それでは……どうぞ
※BADENDストーリーを読むにあたって……と言っても言いたいことは今までと何ら変わりません。BADENDストーリー全体を通して、本編に登場するヒロインの残酷な描写が多く登場し、不快な思いをする恐れがあります。それらが大丈夫でない方は、申し訳ありませんが、TRUEENDをお読み下さい。
━━━━━━━━━━━━━━━
「グッ……ま、まだ……だ……ッ!俺に……は、まだ言うべき事……が……ッガハァ!?」
「神楽!もう喋っちゃダメ!死んじゃうよ!
最後の不死の加護が、もうすぐ発動すると分かっていた俺は何としてでも2人に……リサと紗夜さんにあの事をーー友希那からの伝言と俺の想いを伝えようと必死に喋ろうとするが、俺の身体が徐々に死を受け入れようとしている為かそれを許してくれなかった。
対するリサは、俺に死なないでと必死に訴えている。紗夜さんは……遂に両膝を跪き、青ざめながら自分のしてしまった事を恰も呪詛の如く嘆いていた。
(もうこれ以上……誰かが苦しむ姿を見たくないのに……2人を、救いたいのに……!だから頼む、俺の身体!あともう少しだけ、もってくれ!!)
そう心の中で訴え、俺は最後の力を振り絞って口を開く。
「2人…と、…も。俺の事……は、大丈夫……だからーーッガハァ!ゴフゥ……ッ!?」
「神楽!もう止めてェ!!」
(頼む……!も、……もう少し……だけ……ッ!)
「2人……だ、け……でも……ロ、……ゼ……リアの……ーーーーーーーーーーー」
「か、神楽……?ね、ねぇ……起きてよ神楽?」
「神楽ァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー……ッッ!!!!」
結局……俺は2人に何一つ伝えれないまま、最後の不死の加護を発動させたのだった……。
(ごめん、2人とも……ごめん、友希那ーーーーーーーーーーー)
━━━━━━━━━━━━━━━
〜リサside〜
「神……楽……」
神楽が……アタシの目の前で死んだ……。
いや、
「紗夜が……神楽をーーーーーギリッ」
アタシは立ち上がって、紗夜を見た。紗夜は未だに、自分の犯した罪を呪うかのように嘆き呟いていた。
「ねぇ……何時までそぉしてるの?紗夜のせいでアタシの神楽が死んだんだよ?ネェ……ドォセキニントッテクレルノ??」
「私は……私は……私……は……ッ」
「ーーもう、終わりにしてください」
「紗夜……」
よおやく別の言葉を話したかと思ったら、紗夜はアタシに向かって自分を殺して欲しいと言った。
「私は……誰一人守れない。日菜も、宇田川さんも、白金さんも……もう、充分です。もう……この異常な日常に、疲れてしまったんです。だから今井さん、一思いに……私を殺して下さい」
「………………」
アタシは何も言わずに、転がった包丁を手に取り、紗夜の元へ戻り刃を紗夜の頸動脈にあてがった。
まだ……刃はそのまま、動かさずに。
「ホントにいいの?何か……言いたいことがあったら聞くよ紗夜?」
━━━━━━━━━━━━━━━
〜紗夜side〜
私は、もうすぐ死ぬ……。
大江さんに言われなくても、気づいていた。こんな事をしても……何にもならない事くらい。
何か別の方法で、今井さんを殺めずとも、この騒動を収める事が出来たかも知れない。例えば、今井さんと話し合って『私達は貴女の事を待っている』『貴女の事を恨んでなんか居ない』って事を分かって貰って正気に戻ってくれるのを待っても良かったかもしれない。あるいは、いつも通り今井さんと何気ない会話をしたり、大江さんや、白金さん達とセッションをして、今までRoseliaとして築き上げて来た音楽の素晴らしさを思い出して貰っても良かったかもしれない。
幾らでも方法はあった筈なのに……私は『
情けないくらい惨めで、正直後悔する気も失せるくらい……生きる価値すら無くなりそうなくらい笑えてくる。
そう……身勝手ながら、私は疲れてしまった。こんな結果になるくらいなら……『大人しく今井さんに全てを任せても良かったのでは』と、考えてしまうくらい。
だから、結果的に……必然的に、今井さんに問われたことに対しての答えはいとも簡単にでた。
「今井さん、私達4人が居なくなっても……貴女が居ればRoseliaが……私達が築き上げて来た音楽は決して無くなったりはしません。辛い業を背負わせてとても辛いですが、どうか自分を大切にし、Roseliaをずっと守り続けてください……」
今井さんにそう言い終えた私の瞳からは……何故だか知らないが、涙が流れ落ちた。死ぬのが怖い……と言うのもあるかもしれないけど、それ以上に今井さんを1人にしてしまうと言うこと自体に、私は悲しんでるのかも知れない。
だけど……それでも今井さんが、Roseliaの事をずっと想い続けてくれるのであれば、この命ーーーーー
ザシュ……ッ!!ブシャァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーーー……ッ!!
「サヨナラ……紗夜」
ーーーーーー喜んで、貴女に差し出します……。
━━━━━━━━━━━━━━━
〜神楽side〜
目覚めるとそこは……まだ廃工場だった。しかし、直ぐ近くで、血の匂いがして、俺は悟った。
「アハ♡やっぱり生き返ってくれた♡アタシだけの……ステキデカッコイイ神・楽♡」
そして、目の前には傷だらけだが物凄い量の返り血を浴びたのだろうか……血塗れの
そして……リサの足元には、首から大量の血を流して既に死んでいる紗夜さんの遺体と、その上に5輪の青い薔薇が添えられていた。
「………………」
俺はその光景を見て、全てを悟った。
自分のしてきた事……変わり果ててしまったリサを元に戻す為に、短い間だったがRoseliaの皆と過ごした何も変哲のない楽しい日常を取り戻す為に……
ーーーーーー無駄だったんだと。
ーーーーーープツン
それらを悟った瞬間、俺の中にある何か……例えるならプライド、誇り……その他諸々全て、俺の中の常識という名の糸が静かに、虚しく途切れた音がした。
そしてそれらの糸は、もう……再び繋がることはない。何故ならーーーーーー
「リサ……頼みがある」
此処には……否。この
ーーーーーー認知出来ない。
この世界の俺は、この世で1番可愛い……美しくて儚く、尊いリサを愛する為に生まれた存在ーーーーーー。
「俺、分かったんだ……全て。この時、この瞬間の為に今までしてきた事全てーーーーーー」
「ーーーーーーリサ、お前と一緒に生きる為だけにしてきた事なんだって。だからーーーーーー」
そう……俺は、最後の不死の加護を発動した瞬間に
だからーーーーーーこうすることが、
「お前をもう、1人にはしない。俺の身も心も全て……何もかもお前に捧げーーーーーー」
ーーーーーープツン
「オマエニエイエンノアイヲチカウヨ」
ーーーーーー俺は、生まれ変わった。
ーーーーーー1人の『人間』である『大江神楽』から……
ーーーーーーリサを愛するためだけに生まれた『人形』に……。
〜to be continuous〜
リサヤンデレLv:Lv16→Lv20(MAX)
如何でしたか?
次回ーーーーーー最終回。
乞うご期待下さい。
感想、高評価等お待ちしております。
分岐END…どちらを先に読みたいですか?
-
TRUEEND
-
BADEND