突然部屋にガチャポンマシンが出現して、しかもめちゃくちゃ邪魔なんだが?   作:内藤悠月

237 / 392
R 魔女のほうき

 魔女のほうき。魔女のイメージの一部で、魔女が自由に空を飛ぶために使われる道具だ。

 これにまたがることにより、魔女は自由に空を飛ぶのだ。

 もともと魔女の集会に集まるために使われていたとされる魔女の軟膏と呼ばれる薬が元の話になっているらしい。

 この薬は……まあ塗ると幻覚を見せるそうで。

 つまりはそういうことである。

 

 今回はその魔女のほうきが出てきた話だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 なんか気が付かないうちに、テラスから見える場所にノイシュヴァンシュタイン城のようなものが建築されている。

 ついでになんか雲というか、闇というか、ぼんやりしたなにかを纏っているせいで魔王城に見えなくもない。

 

 誰がそんな物を作ったかというと……まあ兄しかいないわな。

 これだけでなく、塔とか市街地とか、とにかく建造物のようななにかの試作品をいくつか作っているのだ。

 スペースが空いているのでなにをしていようが構わないのだが。

 

 問題があるとすれば、その殆どが単独のダンジョンとして機能していることかな!

 魔王城にしか見えない城はすでにスケルトンがうろついているし、市街地にはゴブリンのような生き物が見える。

 塔は窓から明らかに変な植物が見えているし、なんなら空間が歪んでいる。

 

 大方おもちゃにするために作ってるんだろうが、なんのためのおもちゃなのかさっぱりわからない。

 ここらへんでダンジョンマスターらしい事してみるかなー、とかいういつもの発作か?

 だとするならだいぶ困るが。

 

 まあ、いいか……。

 今すぐもんだいになるわけじゃないし……。

 ガチャ回そ。

 

 R・魔女のほうき

 

 出現したのはほうきだった。

 枝をまとめて掃くための房にしている、あの一般的なイメージのアレだ。

 そして房と持ち手の接続部には布が巻かれている。

 

 で、これは魔女のほうきなわけだが。

 これまでも飛べるものはいくつも出てきた。

 だいたいろくでもないというか、操作性に難があったものばかりな気がするが。

 

 ものすごい振動するベッドとか、もう物自体が不穏なUFOとか。

 あとドローン。

 人が乗るのには向いていない代物だが、飛ぶ事はできた。

 少なくとも兄はぶら下がって飛んでた。

 

 で、この魔女のほうきはというと……。

 あっさり、しかもめちゃくちゃ安定している。

 腰掛けるように座ってみたが、本当に集中も何もしなくても飛べる。

 自転車か? と言いたくなる程度には乗りやすい。

 

 速度が遅い、イメージする魔女のほうきのそれより遥かに遅いが。

 代わりにめちゃくちゃ乗りやすいのだ。

 

 こんな……。

 こんな普通なものが出てきていいのか……!?

 あのでたらめなガチャから……!?

 

 

 

 

 

 後日。兄がほうきを立てた状態で手に持ち、そのままの状態で浮いていた。

 ほうきに浮力が発生しているとかそういう、ぱっと思いつく理屈をすっとばして、ほうきを手に持っているだけで兄は浮かび上がっているのだ。

 

 ふわぁ……とドヤ顔で浮かんでいる兄を見ているとぶん殴りたい気持ちが強くなってくる。

 というか、まともに見えたあのほうきもやっぱまともじゃなかったのか。

 

 なんでそんなことを思いついてしまったのかきくと、アニメでやってたから……と。

 なんで試しちゃうかなぁ……。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。