突然部屋にガチャポンマシンが出現して、しかもめちゃくちゃ邪魔なんだが? 作:内藤悠月
タンス。日本で古くから利用されている、衣類などをしまうために利用される木製の家具だ。
一般的に複数の引き出しから構成されていて、入れるものによって引き出しの大きさが異なる。
着物などを入れるために横に長くなっているものや、薬の材料をしまうために小さく引き出しが切り分けられたものなど、用途に合わせ適した大きさが存在するのだ。
今回はそのタンスが出てきた話だ。
宇宙エレベーター基部内部を解放したら、案の定混乱が起きた。
まああんな、天井見上げたら宇宙が見えるコロニーを利用可能にされたらそりゃ困惑するというか。
自分の国との技術力の差を感じずにはいられないだろう。
まあ、ただの機神のダンジョンコアによる
霧星側ではダンジョン内は空間が歪んで見た目より広いのは常識ではあるが、現代社会においてそんな常識を持っているのはラノベ読みぐらいだ。
そのラノベ読みでもきちんと現実と小説を切り分けて考えるんだから当然、ありえないものだと認識するだろう。
ダンジョンコアなぁ。
ダンジョンを生み出して世界を滅ぼしにかかるスーパーアイテムなのだが、これも機神が製造出来るんだよな。
兄が魔王城とか作ってたのはそれを試していたからなわけで。
ダンジョン周りは開示して良い技術かわかんねえ。
魔法とかばらまいている時点でどうこういう内容ではないかもしれんが。
現代日本でダンジョン出現とかちょっと笑えんよ。
生物一人を主にする仕様も現代社会じゃだいぶヤバいからね。
あ、でも空間拡張技術をダンジョンコアから切り出せる可能性はあるか。
使えると色々便利な技術のはずだ。
長期計画に書き加えておこう……。
大体兄かガチャにメチャクチャにされるんだけどな、この計画!
さて。
ガチャ回そう。
R・タンス
出現したのは、随分と背の低い和ダンスだった。
多分棚なんかの上に置くものなのだろう。
引き出しが3つあり、上に2つ、下が1つ引き出しがついている。
引き出しは美しい木目から見て取れる通り、滑らかに引き出せる。
だがどの引き出しも空っぽである。
当然っちゃ当然だが、景品によってはいきなり何かが入っている時があるので警戒は必要だ。
引き出してなにもない、ということは。
中になにか入れるとなにかある、ということだろうか。
私はそう思って、上の引き出しの左に石を、右に木片を入れた。
そっと、引き出しを戻し、下の引き出しを引く。
中には、かまぼこのように木片の上に張り付いた石が入っていた。
そっと戻す。
もう一度引き出す。
中には、木目の隙間が石で置き換えられた木片が入っていた。
ああ、うん、そういうことね……。
入れたものを混ぜちゃうやつかぁ……。
後日。兄が左を引きながら右を戻し、下を引きつつ天板を叩くことで、天板がぱかっと開くことを見つけ出した。
何その操作!?
天板が開いた中には、なにか宝石のようなものが入っていた。
兄はこれの代わりに野球ボールを投入。
上の左右の引き出しに適当なものを入れて、下の引き出しを開けた。
そこに入っていたのは、投入したもので作られたグローブだった。
合成処理には天板に入っているものの影響を受けるようである。
……いやいやいやいや。
なんで直感でそんな方法を見つけ出せるんだ。
というかそこから更に、下の引き出しに入れたモノを天板に入れたもので再解釈して、上の左右の引き出しから分解したものを取り出すとかいう、あまりにも不可解極まる動作まで見つけ出す始末。
相変わらず……その無駄に鋭い直感は……なに……?