突然部屋にガチャポンマシンが出現して、しかもめちゃくちゃ邪魔なんだが? 作:内藤悠月
新素材。様々な分野において、その分野に新たに必要になったために開発される素材のことだ。
多くの場合、それまでの素材では解決できなかった課題をクリアすることを目指し開発がされているため、それまでにない特性を備えている場合が多いのだ。
あとはNASAが開発した新素材という謳い文句で深夜の通販番組に怪しい商品がでてくることがある、とかだろうか……。
今回はその新素材が出てきた話だ。
わけがわからないよ。
兄は結局、
その結果、
……。
見た目はそれほど大きく変化したわけではないが、その立ち振舞はそれまでの
なんというか……静かなのだ。
それまでの
だが、
一目見ただけで凄腕の達人だとわかる。
それと比べても……
兄もそう思ったのか、
見事なぶっ飛びっぷりだった。
技を研鑽するとああなるものなのか?
まあいいか。
ガチャを回そう。
R・新素材
出現したのは、レンガほどの大きさの得体のしれないブロックだった。
プラスチックにも似た光沢を放っているが、柔らかい素材なのか重力で反り返り中央が凹んでいる。
なんだこれは……?
一見、プラスチック粘土の類にも見えるが、紙に書かれているのは「新素材」。
一体何をさして言っているのか全くわからない。
しかも、だ。
触れてみると硬いのだ。
まるでプリンのように重力で歪んでいるのにも関わらず、指で押してもピクリともしない。
それに、ほんのり温かい。
シリコンやプラスチックのような素材の常温とは思えない生温かさがあってかなり気持ち悪い。
それにうっかり持ち上げてしまったために指に絡みつくように重力で流れ出したのだ。
強引に剥がそうとしてもプラスチックに近い硬さがあってなかなか動かせない。
結局全部流れ切るまで剥がすことが出来なかったのだが。
これは一体なんだったんだ。
得体が知れないだけの謎素材はやめてもらいたい。
後日。兄が新素材を袋に詰めて、なにかに使えないかと思案していた。
ダイラタンシー現象の究極系みたいな素材なのでなにかに使えるような気がする……と考え込んで10秒、そのままアトリエの釜に投入した。
まあ、なんかいい感じになるだろう、と完全に何も考えていない発言とともに引き上げられたのは、チタン合金並の強度を持つプラスチックだった。
でー、これどうするつもりなのかな、兄ィ?