今回は『誕生日の日にあの娘と……』の《神楽とリサ》のリメイクとなります。内容自体は大体同じですが、細部が異なりますので是非ともご覧頂ければと思います。
それでは、どうぞ!
俺、大江神楽は1人ショッピングモールのアクセサリーショップに来ていた。なんでかって?それは、遡ること昨日の事だ。
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〜回想〜
只今俺は友希那の家でとある相談を幼馴染みの友希那に乗って貰っている。
「貴方……リサの彼氏なのだからそれ位考えておきなさいよ」
「考えたよ……考えたけどさ?候補が何種類何十種類もあってピックアップ出来ないんだよ……」
もうすぐリサの誕生日だと気付いた俺は、誕生日プレゼント、及びサプライズ等を高1週間程前から考えていた。
しかし……まとまらなかった。理由は主に2つ。
「だってさ……リサが可愛すぎてどれプレゼントして上げようか何してあげようか悩んでたら一晩開けるし、下手な事してリサをヤンデレにしたくないし……」
ーーーーっといった感じで、余りのリサの可愛さに、どんな物が似合うのか、どんな物プレゼントしたら喜ぶのか……逆にどんな物がNGなのかノートに書き記していたらノートを使い切ってしまい、気づいたら一晩開けてた始末。仕方なしに書き記した物からピックアップしているさ中……もし喜んで貰えなかったらリサはきっとヤンデレ化してしまうだろう等と訳の分からない被害妄想をしてしまい、完全に迷走してしまった……という訳だ。
そして、助け舟をして貰うべく友希那に相談しに来た訳だが……(因みにリサは、燐子と出かけていて半日戻って来ないとの事)
「……リサ狂いね。悪い意味で恐れ入るわ」
「……どうして悪い意味なんだよ。いいだろ?それ位リサの事想ってるんだから」
「神楽がどう言おうがかってだけど、私達5人はリサの要望でファミレスに行く予定だから、神楽は当時出し物やプレゼントを用意して頂戴?」
変な皮肉を言われ、挙げ句の果てに俺が知らない予定をカミングアウトされある意味今の俺にとって無茶苦茶(?)な事をたのまれたのだ。
「えっと……友希那?そのファミレスに行くメンバーにおrーーーー」
「居ないわよ?」
「なんでだよ!誘ってくれたっtーー」
「リサがヤンデレ化して修羅場になってもいいなら誘うけど?」
「分かりましたリサの誕生日に向けて出し物とプレゼントを用意させて頂きます」
「全く……最初からそう言えばいいのよ。分かったら明日、プレゼントの買い出しと出し物の準備をしなさい。当日はそれに合わせて私達も行動するから」
「もう私達はリサのプレゼント用意したから」と付け加えて友希那は当日まで行動を合わせてくれると言ってくれた。
「友希那……済まないな、時間を取らせちまって……」
「いいのよ。幼馴染みの仲だし、その程度のお膳立て位させて頂戴」
「分かった。それじゃあ当日なんだがーーーー」
そんなこんなで、友希那にリサの誕生日の日に向けて色々と相談に乗ってもらったのだった。
無事相談が終わり友希那の家を後にした瞬間……その姿を丁度燐子とのお出かけが終わり帰ってきたリサとばったり鉢合わせしてしまい、リサの家へ連行されたのは……また別の話だ。
〜回想終了〜
「てか誕生日プレゼント位前日までに用意しとけよ……」
「それでもリサの彼氏か?」って心の中で毒づきながら俺はリサの誕生日プレゼントを物色していた。幸い、誕生日会は今日の夕方に行う為まだ時間はある。
「可愛いらしいブレスレットだな……んん〜こっちも捨てがたい……」
俺の見てるアクセサリーのコーナーにはリサにピッタリの物が沢山陳列されていた。どれも気に入って貰えそうなものばかりなのだが……何処か物足りない。
「もしかしたらここじゃないのかもな……」
そう呟いた俺はアクセサリーショップを諦め、隣のジュエリーショップに向かった。
(!!……これは……)
そして……それは今日この日の為に作られたかのようにガラスのショーケースに丁寧に展示されていた。
俺の目に止まったのは1つのネックレス。サイドに薔薇の葉っぱの型に埋め込まれたグリーンダイヤモンド。そして真ん中にはピンクダイヤモンドとレッドダイヤモンドを薔薇の型に細かく、綺麗に埋め込まれたとても綺麗なネックレスだった。
「異性に贈るネックレスには束縛を意味するが……この3色のダイヤモンド……確か意味があったよな……」
グリーンダイヤモンドには「恵み」、ピンクダイヤモンドは「完全無欠の愛」「最終決定」更に宝石言葉は「可憐・優美」……そしてレッドダイヤモンドは……
「意味は無かった気がするけど……宝石言葉は……「永遠の命」」
どのカラーダイヤも今のリサにピッタリの意味、宝石言葉が備わってる。そして何より……
「薔薇のデザイン……それが何よりリサを強調してる……」
決めた。俺はこのネックレスを買う事にした。
「!!……てか凄い値段……」
カラーダイヤを3色使ってるというのもあって、中古車なら1台くらい容易く買える程の値段……
(大学行く為の貯金全部はたけば……何とかなる……か?)
