青薔薇のベーシストはヤンデレなのか?   作:ka-主

19 / 37
色んなアプリで色んなイベントが盛んだ事で……
中々捗らないです(ToT)


BAD19話 もう……戻れない

〜燐子&あこside〜

 

「ウグッ……うう……日菜ぜんばいぃ……」

「そ……そんな……」

 

朝……私とあこちゃんは朝のニュース速報を見て絶句しました。

そのニュースにはこう報道されていました……。

 

『昨晩未明、町外れの高台公園にて女子高生1人が何者かに刃物で殺害された。名前は氷川日菜高校三年生。羽丘女子学園生徒会長で、人気アイドルバンド「Pastel*Palette」のギター担当。警察は先日起きた湊友希那、南雲エミを殺害した犯人と同一人物として調査を進めている。また、羽丘女子学園の学校関係者も早朝より緊急会議を開くのとこと……』

 

「あこが……日菜先輩と一緒にいたから……あの後……紗夜さんと合流したらすぐに戻ってれば……!」

 

あこのせいだ……あの時……日菜先輩と一緒に逃げていれば。

日菜先輩を説得していれば……。

あの後仮に自分だけ逃げてしまったとしても紗夜さんと合流したらすぐに戻ってれば……!

 

「あこの……あこのせいだ……!」

「あこちゃん!?待って!!」

 

私の声を無視してあこちゃんが氷川さんの家(・・・・・・)からとびだしてしまった。

 

「ど、どうしよう……!?お、追いかけなきゃ……!」

 

もうこれ以上……誰かが傷付いて死んで欲しくない。氷川さんは今日菜さんの遺体を見に病院へ行っている。神楽君はあの日から連絡が繋がらないと氷川さんは言っていた。もしかして……神楽君も……

 

「駄目……弱気になっちゃ……神楽君なら……多分大丈夫……だと思う……から!」

 

きっとどこかで今井さんを助けようと必死に探してる。私にも……何か出来ないかとずっと考えていた。

 

「けど……今は……あこちゃんを追いかけないと」

 

2人がいない今……私だけでもあこちゃんのそばにいてあげないと……

そう思った私も氷川さんの家を出てあこちゃんを追いかけた。

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

〜紗夜side〜

 

ーー時は昨晩に遡り……

 

「やはり3人だと窮屈……ですよね」

「あこは……大丈夫です……」

「わ、私も……大丈夫……です……」

 

宇田川さんと合流した私はついさっき見送ったばかりの白金さんを呼び出して今晩は3人で泊まることにしました。それがおそらく今の状況で最善の判断だとふんだからです。

 

(日菜……無事でいてよね……)

 

この後の予定としては2人が眠った後……無事日菜が帰って来てくれたらそれでよし、出なければさがしにいく。本当は直ぐにでも合流したいのですが……

 

(おそらく2人は私と行くと聞かないでしょう……そうならないためにも……)

 

「2人とも、何か飲みませんか?日菜の事は私も心配ですが……今は信じて落ち着くのも大切かと……」

「氷川さん……」

「紗夜さん……あこが……あこがもっと警戒心強くしてれば……」

「あこちゃん……今は氷川さんの言う通り……日菜さんを信じよ?」

「うん……」

 

今の宇田川さんは自分のせいで日菜が1人で今井さんを食い止めてると思い込むほど精神的に追い込まれていた。だからこそ私は何か飲んで落ち着いて欲しい……そう思った。

 

「どうぞ……ホットミルクです」

「あ、ありがとうございます……!」

「ホットミルクだぁ……!ありがとうございます紗夜さん!」

 

さっきまでの心情が嘘のような表情で2人はホットミルクを飲んでくれました。

 

(良かった……何も(・・)疑わずに(・・・・)飲んでくれたわ)

 

「美味しい……何だか……とても落ち着きます……」

「あこも……少し落ち着いたきがするよりんりん……!」

「ありがとうございます……。明日は早いですので早めに休みましょう……私、家の戸締りの再確認してきます」

 

一応……ここ、私の家はマンションで3階にある。私の記憶が正しければ真上の部屋、両隣の部屋には人が住んでいる。いくら今井さんでも不法侵入までして私の家に来ることはまず無いはずだ。だけど、今の(・・)今井さんは何をするか分からないとても危険な状態……そう大江さんから聞いてます。

 

(だから私は一刻も早く……日菜を探さなければきけません)

 

そう心の中で決意していると……

 

「ふぁ……あ……何だか落ち着きすぎて……あこ眠くなっちゃった」

「私も……んん……ごめんなさい氷川さん。私達先に寝ますね」

「分かりました2人のお母さんにはバンドのお泊まり会と伝えておきますね」

「ありがとうございます……氷川さん」

「紗夜さん、ありがとうございます!」

 

「おやすみなさい」と2人は口を揃えて挨拶をし、そのまま直ぐに(・・・・・・・)眠ってしまった。

 

「……可愛い寝顔……ですね」

 

