突然部屋にガチャポンマシンが出現して、しかもめちゃくちゃ邪魔なんだが? 作:内藤悠月
お菓子のおまけ。ある種の駄菓子には、小さな玩具がおまけとしてつけられている場合がある。
多くはプラスチックか木製の小さな駒のようなものだが、時折変わったものを封入することがある。
季節ごとに中身を変えることで新たな客を呼び込むことで売上を上げようというマーケティングによるものだが、ある日突然SNS上で奇妙なバズり方をした玩具も存在する。
正直あのバズり方は……なんだったんだろう。
持ってる持ってないで妙なマウントの取り合いが発生していた。
今回はそのお菓子のおまけが出てきた話である。
完全に外れでは?
あの生命の原液的なやつがはいった器は、最終的に
生き物が飲むと、強引にその存在を強烈な苦痛とともに進化させることがわかっていた。
その反動がどのような形でもたらされるかわからない。
その点、
そう、出力の向上。
もはや生物と見做されていないのか、それとも機械的な存在だと認識されているのか、微妙に分かりづらいところだが、この生命の原液的な奴を飲んでも致命的な反応が起こらなかったというのは重要な点だ。
少なくとも、未だに追加で飲まされてものすごい苦しみを全身で表現しながら巨大化と縮小を続けているサメもどきと比べれば。
これ破裂しないだろうな。
なお生命の原液的なやつは使っても減らない。
無くなってくれればこんな悲惨な膨らみ方をしなかったはずなのに……。
最終的に強いサメになってくれ。
私には祈ることしか出来ない。
頭を切り替えてガチャでも回しておこう。
R・お菓子のおまけ
カプセルの中に、小さな箱が入っていた。
一緒に入っていた紙の内容を加味すると、これはキャラメルのおまけに付いているおもちゃの箱だ。
いや、なんでお菓子のおまけだけがガチャの景品から出てくるのか。
お菓子はセットじゃないのか。
というか、箱が入ってるの意味がわからない。
カプセルから出すならもう直に入れておけよ!
そう思いながら箱を開けて、中からおもちゃを出してみる。
箱を右手で持ちながら、スナップを効かせて中身を滑らせて出した。
出てきたのは、小さな独楽。
ありふれたお菓子のおまけだ。
いや、ここまではいい。
空だと思って振ったらもう一個出てきたんだよ!
からん、と箱と同じ程度の大きさの車の駒が、だ。
は?
一緒に入っているだけのスペースがあるはずがない。
独楽だって箱の横幅と殆ど同じ大きさなのだ。
そっと箱の中を覗き込むと、そこに入っていたのはよくわからない小さな人形。
例によって、箱の大きさに合うように作られている。
そうだな。
お菓子のおまけとしてはなにもおかしくない。
おかしいのはすでに中身を取り出した空箱に入っていることだ。
そっと箱を逆さまに持って、上下に振る。
そしたら出るわ出るわ、一回振るたびに違うおもちゃがどんどん出てくる。
所詮お菓子のおまけでしか無いおもちゃだが、大量に出てくるとドン引きしそうになる。
いや、なんでこんな……。
こんないらねえよ!
後日。兄が出てきたおもちゃをまとめてフリマアプリで売った。
確かにおかしなところはなかったし、どれもこれも実際に出てるおもちゃだったけどさぁ。
ろくでもないものなんだからせめて躊躇してくれ!