これを見逃したら……もう二度と手に入らない……背に腹は変えられない。そう思った俺は行動にでた。
「すみません」
「いらっしゃい、何かお求めかな?」
「あそこにある……薔薇のネックレスを下さい」
「あいよ……お兄さん、彼女さんへのプレゼントかい?」
「え?あ、はい……俺の事をとても大切におもってる、俺にとっても最愛の彼女です」
俺がそう答えると店長らしき男性は「そうかそうか」と深く頷いた。
「なら……あのネックレスを半値で差し上げよう」
「!?そ、そんな……いいんですか?」
「いいんだよ……キミの彼女の事を聞いていたら、その娘ならきっとそれを大切にしてくれると確信してね」
嬉しい話だが、逆に申し訳なさでいっぱいだった。
「……分かりました。ありがとうございます……!」
「毎度あり……あ、そうだ。良ければこれは私店長からのサービスだよ」
そう言って店長は後の戸棚から小さな小箱を取り出し、それを俺に差し出した。中には……シンプルだが、どこからとも可愛らしい小さなブレスレットがはいっていた。真ん中には、赤い石が綺麗に磨かれてはめ込まれていた。
「お祝い事のプレゼント目的でお買い上げのお客様には、こうしてサービスしているんです」
「何から何まで……ありがとうございます」
店長に深々と挨拶をし、俺はジュエリーショップを出た。これでリサの誕生日プレゼントは買えた……
「!……いい事思いついた」
俺はある事を思いついた。……これなら、きっとリサも……!
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「神楽とデート♪神楽とデート♪」
「デートつっても……散歩だけどな?余り期待するなよ?」
プレゼントを買い終えた俺はリサを迎え、そのまま友希那達のいるCIRCLE……とおもったが、「いいと言うまで来ないで」と友希那に静かな圧と共に言われているので俺はそこらをブラブラ歩く散歩に出かける事になった。
「大丈夫大丈夫♪アタシにとって神楽と一緒にいる事自体がデートみたいなものだから!」
「ハハッ……そう思うと嬉しいな!」
「ねえ、神楽?」
「ん?」
「だ〜い好きッ!♡ニコッ」
「!?な、なんだよいきなり……!」
「えへへ♪何だか言いたくなっちゃった♡///」
「なんだよそりゃ……」
リサのいきなり過ぎる発言に、思わずドギマギしてしまった。
「ま、まあ……その、俺もだ。大好きだよ、リサ」
「も〜!なにそのぶっきらぼうな言い方〜!本当にアタシの事好きなの〜!?」
頬を膨らませながら俺の方を睨めるリサ。いや、仕方ないだろ?だってこんなに可愛いんだもん。
「はぁ、仕方ないな。そんなに疑うんだったら……」
「え、ちょっ!か、神楽!?顔近いよ〜!♡///」
「リサが悪い。今から俺がどれだけお前の事愛してるのか証明してやるよ……ちゅ♡」
そう言って俺はリサを塀際まで追いやり、唇を奪った。
「ンチュッ♡レロレロ♡ンン♡……はぁ!♡ご、ごめん神楽!私が悪かっtーーんむっ!?ンン♡ンチュッ♡レロレロ♡」
そしてかれこれ5分程キスをした後、俺はリサを解放した。当のリサは……すっかり顔が赤く茹で上がってしまっていた。
ピロピロリン♪ピロピロリン♪
「もしもし?」
『準備が出来たわ』
「了解……ピッ……リサ、そろそろ行くぞ」
「は、はひぃ……プシュー(/ω\)///」
友希那から連絡を受けた俺は、リサとともに友希那達が待つCIRCLEへと向かったのだった。
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「……ねえ神楽?今日は練習休みだよ?どうしてCIRCLEに……?」
「まあ、いいからいいから♪」
CIRCLEに来たことに関して疑問を抱いているリサを余所に、俺はリサと共にCIRCLEにはいった。そしてまっすぐ言った先にあるラウンジと呼ばれる部屋に入ると……ーー
パァーーーーンッ!!!!
