたいけど……

  • 全然OK!
  • ダメデス
  • お任せします!
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