〜リサside〜
『ゆきなちゃん、かぐら〜!』
『リサちゃんおはよう。今日も3人でセッションしよ〜!』
『ウン!やろやろ〜!リサね、ちゃんとタンバリン持ってきたんだ〜!』
『ボクも、おもちゃのギター持ってきたよ〜!』
『いいなぁ〜!リサもおもちゃのギター欲しい〜!』
『それだとリズムとる人がいなくなっちゃうよ〜!』
『そぉだよリサちゃん!それよりも早くセッションしよ〜よ!』
『ウン!それじゃあカウント行くね!ワン、トゥー、ワン、トゥースリー!』
♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜♪〜ーーーー……
「……ん」
カーテンの隙間から差し込む朝日の光で、アタシは夢から目覚めた。とても懐かしい夢……いや、夢って言うより思い出……かな?幼い頃は何時もあの公園で、友希那はおもちゃのマイク。神楽はおもちゃのギター。そしてアタシはタンバリンを手に、セッションをしていた。リズムや音程なんて、当時のアタシ達は意識なんて微塵もしてなく、互いにやりたい様に、楽しくセッションをしていた。最も、セッション……と言うよりもアタシ達のそれは友希那のお父さん達がやっていたそれの真似事で、そうだと分かっていようが無かろうが……当時のアタシ達からしたら立派なセッションで、とても他のどの遊びよりも楽しい一時だった。
そしてそれは時が過ぎーーーー思い出となり、今から2年前……遊びから本当のセッションをするなんて……誰が想像出来たことだろうか?
「ほんとに……懐かしい
「そんなに……いい夢を見ていたのか?」
「ひゃぁあッ!?か、神楽……!?脅かさなきでよ〜……ビックリしたじゃんか……」
てかなんで神楽がアタシの家にいるの……?人の家に許可無く無断で出入りするのは犯罪なんだよ?ーーーーって、人のこと言えないやアタシ。
「何でって、……昨晩寝しまに電話して来て、『眠れないから添い寝して欲しい』ってスマホのスピーカー越しに泣きついてきたのはだれだっけ?」
「!!??……ボフンッ///」
あああああああああああぁぁぁーーーーっ!!か、かか、神楽にアタシの心のなか読まれたァーーーー!!??
恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしい恥ずかしいィィ…///
恥ずかしすぎて死んじゃいそうだよォ……///穴があったら今すぐ入りたい……///あ、穴は無いけどベッドがあるじゃん……そこで蹲って今日1日終わっtーーーー
「リサ……悪かったから、ベッドに潜らないでくれ。今日はCIRCLEに行くんだから」
「んぁあああああああああああぁぁぁーーーーッ!!///どぉして神楽はそうやってアタシの心の中読むの!?///
てか今神楽……CIRCLEに行くって言った?いや、そんな事今のアタシには関係ないもん!神楽がアタシの心の中読むのがイケナインダカラネ!
例えーーーー神楽がアタシを
「そうか……例え愛育もうと迫ってきてもそこから出ないんだな?ならお言葉に甘えて……」
「お前がそこから出てこない選択をした事……
「な!?だから何でアタシの心の中woーーーーって何でアタシのベッドの中に入ってくるのォ!?///」
てかアタシの耳元で囁くの反則!!訴えるんだから!!……でも、神楽とこうしてほぼゼロ距離で一緒にいるの久しぶりカモ……って今そんなときめいてる場合じゃないよぉ〜///
「か、神楽ごめんなさい!アタシが悪かったから!謝るから!!だからそれだけはーーーー」
「さぁリサ……朝だからって、手加減しないからな?」
だから耳元で囁くの反則だってぇーーーーーーーーーーーー……ッ///
こうしてアタシは、朝から神楽に色々と分からされたのだった……そして、暫くして紗夜が恰も鬼の形相でアタシの家に押しかけて神楽と一緒に説教されたのは……別の話だ。
(アタシ悪くないのに……(˘•̥ω•̥˘))
━━━━━━━━━━━━━━━
「久しぶりだ……
アタシは、久しぶりに見るCIRCLEの玄関前に立って、そう呟いた。
最後に来たのはーーーー
そう思い返したアタシは、『アタシが此処へ戻ってきて良かったのか…?』…と思い、中へ入る為の1歩が踏み込めなくなってしまった。
「思えば……あの日のライブから……きっと、皆変わってしまったんだな……」
「神楽……ほんとnーーーー」
「大江さん?貴方がそんな落ち込んでどうするのですか?私達が此処へ戻って来たのはーーーー」
「分かってる。済まない紗夜さん……リサ。お前の気持ちは痛いほど分かる……分かるからこそ、あえて厳しめな事言うーーーー何時までも