「!?」
「「リサ」」
「「今井さん」」
「リサ姉!」
「「「「「誕生日おめでとう!!!!!」」」」」
そこは……綺麗に装飾され、壁には『Happy birthday リサ』と書かれた模造紙が貼ってあった。
「今井さん……誕生日、おめでとうございます!」
「皆……ありがとう〜♪覚えててくれたんだね!」
「当たり前だろ?」
「そうよ、リサ。私達はRoselia……いいえ、それ以前に仲間でしょ?当たり前じゃない」
紗夜も、燐子もあこも「その通り」と頷いていた。
「リサ姉!私達でプレゼントつくったんだ!」
「私達4人の手作りです……湊さん」
「このプレゼント……正直、渡すのを躊躇ってしまうわ……」
そう言って友希那達(代表して友希那)が大き目……と言うより友希那が丁度抱き抱えられる位の大きさのプレゼントが入った袋をリサに渡した。
「わぁ〜!!すごいすごい!!アタシや神楽、皆の10分の1サイズのぬいぐるみだ〜!!」
「燐子が提案してくれたのよ。材料は燐子の指示で皆で買い揃えたわ」
「すごいな……小人みたいだ」
なんと、友希那達のプレゼントは俺たち6人の10分の1サイズのぬいぐるみだ。当然だが、とてもよく似てる。これを提案し、他の3人に指示を出した燐子がとても凄く思えた。
「次は……俺だな。俺からは……これだ」
そう言って俺は小さな小包に包まれた箱をリサに渡した。
「……こ、これ……ブレスレット?……ってこの箱……もしかしてあの高級ブランドのジュエリーショップのやつ!?」
「凄いわね……」
「高級ブランドってことは……値段とか凄いのでは……!?」
「あ?ああ……まあ何とかなったよ(それサービスで貰ったやつだから)」
「何とかって……」
「神兄凄〜い!!」
「ちなみに真ん中にはめられてる石の石言葉は『慈愛』だそうだ」
サービスで貰った事は伏せておいた(て言うか絶対言えない)。しかしあのネックレスは
(あれは2人で、あの場所で……)
そう、あれはあの場所出渡すのが相応しい……そう俺は考えてあえて渡さなかった。
「ありがとう神楽〜!これ、絶対大切にするね!」
リサは実際に左腕にブレスレットをはめ、俺に見せながら御礼をした。
「さあ皆、誕生日会は始まったばかりですよ」
「お、お菓子やケーキも……買ってきてあります……!」
「クッキーは今回私が作りました」
「ウソッ!?紗夜の手作り!?」
「皆で食べよ〜!」
メンバーのプレゼントを貰って楽しそうに笑うリサ。そしてケーキを囲うようにして食事をするメンバーと俺とリサ……楽しいゲームをしたりとリサの誕生日会は成功に終わった。
「リサ」
「何、神楽?」
「家に帰る前に……行きたい所があるんだ」
メンバーと別れて友希那と別れた後……2人きりとなった俺とリサは、とある場所へ移動した。
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俺とリサが訪れた場所……それはあの思い出の公園だった。公園に着くなりリサを公園のベンチに腰掛けさせ、近くの自販機で飲み物を買って戻ってきた。
「午後ティーだけど、大丈夫だった?」
「全然大丈夫だよ♪それにしても……懐かしいなぁ。子供の頃、良くアタシと神楽、友希那の3人で遊んだよね♪コクコク……美味し♡」
「そうだな……そして、此処でリサに告白されて……付き合い始めた場所」
「神楽……」
「…………」
会話が途切れ、暫くの沈黙がこの場を支配した……そろそろ頃合だと思った俺はとある覚悟を決め、リサを見つめた。
「リサ、改めて……誕生日おめでとう」
「ど、どうしたの〜急にかしこまっちゃって〜♪それは誕生日会でいっぱい聞いたよ〜?」
「確かにな……でも、俺としては改めて2人きりになれる空間で言おうと思ってた」
「ちょ、本当にどうしたの神楽〜?らしくないな〜熱でもある?」
そう言ってリサは俺のデコに手を当てた。そしてその手を俺は優しく両手で握った。
「か、かか神楽!?///」
「リサ……俺がこの公園で2人きりになりたかったのはお前に「おめでとう」を言う他に……理由があるんだ」
「え?」
「1回、午後ティー置いて、目……つぶって?」
「う、うん……///」
そう言ってリサは目をつぶった。そして俺はカバンから、リサに渡したかった
