「ここに……リサが居るはず……」
とある羽丘から少し離れた山の麓にポツリと1軒、家が建っていた。
……いや、いえと言うより別荘が建っていた。周りは色鮮やかな花がそびえ立っていた。
あの日……俺が死ぬ間際に渡したのは弥生サクラ先生の家の住所……今後、学校で話しずらい事があったらと渡された。まさかあんな形で生きるとは思わなかったが……。
「リサ……今助けるからな……」
俺は植物のアーチをくぐり抜け扉の前でチャイムを鳴らした。しかし……応答が無かった。
「?……おかしい……ここであってるはず……?」
ドアノブに手をかけると鍵が空いている事に気づいた。おっとりとした先生だが、戸締りを忘れるような人ではないと俺は思い余計に疑問に思った。
「お邪魔します……」
俺は1度頭の中に浮かんだ疑問等を棚に押し上げ、中へ入った。
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(靴は……2人分……リサと先生で間違いない)
まだこの別荘?に2人は居ると悟った俺は少しだけ安堵した。
(だけど何だ……この拭い切れない不安は?何をそう不安がらせるんだ?)
2人が居ることに安堵しているはずなのに……謎の不安のみ拭いされなかった。そのせいで俺は謎の焦りを覚えた。
「リサー!!サクラ先生ーー!!ここに居るんだろ!?返事してくれーー!!」
「…………」
返事は……帰って来なかった。
「いや……もしかしたら看病で手が離せないんだ……きっと……そうだよな?」
そう割り切りたくても……割り切れなかった。色んな不安が込み上げて、逆にさっきの安堵が何時かその不安で押し潰されそうで……
「でも……リサの顔を……見ておかないと……例えあの日から変わってしまったとしても……」
(リサはリサなんだ……)
そうだ……あの日……リサと最後に出会ったあの日から……変わってしまったとしても……『今井リサ』それに変わりはない。
「それに友希那が死んだ今のRoseliaにはリサが必要だ……何としてもこれを……」
俺は鞄から友希那が遺した遺品を取り出した。
「……とりあえず、2人はこの中に居るはずだ……探さないと」
俺は別荘に上がり2人を探し始めた。
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「ここにもいない……収穫があったとすれば……脱衣場だけだな……」
そこにはリサが身につけていたであろう服一色が置いてあった。察するに俺が来るまでに……もしくは何処か別の所を探してる間に脱衣場を利用していた彼女が何処か移動したとなる。
「しかし……唯一ベットがあるこの部屋も違うとなると……2人は一体何処に……」
「……神楽?」
「!!」
後の方で聞き覚えのある声が聞こえた。何度か聞いた事のある……俺の彼女の声。俺は振り向き彼女の名を叫んだ。
「リサ!!……ッ!?」
そこには見間違えるはずのない……今井リサが立っていた。しかし彼女は服を来ておらず、下着のみ身につけているだけ……そして髪は下ろして居るという何とも無防備な姿だった。
「神楽……会いたかったよ!凄く……凄く凄く凄く凄く凄く凄く凄く凄く凄く凄く凄く凄く凄く凄く凄く凄く凄く凄く凄く凄く凄く凄く凄く凄く凄く凄く凄く凄く凄く凄く凄く凄く凄く凄く凄く凄く凄く凄く凄く凄く凄く凄く凄く凄く凄く凄く凄く凄く凄く凄く凄く凄く凄く凄く凄く凄く凄く凄く凄く凄く凄く凄く凄く会いたかった!!」
「あ、ああ……俺も会いたかった!あの日から……変わってしまったお前を助けるために……!それよりもどうしてそんな姿を?」
「ごめんね♪さっきまで他の女の『血塗り』を落とすためにシャワー浴びてたんだ♪どぉ?この姿のアタシも刺激的でしょ?」
「うん……髪下ろしててその上下着姿……魅力的だよリサ」
俺は
「これは?」
「落ち着いて聞いて欲しい…………友希那が残した俺たちへのメッセージだ」
「友希那が?」
「ああ……今日はそれを渡す為にここに来た……あと、お前の容態を知りたくて……元気そうで何よりだ」
それを聞いたリサは一瞬表情を曇らせた……やはりあの日の自分の行いに多少なりとも罪悪感を残してるのだろう。
「そっか……友希那が……アタシに殺された癖に……抜かりないなぁ……昔から……でも……ありがとう神楽♪アタシの事心配してくれて……ああ♡神楽がアタシの事心配してくれた♡久しぶりに……嬉しいな……嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい嬉しい♡♡」
「あ、ありがとうな……それよりサクラ先生はどこだ?お前の事を匿ってくれたんだ。お礼を言いたいんだが……」
「サクラ先生……?」
俺に心配されて見悶えるように喜んでいた彼女だったが、俺が先生の名前を出した瞬間……態度が一変した。
「ねえ神楽?どうして他の女の名前が出てくるの?ここに世界で1番美しい……魅力的なアタシが……彼女が居るのに?ねえ……どうしてよ?……はっ!まさか神楽!知らない内にあの女に変な事吹き込まれたんじゃ……っ!」
「お、おい落ち着けリサ!……俺はお前を匿ってくれた先生にお礼をしたいんだ!別に変な事は吹き込まれてないし……お礼をするのは当たり前の事だろ?」
「ご、ごめん……!アタシったら……そうだよね。サクラ先生……だっけ?先生ならこの先の地下で
どうにかリサは納得してくれてサクラ先生の居場所を教えてくれた。地下室……あったんだな。道理で見つからなかったわけだ。俺はリサの後をついて行く形で地下へと向かった。
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「ここだよ」
「ありがとう……」
(血の匂い……まさか……嘘だよな……)
リサに案内されて地下室の扉の前にいる俺はそこから立ち込める血の匂いに
大量の血を流し既に死んでいる弥生サクラ先生の死体だった……
「!?サクラ先生!!」
俺はすぐさまサクラ先生のそばに駆け寄り容態を確認するが……現実は変わらず、先生は息絶えたままだった……。
「な、なぁリサ……先生はなんで……こんな事に?……ま、まさかお前が殺ったんじゃ……ーー」
グサッ!!……ぶしゃあああああああああぁぁぁ!!!