「ーーーーーーーーッ!?」
神楽はアタシにむかって……そう言った。
正直に言えば、今すぐにでも此処から立ち去りたい。此処に戻る資格なんてない。あの過去を乗り切って、未来と向き合う覚悟なんてないーーーー
ーーーーって、
だけど昨日……そんなアタシを神楽は受け入れてくれた。神楽だけじゃない、紗夜もだ。
もう過去に囚われる必要はない。1人で全部、背負い込まなくていい。辛くなったら……仲間を、友達を、そしてーーーー
そう言ってくれた神楽と紗夜の気持ちにーーーー
だからーーーーアタシが取るべき行動は、決まっていた。
「ごめんね神楽、紗夜。変な気…使わせちゃって。ちょっとだけ、アタシの存在意義について自問自答してただけだから……だからもう、大丈夫だよ♪」
そう言って、アタシは背負っていたベースを背負い直して、2人を抱きしめた。
ホントに…2人とも優しいよね。その優しさが、直に伝わってくるよ♪
「今井さん……」
「覚悟が、決まった様だな。それじゃ、早く中へ入ろう。
「ウン♪」
「そうですね」
神楽言葉に対して、アタシと紗夜は互いに返事をし、2年ぶりのCIRCLEの中へ入っていった……。
……って、神楽さっき
━━━━━━━━━━━━━━━
「お、2人とも来てたんだ」
神楽はスタジオの扉を開けて中に入るやいなや、中に居るであろう2人に声をかけた。
残り2人……誰なんだろ?気になりつつもアタシは紗夜の後に続く形で、スタジオにはいった。
そこにいた2人はーーーー……
「あ!お疲れ様です神楽先輩!」
「紗夜さんも、お疲れ様です!先輩達より遅く来るなんて、失礼ですから!」
「ふふッ……今も昔も、羽沢さん達は変わらないですね」
「ハイ!だって、アタシ達幼馴染みですから!」
「巴……つぐみ……?」
そこに居たのは、Afterglowのドラム担当宇田川巴、キーボード担当の羽沢つぐみ。
どぉして、2人が此処に?巴に至ってはあこを殺した恨みをアタシにもってる筈なのにーーーー
そんな事を考えていると、2人がアタシに気づき、駆け寄ってきた。
ヤバい、逃げなきゃーーーーうんん、逃げちゃダメだ。逃げたらさっき神楽達に言ったことが嘘になっちゃう……だったら、どうすれbーーーー
ギュ……ッッ!!
『リサさん(リサ先輩)!!』
「ワワ……ッ!?ふ、2人とも、どうしたの??」
そうこうしてる内に、2人に両手を握られ(両手ーーーーと言うより右手に巴、左手につぐみだ)アタシは、いきなり過ぎて驚いてしまった。
そしてーーーー
「話は紗夜さんから聞きました。とても……辛かったですよね?」
「辛いことがあったら……何時でも言って下さい!アタシ達も、相談にのりますので!」
2人の口からは、そんな言葉が発せられた。
巴に至ってはーーーー悪い言い方しちゃうけど、本人かどうか疑っちゃったよ?だって……アタシの知る巴って、女の子なのにとても強気で、蘭たちは勿論、あこのこと大切に思ってたから……
「巴……アタシの事……恨んでないの?」
「正直……今でも、リサさんの事恨んでます。アタシの1番の妹を……奪った人として。でも、神楽先輩達から話を聞いて……恨むのをやめました。そんな事しても、何にもならない。あこが喜ばないって分かったからです。なのでーーーー」
巴は、一通り喋り、次のセリフを発する前に……アタシのの右手を強く握りしめた。
「精一杯、あこ達の分を力強く生きましょうよ!途中で弱音吐いたら……許しませんから!」
「巴……ウン、頑張ろ!アタシ達全員で!!」
そう言って、今度はアタシが2人を抱き締めた。
さっき、巴がアタシの右手を力強く握りしめた様に……。
その光景を、神楽と紗夜は暖かそうな目で見守っていてくれた。
━━━━━━━━━━━━━━━
「さて……皆揃った事だし、リサに話して置くか」
「巴とつぐみが
CIRCLEに来る前、確かに神楽は『セッションをする』って言ってた。アタシはてっきり、Roseliaの音楽を忘れない為に、神楽と紗夜の2人でセッションして3人で支えていくのかと思った。
だけど、スタジオに巴とつぐみの2人がいるのを見てーーーーそれは違うんだって思った。2人はAfterglowのメンバーであり、Roseliaのメンバーじゃない。ならどうして此処に居るのか……神楽の言う『セッション』が何を示しているのか……アタシには理解出来なかった。
「リサ。友希那が残した遺書に、友希那が作った曲があったよな?」
「ウン……?その曲が……どうかしたの?」
アタシがそう聞くと、神楽は鞄の中からとある紙を取り出し、アタシに渡した。
「こ、これってーーーーッ!?」
「KeepHeartのスコアと、
