突然部屋にガチャポンマシンが出現して、しかもめちゃくちゃ邪魔なんだが?   作:内藤悠月

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R USBライト

 USBライト。USBポートから電力を受けて発光するライトだ。

 ノートパソコンの脇に置いて手元を手軽に明るく出来るため大変便利である。

 またLEDをほとんど直接給電端子に接続すれば出来てしまうため100均でも買うことが出来る。

 長時間の使用は火を吹く可能性があるのでちゃんとしたものを買うべきだが……。

 

 今回はそのUSBライトが出てきた話だ。

 

 

 

 

 

 

 あのVRゲーム、実は世界の見え方を調整することが出来る。

 いかに現実を完璧にシミュレーションしているからといって、完璧なリアリティは完璧なゴア表現を呼び込んでしまうためだ。

 そのためアニメっぽい視界に切り替えたり、3Dゲームっぽい視界に切り替えたり出来るようになっている。

 あ、中には水彩画風とか油絵風とかいう訳分かんないのもあったな。

 

 まあ基本的な見え方も、現実のそれとはちょっと異なるのだが。

 いろいろゲーム的な補正がかかっている関係上、現実では存在しているはずの現象であったり、スキルによる補正であったりによって現実のそれとは微妙に違って見えているのだ。

 

 例えば……土埃は起こるが、それによって埃が舞ったりしない。

 砲撃によって起こる爆炎で視界が遮られたりしない。

 光源がないはずの洞窟なのにはっきりと視界が確保できる。

 

 こういった補正が色々かかっているので、やっぱり目ざとい人にはわかってしまうようである。

 まあ、現実そのままじゃゲームにならないから、多少は……とは思うが。

 

 さて。

 ガチャを回そう。

 

 R・USBライト

 

 出現したのはUSBライトだった。

 USBケーブルが伸びた土台から金属製の首とその先にLEDがついたものだ。

 一般的な卓上ランプのようなものである。

 

 百均で売ってそうなチープな作りだ。

 金属製の蛇腹の首は根本の立て付けが甘くグラグラしているし、透けて見える基盤にもまともに抵抗が乗っていない。

 ボタンもなんか触るとフラフラしてずれるし……。

 

 ま、まあそんなものでも、つけることは可能だろう。

 百均の電灯でもつかないということはないはずだから。

 

 そう思って、USBケーブルを電源アダプタに接続する。

 そして電源ボタンを入れると……。

 

 USBライトの頭につけられたLEDが激しく発光し、レーザーのような光を放ったのだ。

 強い光の反動によって転倒しかけるUSBライト。

 光を照射されて焦げるテラスの柱。

 

 し、シンプルの高火力で来やがった……。

 慌てて止めなければ火災を引き起こしてもおかしくなかった。

 

 なんでこんなチープなライトがレーザー並の光学収束してるんだよ!

 レンズも何もなかっただろうが!

 

 

 

 

 後日。兄がUSBライトを分解していた。

 多くの場合、ライトを明るくするには電圧を上げる必要があるが、これにはそんな部品は使われていなかった。

 だから兄はそれが気になって……、それを作れないかといじくり回しているのだ。

 

 電圧を上げる部品、というか構造がわかればレールガンが作れる、とか言っている。

 作ってどうするんだ。

 それに機神なら3分で有りものからレールガンぐらい作れるだろ。

 

 結局兄は、LEDチップを弾丸としたレールガンモドキを作っていた。

 なんでそうなるの!?

 

 発射と同時に着弾するほどの速度を叩き出し、その上着弾地点で超強力な閃光を放つ、なんというか……。

 変な兵器だ。

 LED発射してもそうはならんだろ。

 

 というか、USBライトに5つしかついてないものを消耗品にしてどうするんだよ!?

 

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