突然部屋にガチャポンマシンが出現して、しかもめちゃくちゃ邪魔なんだが?   作:内藤悠月

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R 犬

 犬。古来より人間のパートナーとして寄り添ってきた生き物だ。

 狼が家畜化したものだとされ、現在では様々な犬種が存在している。

 牧羊犬と呼ばれる、羊を管理するために種を選定され訓練された犬や、狩猟犬と言って、獲物の匂いを追う犬など、人の暮らしを助けてきた生き物でもある。

 

 今回はその犬が出てきた話だ。

 ……なんか違わなくない?

 

 

 

 

 

 

 

 

 世の中には瞬間的な発想力で機神を上回る天才がそこそこいる。

 そのことに気がついたのは……、今日のニュースだ。

 中国の研究所で、直径30メートルにもなってしまったがあの羽の回らないドローンの飛行原理を再現した装置を作り上げたことが取り上げられていたのだ。

 

 あのドローンは私には詳しくわかっていない原理で浮き上がっている超技術であり、すでに機神によって解析済みとはいえ、開示するには少し早すぎたか? と考えていたものだった。

 だが、実際はこれだ。

 

 世界には私の想像を超える天才がいて、知識を与えれば打てば響くようにそれを実現してみせるのだ。

 まるで魔法のようである。

 

 いや違った。

 魔法使いは私か。

 くだらない冗談はおいておいて、本当にすごい。

 

 でもまあ、同時にちょっと困るところではある。

 兄が今か今かと色んなものを放出したがるのだ。

 それがどんな影響を及ぼすか全く考えない。

 機神に算出もさせているのに参考にしない。

 

 だから止めるのに苦労する。

 もうちょっと思慮深くなってもらえないかなぁ。

 無理か。

 発想と衝動と思いつきの人だからまあ、無理か……。

 

 はー、ガチャ回そ。

 気分転換にはならないが……。

 

 R・犬

 

 出現したのは、機械だった。

 それは四足歩行の、犬を模した機械……いわゆるペットロボットというやつである。

 

 まあそれはいいとして。

 思いっきりロボットアニメの戦闘ロボみたいなデザインになっていることもまあいい。

 実際のペットロボットにもそういうデザインのものが存在するらしいしな。

 

 犬ってなんだよ。

 名称が雑すぎる。

 

 まあ確かに?

 このペットロボットは犬そのものの動きをしている。

 足りていない関節を器用に使って、犬の動作の模倣を行っている。

 確かに犬ってこういう動きするよね、と言いたくなる動きをしているのだ。

 

 だが犬って言わないだろこれ。

 どう見ても犬型のロボットである。

 

 変なところに引っかかって一人頭を悩ませているところに、すり寄ってくる犬型ロボ。

 犬そのものの動きであるため、通常愛らしいと言える動作なのだが。

 いかんせんその露骨なロボデザインが邪魔をする。

 

 頭のハッチはなんなの、と言いたくなる。

 口の中に銃のようなものが造形されている。

 背中にはペイロードを意識したかのようなジョイントがある。

 

 もう、こう……なんなの……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 後日。兄が襲われていた。

 犬型のロボットに、襲われていたのだ。

 

 犬が好き……かどうかはともかく、兄はこういう生き物に触れようとしがちだ。

 多分動くものに興味があるんだと思う。

 

 それでまあ、犬型ロボットなので兄は撫でようとしたのだ。

 その手をなぜか噛まれた。

 

 それからは敵とみなされたのか、思いっきり飛びかかられたり、爪で切られたり噛まれたりとすごい状態だった。

 いやはや、何がそこまで駆り立てるんだろうか。

 もしかして犬に嫌われているのでは?

 

 まあ兄は兄なので、レベル差でノーダメージなんだが。

 こいつはこいつで人間やめてやがるな……。

 

 

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