「……ーーーーねぇ、神楽?お願いがあるんだけどさ……」
『????』
アタシはスコアとパート譜を貰って、そう言いながら背中に背負っていたベースを下ろし、巴とつぐみが準備してくれたアンプとベースを繋げた。アタシの行動に対して、神楽達4人は不思議そうな表情をしていた。
そしてーーーー
「♪〜♪〜♪〜♪〜」
『!!??』
♪〜♪〜♪〜♪〜ーーーー
アタシは……渡されたスコアもパート譜も
『
━━━━━━━━━━━━━━━
一通り弾き終えた後、アタシはベースを抱えたまま、神楽の方へ向き直った。
「神楽……
「リサさん!?」
「そんな!?だってリサさん少なくとも2年のブランクがあるのに……それに、次の日曜日まであと1週間も無いんdーーーー」
「良いだろう」
『神楽先輩!?』
つぐみと巴はアタシのお願いに対して反対的だった。そりゃそうだよね。幾らRoseliaでベースを弾いてたからと言っても、例の一件で2年間ベースに触れてない。ただでさえそのブランクを取り戻すのに時間が有するのに、バンドの練習内で大きな責任を伴うとも言われてるスコアマスターを引き受けるって言ってるんだもん。未だに口を閉ざしてる紗夜はともかく、つぐみと巴がそう言うのは無理ないって思った。
そんな中ーーーー神楽がつぐみの言葉を遮ってOKしてくれた。
ただ、しっかりと説明した方がいいと思いアタシは更に口を開いた。
「このスコアを、楽譜を見た時……アタシの頭の中に懐かしい風景が広がったの。幼い頃、アタシと神楽、そして友希那の3人でセッションする風景……そして、そのセッションした曲がーーーー正しくこの曲だったの」
どうしてもっと早く気づけなかったんだろ……きっと、これに気づくことが出来たら……2年前、もっと違う結末が待ってた筈なのに……。
そう思ったアタシは、後悔とか諸々暗い考えは一旦棚にあげようと、頭を振り再度話を続けた。
「この曲を弾いてる最中も、アタシの頭の中に広がる風景は変わらなくてーーーーその時悟ったの。あの時友希那も、自分がもし生きてたら……この曲をもう一度、神楽含めたRoselia6人でライブしたいって。だから神楽には悪いけど、Roseliaのベーシストで、友希那と長く一緒に居た幼馴染みであるアタシが、この曲を仕上げて、この5人と演奏しなきゃいけないんだってだからーーーーホントに我儘なんだけど、アタシに、この曲のスコアマスターをやらせて欲しいの」
そう言ってアタシは、立ち上がって、神楽達の前で深くお辞儀をした。
「今井さん」
「紗夜……」
すると、さっきまで口を閉ざしていた紗夜が、アタシの目の前まで来て話しかけてきた。
「ブランク含めて、この曲を仕上げる準備が整うのに……どのくらいかかるの?」
「この曲を仕上げる準備は、もう出来てる。だけどブランクは……」
「2時間でブランクを無くして」
「……え?」
紗夜は、2年前のアタシ……つまりはRoseliaのベーシストとしていた頃のアタシに、そしてこの曲を仕上げる準備が合わせてどのくらいかかるのかを聞いてきた。
そして紗夜はブランクに関して答えを詰まらせたアタシをみて2時間で無くすようにと言った。
一瞬何を言われたのか、分からなくてつい聞き返してしまった。
「貴女はRoseliaのベーシスト。それは今も昔も、変わりません。さっきの言葉に偽りがないのであればーーーー私は今再び貴女を信頼し、協力しますので2時間でブランクを無くして、この曲に取り掛かりましょう?ライブまでの時間は……残りわずかなのだから」
「紗夜さん……リサ先輩、さっきは無理だとかいって、ごめなさい……私も、協力します!」
「リサさん!アタシも紗夜さんの言葉を信じて協力します!」
「リサ。俺はリサの言葉を信じる。だからーーーーリサの全てを掛けて、この曲を完成させてくれ」
「皆……ウン!アリガトウ!アタシ、皆の期待と信頼に答えられる様に頑張るから!」
そしてアタシは気合いと覚悟に満ちた表情で皆にそう言って、立ち上がった。
「それじゃぁ、練習頑張ろっか♪」
こうしてアタシ達有志バンドの練習が幕を開けたのだった……。
〜to be continuous〜
如何でしたか?次回で、TRUEEND最終話になります。最後までお付き合いよろしくお願いします。
アンケートも、引き続きよろしくお願いします。
感想、高評価等よろしくお願いします。
BADルート完結後のNルートに着いて※特殊設定は無しです尚、メンバーはRoseliaを指します。
-
ヤンデレ具合を抑えた日常編
-
メンバーによる非日常編
-
+メンヘラ化
-
メンバー+メンヘラ化
-
全部やれ