突然部屋にガチャポンマシンが出現して、しかもめちゃくちゃ邪魔なんだが? 作:内藤悠月
地球儀。地球の表面を球体によって表現した模型である。
平面の地図では表現できない正確な方位や角度、距離などを正確に表現することが可能で、その大きさは表面の地図の縮尺によって決まる。
地球を模して作られているため、スポットライトなどを利用して太陽に見立てることで日や季節の変化を表現することも可能だ。
今回は、新惑星の惑星儀が出てきた話だ。
ガチャレクシアに到着してからというもの、色々と慌ただしく環境を整える作業に追われていた。
ガチャレクシアには様々な人種が入り乱れており、トカゲだったり獣だったり、はたまた岩だったりな人が一杯いたのだ。
その関係で翼を隠せばサメ頭の人だと誤認される程度で済んだ。
宿はガチャレクシアの領主の娘だったエリスさんは別宅を快く貸してくれたが、無駄飯ぐらいになるわけにはいかない。
人が複数人生活するだけで色々な資源を利用する。
活動状態の
例えば清掃とか洗濯とか。
それに色々調べようと思うと金がいる。
それでどうしようか、と考えていたのだが。
最悪、
それってこの間まで兄がやっていたことと特に違いがなく、兄がすぐ飽きて大変なことになるような気がしてやめておこうとなったのだ。
その直後だよ!
うっかり兄に疎通の指輪を貸してしまったために、兄は百均の茶碗を商人に高値で売りつけやがった!
あの手この手で詐欺の常套句を並べ立てて、茶碗1つを金貨3枚にまで釣り上げやがった。
目を離すとこういうことやりだすから本当にこいつは……。
ウィンウィンだろ? だって?
うるせえ。
はー。
アホなことする兄は放っておいて、ガチャの消化をしてしまおう。
それカプセルを開封。
R・惑星儀
出現したのは地球儀だった。
大きさは直径30センチほどの抱えるサイズのものだ。
一般的な地球儀と同じく、海を青で地形を緑や茶色で塗り分けられている。
だが、その表面には見たこともない大陸が配置されていて、地球のそれではない。
じゃあ一体この地球儀はなんなのか。
不自然に偏った大陸の存在が、ややイヤな予感を駆り立てる。
まさか……これは惑星ガチャで出た惑星では……。
そう思ってニュースの映像をスマホで再生する。
そのニュース映像は、新ガチャ大陸が出現したときのものだ。
小さなシミのような形で機神が写り込んでいる。
んんんー~……?
違う、大陸の形が違う。
新ガチャ大陸は円盤のような形をした大陸だが、この地球儀にかかれている大陸は三角形に近い形状をしている。
そして、その端は大規模に凍っていることが書き込まれている。
うーむ。
一体これは。
そう思って惑星儀をくるくる回していたときだ。
よく見ると南極あたりになにか書かれている事に気がついた。
アルファ・ケンタウリ第四惑星の南極。
なんだその雑な名称は。
というか、アルファ・ケンタウリ。
地球から一番近い恒星の名前である。
もし地球がだめになったときの計画では度々登場する恒星で、その距離は地球からわずか四光年ほどである。
そのため定期的に観測が行われ……理論上地球型惑星が存在するのではないか、などとなにかと話題になる星である。
で、だ。
この地球儀は……アルファ・ケンタウリの第四惑星のもの、と。
は?
マジ?
こういうロマン系を明後日の方向から持ってくるの本当にやめてほしい。
SFの鉄板ネタの1つをこういう形で持ってこられても困るんだよ!
後日。兄が惑星儀の隠し機能に気がついた。
なんと、惑星儀の頭にある突起を押し込むと、その惑星上に自身の味方がどこにいるかまち針のようなものでプロットされるのだ!
アルファ・ケンタウリの惑星に味方がいるわけ無いだろ!
実際にプロットされるのは現在の惑星での座標のようで、惑星ガチャの惑星のどこに
地図上はアルファ・ケンタウリ第四惑星のままで、だ。
緯度と経度は合っているように見えるが。
地図が全く別物じゃ役に立つわけねーだろボケ!