突然部屋にガチャポンマシンが出現して、しかもめちゃくちゃ邪魔なんだが? 作:内藤悠月
隕鉄。いわゆる隕石に含まれている金属のことで、地球上では生成できない成分を含んでいることが多い。
隕石に含まれているため、地表にまで落ちてくる過程でかなり小さく摩耗しているのが常で、武器に利用されている例は少ない。
そのため存在している実例はどれも美術品として非常に高い値段が付けられているのだ。
隕石の大きさ、それを加工できる技術なども相まって値段が凄まじいことになるわけだ。
そして……隕鉄で作られた拳銃は億単位の値段がついている。
今回はその隕鉄でできた鎧が出てきた話だ。
地面が3で、
たまに反撃を食らうが、食らった
トラップは踏み抜こうが
蹂躙だ。
兄と機神が最も得意とする戦術……いや戦術と呼べるレベルではない。
ただ大量の数で押しているだけなのだから。
だがこの異常なほどのレベルを持つ機神ならそれを可能にしてしまう。
出来るならやるのが最適解。
兄はそういうものを躊躇しない。
結果地獄絵図が展開されるわけだ。
ひどい話である。
攻略もそのうち終わるだろうし、先にガチャを回しておこう。
R・隕鉄の鎧
出現したのは鎧だった。
胴体と肩を覆うように金属のプレートで守られた作りの鎧である。
削り出し特有の、引っかき傷にも似た表面の模様とその向こう側に透けて見える格子状の金属光沢。
複数種類の金属が溶け合ってできた独特のムラが地球上では生成不可能な構造を生み出している。
……。
いやいやいやいや。
ありえないでしょこれ。
この鎧の肩当てだけ見ても、単一の金属を削り出して作られていることがわかる。
わかるのが問題なのだ。
隕鉄というのは非常に貴重な素材で、でかいモノを手に入れるのはほぼ不可能。
この肩当てのサイズが削り出せる隕鉄なんぞ、博物館に展示されていてもおかしくないほどの大きさになる。
いわんや、この胸当てになっているプレートはもう……地球上で本当に手に入る大きさなのかすらわからん。
隕鉄ってのは基本不純物まみれで、石が混ざっているものなのだ。
鉱石のように避けて取り出せるが、その避けた結果の隕鉄からこれだけきれいなプレートを削り出せるか、というと……。
いや、作ろうと思えば作れなくはない、のか?
博物館に収蔵されているような、歴史に残るほどの隕石を加工すれば作れなくもない、か。
でかいものは本当にでかいからな。
……ってことはこれ実質国宝級の代物じゃん!
こ、困る!
そんな代物、管理しきれない!
後日。兄が隕鉄の鎧を分解して、肩当てだけで実験したところ……。
異常なほどの魔法耐性があることがわかった。
投げつけた魔法が触れることすらできずに消滅するほど強力な魔法耐性が生じているようなのだ。
確かに、隕鉄から加工された刀は霊的な力を持つものとして献上されていたりする。
それを踏まえればありえなくもないが。
なおのこと使えないよこれ!
ものとしての価値が証明されてしまうと余計使えないよ!