「あああああああああぁぁぁ……!!ど、どお……して……リサ!」
刹那、俺が振り向いた瞬間……リサが突き出した包丁が俺の心臓を突き刺し血を吹き出しながら俺は先生の横で倒れた。
「どうして?アタシ言ったよね?神楽と私の恋の邪魔をする奴は誰であろうと殺すって……先生はアタシと神楽を引き離そうとした。アタシに宿る『死神』に恐れて……だから友希那と同じ目に合わせたの♪」
「し、死神……?な、なにを……言って……」
「アタシがこうなったのはアタシの多重人格の1人の感情が、衝動が……その死神のせいで大きくなり過ぎてこうなったって。そしてその死神はね……大きくなりすぎると他の感情を殺す様に私に命令するの」
「!?ま……さか……お前の溺愛……?」
「大正解♪流石アタシの彼氏だね♪……そうだよ。アタシの溺愛の感情が……アタシの中にある弱い自分を殺すように命じて……アタシはそれに従って殺した……だからね……」
リサは俺の血がついた包丁を舐めうっとりした顔でこう答えた。
「もうアタシの中には溺愛のアタシしかいないの!神楽を溺愛すること以外何も要らない!神楽とアタシの愛を邪魔する悪い虫共は理由がどおあれ全員殺す♪例えそれが
グサッ!!グサッ!!グサッ!!グサッ!!
「アガッ!!……や、やめ……リサ……ご……ごめん……ゆ、許して……」
どうしてリサが俺の『不死の加護』を知ってるのか……恐らく先生がおしえたんだろうが……今はそんな事どうでも良かった。俺は今、リサに謝る事しか出来なかった。……彼女を救えなかった以前に、彼女を愛せ無かったことに……
「もう、遅いよ……アタシね……決めたんだ♪もう迷わないって。神楽との愛を邪魔する虫は1匹たりとも駆逐する……神楽を愛していいのはアタシだけだって思い知らせるために……だから神楽を殺したら……他の虫共を殺しにいくの♪」
「!!??……や、……めろ……さ……紗夜たち……Roselia……に……」
「うっさい……アタシだけを愛せない神楽はもう要らない……だからもう死んで」
グサッ!!……
「!!……ごめ……り……リサ……ーーーー」
俺はリサに滅多刺しにされそのまま命を落とした……ーーーー。
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〜リサside〜
「んん〜〜♡♡やっぱり神楽の血は美味しいな♡……今日はもっと味わいたいな♡♡……チュルルルル♡♡」
もう神楽は死んじゃったけど……また生き返るんだよね?なら今の内にいっぱい♡い〜っぱい♡♡神楽の血を味あわないと♡♡
ああ♡♡美味しい♡♡神楽を1番感じられてる♡♡美味しい♡美味しい♡美味しい美味しい美味しい美味しい美味しい美味しい美味しい美味しい美味しい美味しい美味しい美味しい美味しい美味しい美味しい美味しい美味しい美味しい美味しい美味しい美味しい美味しい美味しい美味しい美味しい美味しい♡♡♡
「ハア♡美味しかったぁ♡♡ご馳走様♡♡」
美味しかった♡でも……
「きっと……アタシを今までより1番愛してくれる神楽の血は……アタシが悶え死ぬくらい美味しいんだよなぁ♡♡」
だから待っててね……神楽♡
神楽がアタシの事いっぱい……いっぱいいっぱいいっぱいいっぱいいっぱいいっぱいいっぱいいっぱいいっぱいいっぱいいっぱいいっぱいいっぱいいっぱいいっぱいいっぱい♡♡♡愛せるようにこれから虫けら共を駆逐するからね♡♡
〜END〜
リサ:ヤンデレLv……Lv8→Lv10
大変お待たせしました!
BADルートも折り返し?これからもよろしくお願い致します!
感想、高評価等よろしくお願いします!
ルートストーリー(ルートEND)を作りたいけど……
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全然OK!
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ダメデス
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お任せします!