私はついそんな言葉を口にしてしまった。だってそうしてしまいたい程……2人の寝顔は可愛らしく……まるで日菜みたいだったからだ。

 

「だからこそ……時は一刻を争う」

 

急がないと……と思った私……けれど何処かで……ほんとに、心の隅の何処かで……もう手遅れ(・・・・・)なのでは……と思ったせいか……

 

ピロリロリン♪ピロリロリン♪……

 

私のスマホから1本の電話がかかって来た。

 

「もしもし?」

『氷川さんの家の方でよろしかったでしょうか?私、関東警察の原田と申します』

「警察の方ですか……?どのようなご要件で?」

『……落ち着いて聞いてください。先程、羽丘中央病院の方から……彼女の死亡が確認された事を報告されました』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………は?」

 

彼は……何をいってるの?理解出来ない……意味が分からない……否、理解したくない意味なんて分かりたくない……こうなる事はあの時から分かってた筈だ。

 

……万一今井さんと鉢合わせして殺り合う事になったら、命を捨ててでも互いに2人を守れ……と。

 

「い、今から……向かいます……」

 

(日菜……っ)

 

私は電話を切り羽丘中央病院へと向かった。

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

「…………」

 

……そんなこんなで今に至ります。

そして今、私は病院に着いて日菜の遺体を見たあと……屋上でずっと……かれこれ6時間以上こうしています。

 

「…………」

 

私の支えとなっていた妹が死んだと言うのに……私の瞳から……涙は流れなかった(・・・・・・・・)

 

「…………」

 

そればかりか……自分が何者なのか……分からなくなるほど……今の私は抜け殻になっていた。

 

もう何も……残されていない。残されているのはーー

 

「日菜……私のせいで……私が……あんな事を言ったから……貴女は宇田川さんを……っ!?」

 

……違う。誰もが口を揃えて良くいう言葉は「日菜の行動や発想は予測不可能」

……しかし生まれてから姉妹として2人で生きて来た私だからこそ分かるものがある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『お姉ちゃん♪だ〜い好き!!☆』

 

そう……いつだってあの娘は……

 

「私の……為……っ」

 

そう悟った瞬間……涙が溢れ出した。

そう……日菜はいつだって私の為に……私と交わした約束の為に生徒会やアイドル活動を頑張って来た……恐らくどんな局面に立たされてもどんな過酷な状況に対面しても私がいたから……私を尊敬してくれたからあの娘は「氷川日菜」……その名に恥じない生き様を見せてこれた。

 

「うっ……うう……!」

 

そしてそれは……私とて同じだった……Roseliaの「氷川紗夜」として恥じないようギターを頑張って来れたのは日菜のおかげ……あの約束を1度もたりとも忘れなかったのも……日菜がいたから……

 

「日菜……うう……!うぅぅ……ッ!」

 

そして私は理解しました……今こうして涙を流しているのも、さっきまで自分が抜け殻みたいだった訳も……

私は日菜を……ただ1人の最愛な妹を失ったのだ。

 

「うわああああああああああああ……ッ!!」

 

こんなにも悲しくなったのは……涙を流したのは初めてでした。それくらい日菜の事を誰よりも理解し、愛し、尊く感じていたということ。

そんな日菜がいなくなったから……死んでしまったから泣いている。

 

きっとそうだ(・・・・・・)……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……いや、違う。

 

「……日菜を殺した……私から日菜を……最愛な妹を奪われたから悲しいんです……涙が……止まらないんです……ギリッ」

 

彼女が……今井さんが日菜を……

 

あの女(・・・)が……私の妹を……許さない……

許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない!!!」

 

ごめんなさい湊さん……貴女との約束……守れそうにありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「私はあの女(今井さん)を……殺さなければ……日菜の仇を取らなければ行けません……」

 

もう……私は戻れないかも知れません……

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

「ハア……ハア……ハア……ハア……ッ!」

 

あこは今……ただひたすらに宛もなく走り続けていた。

あこが悪いんだ……あこのせいだ……あこのせいで日菜先輩が……

 

ドンッ!!

 

「きゃあっ!?……ご、ごめんなさい!!大丈夫ーー」

「……あれ?誰かと思ったらあこじゃん〜♪」

「ひっ!?り、リサ……姉……っ!?」

 

その時……あこ、考えちゃ行けない事を考えてしまった。多分……もう疲れちゃったから……もう……誰も傷付いて欲しくなかったから……

 

ー誰かが傷付いて死ぬくらいなら……あこは……

 

ギュッ!!

 

「あこ!?どうしたの?」

「リサ姉……お願い……一つだけ聞いてくれる?一生に一度(・・・・・)……本当に一度だけ……あこのお願いを聞いて?」

 

ごめんなさい友希那さん……あこ……友希那さんとの約束……守れそうないです……

 

 

 

 

 

〜END〜

 

 




次回……散り散りになったメンバー達、彼女達の取った行動とは?
お楽しみに!
高評価、感想等よろしくお願いします!

ルートストーリー(ルートEND)を作りたいけど……

  • 全然OK!
  • ダメデス
  • お任せします!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。