突然部屋にガチャポンマシンが出現して、しかもめちゃくちゃ邪魔なんだが?   作:内藤悠月

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R 使い捨てマスク(10枚入り)

 マスク。昨今の事情を鑑みるにたくさん利用されているアレだ。

 ウイルスを通さないように複数種類の繊維を重ね合わせて作られている使い捨てマスクは、衛生面の問題で使いまわしが推奨されない。

 人の呼気には雑菌が大量についており……マスクは当然それをモロに受ける。

 それを放置するということは、雑菌を繁殖させるのと同義である。

 いわんや、使い回しなど……。

 

 今回はそのマスク……多分このマスクが出てきた話だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 兄が倒したボスモンスターの遺骸を回収してキャッキャウフフしていた。

 いやテンションが上がっていて気持ち悪いことになっていた。

 

 周囲の材料を取り込んで自己改造する能力を持ったモンスターの遺骸を材料に、その能力を組み込んだサメ機巧天使(シャークマシンエンジェル)を作成する。

 これによってサメ機巧天使(シャークマシンエンジェル)の能力はまた一段階進歩するといえる。

 

 つまり何が言いたいかと言うと……複数のサメ機巧天使(シャークマシンエンジェル)を取り込んで、次の段階に進化する可能性を持ったサメ機巧天使(シャークマシンエンジェル)が製作可能になったのだ。

 それは全身を面白おかしく組み替えながら取り込んだサメ機巧天使(シャークマシンエンジェル)の能力を1つに束ねていくだろう。

 

 うーん、このろくでもなさ。

 兄の好物なのだからまあ、ああも気持ち悪い状況にもなるだろう。

 どうしようかな。

 ほっとこ。

 

 というわけでガチャを回すことにする。

 

 R・使い捨てマスク(10枚入り)

 

 出現したのは使い捨てマスクの箱だった。

 いわゆるボール紙でできたあの箱である。

 そこに質の悪いフォントで使い捨てマスクと書かれている。

 

 ……のは良いのだが、箱の形がスクエア……真四角に近いのはなぜだろう。

 普通マスクの箱はそのマスクの形状に合わせて横長になっているものだと思うのだが。

 いや、立体マスクの箱は真四角に近いか?

 なんにせよ、箱にはマスクの絵も描かれていない以上中身を知ることはできない。

 

 一片の胡散臭さを感じながらも箱を開けてみることにする。

 そこに入っていたのは、目の部分だけくり抜かれた全頭マスクだった。

 

 マスク違いじゃねーか!

 いや、素材は使い捨てマスクのモノに近い。

 というかウレタンのマスクのようにすら見える。

 折りたたんでいるものを広げることで顔に合わせるのではなく、立体縫製でピッタリ合うように作られているようだ。

 

 取り出してみてみると、耳掛け式のマスクのようである。

 額まで覆えることを除けば。

 

 うーん、困る。

 とりあえず付けてみることでしか効果がわからないが、身につけたところでなにか目に見えてわかる効果を持っているような気がしない。

 

 兄に……兄に試させるか……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 後日。兄の顔にマスクをかぶせると、そこには金髪碧眼の美女の顔があった。

 兄のガタイの良い体に美女の顔がついていて非常に気持ち悪いことになっている。

 しかも表情が変わらない。

 喋っても口が動かない。

 そのせいで余計作り物感が凄まじい。

 

 というかなんで顔だけ変わるんだ……。

 名称は使い捨てマスクだというのに……。

 

 ……ハッ!

 もしかして、使い捨ての(マスク)!?

 なにその、犯罪者御用達な代物!?

 

 それにしたってこんな……こんな……。

 ちぐはぐな顔にしなくてもいいだろ!

 犯罪用だとしても不便すぎるわ!

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