突然部屋にガチャポンマシンが出現して、しかもめちゃくちゃ邪魔なんだが? 作:内藤悠月
ロボットのプラモデル。いわゆるアレである。
長期にロボットものの作品を抱え続けて、それのプラモデルを出し続けた結果、プラモデルといえばそのロボットもののプラモデルだと認識されるまでになったものである。
特に初心者でも簡単に組み立てられるように技術力を使っており、プラスチックのランナーが存在する以上ニッパーが本来必要なのだが、それが不要なモデルまで存在するほどだ。
最近はオリジナルの機体を作る流行に乗ってか、プラモデル同士を戦わせるアニメも放送しているほどだ。
今回はそのプラモデルが出てきた話だ。
ガチャレクシアで大変なことになっていた。
どこに潜んでいたのか、黒ずくめの教団がわらわらと湧いてきて破壊活動をし始めたのだ。
その行動は無秩序であり、暴れて混乱を巻き起こす事自体が目的のように見える。
しかもその黒ずくめの教団がフライングシャークガチャを呼び出すせいで数がものすごいことになっているのだ。
それによって建物が破壊されていく、が。
対抗しているのは街にいた冒険者や騎士団だ。
兄が安価でばらまいた魔導書のおかげで継戦能力が大幅に強化されているからか、敵の数をものともせず一掃していく。
それに
前回の戦闘で学習していたのか、数の暴力の恐ろしさを理解しているのか。
どちらにせよ、
多少強かろうが数で押し込まれれば負傷するし、その負傷が元で動きが鈍り、それが原因で殺されることになるだろう。
その点、
そもそも理不尽なほど強いし、数で押し込まれようがそれ以上の数で圧殺する。
やられようが機神のバックアップで元気な個体に入れ替われる。
別に自爆した個体がいたわけじゃないんだからね!
さーてガチャでも回そう。
R・ロボットのプラモデル
おおう。
リアルでグレードな初代ロボットのプラモデルが出てきたぞ?
厚みのある箱に鮮やかなイラストが載っている。
それに横に作例が載せられているがどれもバチッとポーズが決まっている。
初心者はそもそも関節の動かし方がわからないからここまで決まらないんだが。
まあ、プラモデルなんだからとりあえず組み立ててみるか。
ニッパーは……兄の道具箱から拝借。
小物用と思しきニッパーを確保した。
あと接着剤もあったから勝手に持ってきた。
これだけ道具があればいいだろう。
そうやって意気揚々と箱を開けてみたら、だ。
箱からランナーが飛び出てきて机の上にぶちまけられた。
きっちきちに入っていたとかそういうわけではなく、ひとりでに飛び出したのだ。
しかもそれは勝手にランナーから分離して、パーツを組み合わせていく。
小さな生き物が跳ねるような速度ではあるが、ほとんどすべてのパーツが同時にそれを行っているのだからものすごいペースで組み上がっていく。
最後に頭がくっついて、完成した。
私は何も手を出していない。
えっ。
えっ?
そのプラモは銃を持ってポーズを取った。
最終回の印象的なポーズを。
えっ?
いやまあ……こう……。
プラモデルって作って楽しむものだろ!
なんで勝手に組み上がってるんだ!
後日。特に動かなくなったので兄が部屋の本棚に飾るようになった。
私の部屋の本棚に。
こ、こいつ……。
飾るなら自分の部屋に飾れよ!
なんでだよ!
私は別にこれいらねーよ!