突然部屋にガチャポンマシンが出現して、しかもめちゃくちゃ邪魔なんだが? 作:内藤悠月
ガチャを回していくと……というか、埒外の物が手に入るルートが複数存在する現状では、多種多様なガラクタが手に入る。
迷宮に眠る遺物、依頼の報酬、機神の生み出す発明品、ガチャから吐き出される技術的特異点。
どれもこれも世界を変えるだけの力を持つ
個人の手に余り、それ故に価値を見いだされないガラクタである。
きっと然るべき人や機関の手に渡れば素晴らしい価値のものもあるだろう。
だが、私にとっては頭を悩ませるゴミでしか無い。
今回はそのガラクタを紹介する回である。
N・ウエディングケーキ
こいつはまあ名前の通りの代物だ。
4段重ねのウエディングケーキで、支えとしてプラスチックの台座が使われている巨大な作品だと言える。
これは……ひどく簡単な特性を持っている。
それは、食べても減らない。
そして、一切腐敗しない。
一回兄が頂上部分のケーキ食い尽くしたのに次の日には完全再生してたんだよな……。
わざわざ兄はカメラを回していたのだが、再生能力特化のラスボスみたいな再生の仕方をしていた。
兄もよく食うな……。
未だに間食代わりに食っているところを見かけるのでヤバい。
機甲神の聖典
これは掲示板依頼の報酬で手に入れたものだ。
大きさA4サイズ、厚さ辞書並の分厚い魔導書なのだが。
内容が機神を礼賛するものであり、手に持ったまま一節を唱えると機神に由来する魔法が生じるのだ。
機神に由来する魔法ってなに?
どこだかわからない異世界で機神信仰が広まっている様子。
別の機神かも知れないが、
使える魔法は「
やっぱこれ、うちの機神では……。
無限演算式情報炉
これは……機神が制作したプログラムだ。
スパコンで走らせるような超巨大なプログラムなのだが。
なんの演算を行っているかと言うと、発電である。
そう、発電。
スパコン並の演算力を電力に変換する。
このプログラム自体に電力を演算力に変換する式が組み込まれているので、一度起動してしまえばスパコンが壊れようが演算し続けるため、実質的に永久機関である。
算出された電力は液体に近いゼリーのような形で精製されるのだが、このゼリーも大概ヤバい。
乾電池に近い形の金属の中に入れるだけで電力を放出する。
兄が言うには超高密度エネルギー物質だとかなんとか……。
なんでスパコンの計算でこんなものを生成できるのか謎でしか無い。
世界に提供……出来るわけないよなぁ……。
覇王の玉璽
これは邪神の迷宮からサルベージした遺物……なんだが。
いわゆるマジックアイテムの中でも特別深度がヤバい代物のようなのだ。
マジックアイテムは深度が深ければ深いほど、軽率に概念を弄くり始める。
魔法的な抵抗力を持たない人間にとって致命的な効果を発揮するのだ。
その効果は「国家の所有」。
この玉璽は国家そのものであり、逆説的にこの玉璽を持つものは国家の所有者、つまり王であるということを示すゲキヤバアイテムだ。
うん?
よくわからない?
簡単に言おう。
これを使うだけで、日本だろうがアメリカだろうが、中国だろうが、簡単に国を手に入れられる。
概念的に所有権を奪ってしまえるのだ。
うわぁ……。
手に、手に余るぅ……。