「まだそのまま……両手、広げて」
「……こ、こう?」
「そう、そのまま……よし、いいよ。目開けて」
俺に言われるがままにリサは目を開けた。
「!?……こ、これ……プレゼント!?でも、さっき神楽に……」
「ああ、あれもリサのために用意したプレゼントだ。だけど……真に渡したかったプレゼントは、これだ」
「開けてみて」とリサに言って、中身を見てくれるのを待った。
「これ……ネックレス……!?てかこの箱……あのブレスレットと同じ……てことは……」
「最初は隣のアクセサリーショップを物色してたんだが……ピンとくるやつがなくてな。それで例のジュエリーショップにいったら……それがあったんだ」
「凄く……綺麗……これ、カラーダイヤだよね!?実物初めて見たよ〜!」
「葉っぱの緑は『恵み』、花びらのピンクには『完全無欠の愛』『最終決定』の意味がある。あと宝石言葉に『可憐・優美』てのもある。そして赤には意味がない代わりに、宝石言葉に『永遠の命』があるんだ」
「永遠の……命……」
「あと一押し」と感じた俺はリサに伝えるべき想いを伝えた。
「リサ……この3つのダイヤの意味、宝石言葉のような日々を……そのネックレスの様に美しいキミと共に過ごしたいんだ」
「か、神楽……!!」
「ずっと……愛してるよ、リサ」
「〜〜〜〜ッ!!??」
リサにとって、誕生日でそこまでされた事が無かったのだろう。声にならない悲鳴を上げていた。そして……
「あ、アレ……?おかしいな……?嬉しい……嬉しい筈なの……なのに、なん……で……ポロポロ」
「嬉し涙ってやつだよ……おいで、リサ」
俺は静かに両手を広げた。直後、俺の胸元にリサの顔が埋まり……
「ウグッ……ウウッ……ウワアアアアアンッ!!神楽ぁ〜〜!!!!」
「ああ、俺は……ここに居るよ。ナデナデ」
俺の胸の中で泣きじゃくったのだ。そして、少し落ち着いて来たのか、リサは俺の胸元から離れ俺の顔を見た。
「う、ウウッ……あ、アタシ……恋愛とかになると……重くなっちゃうオンナかもしれないんだよ?そのせいで……神楽や、みんなに迷惑掛けちゃうかも……しれないんだよ?それでも……アタシを愛してるって……思ってくれるの……?」
「ああ、勿論だとも!」
「〜〜〜〜ッ///♡」
その言葉を聞いた刹那、リサは泣くのを辞め……陽は既に沈んでいるのに陽だまりの様な笑顔をみせてくれた。
「じゃぁ神楽!約束だからね♪嘘ついたら、針千本伸ばすから!」
「ああ!約束だ!」
「ゆ〜びき〜りげんまん♪」
「嘘ついたら針千本の〜ばす!」
「「切った!!」」
こうして、俺とリサの間に、新たな約束が結ばれた。
「ねえ神楽……」
「ん?」
「このネックレス……神楽に付けて欲しいな♪そして……そのままアタシの事を、シバリツケテ♡///」
「ハハ……分かったよ、じゃあじっとしていて」
最後言葉がカタコトだったのは一切気にせず、リサの首にネックレスをかけてあげた。
「うん、思った通り……すんごい似合ってる!」
「本当に?……ありがとう、神楽♪ニコッ」
神楽に御礼を述べたあと、「あっそうだ」とリサがとある事を思い付き、何故か顔を赤くしながら俺の方をみた。
「ねえ、神楽……異性へプレゼントするネックレスって、束縛の意味があるって知ってるよね?///♡」
「ああ、それが……どうかしたのか?」
「今日は……神楽に縛られて・・・・寝たいな……///♡」
……俺の彼女は、このように……偶にいやらしい事を要求する悪い娘でもある。
「分かった……ただし」
「……?///♡」
「……今夜は、寝かせないぞ」
「〜〜〜〜ッ!?///♡」
だから俺は……こうして悪ノリするのだった……。
〜END〜
如何でしたか?改めて、リサ……誕生日おめでとう!ストーリーの内容は1年前の【誕生日の日にあの娘と……】の《リサと神楽》のストーリーのリメイクです。細部の内容を変更したりしましたが、楽しんで読んで下さると幸いです。
本当は、他の作品でリサの誕生日回を執筆したかったですが……個人的にリサの誕生日回はやはりこの作品しかないと思い執筆しました。
それでは、本編にてお会いしましょう!
感想、高評価等お待ちしております!
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