突然部屋にガチャポンマシンが出現して、しかもめちゃくちゃ邪魔なんだが?   作:内藤悠月

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R 麻雀牌

 麻雀。中国で生まれ、今なお広くプレイヤーの存在するボードゲームだ。

 その詳しいルールなどは置いておいて、基本的なルールはポーカーのように引いた牌から絵を合わせることだ。

 その組み合わせがややこしいほど得点が高くなる。

 

 今回はその麻雀牌が出てきた話だ。

 

 

 

 

 

 

 

 邪神の霧、瘴気の中に投下されたサメ機巧天使(シャークマシンエンジェル)が見たのは山脈の周囲の生物と比べても明らかにかけ離れた、異形の怪物だった。

 肉肉しいのからメカメカしいのまで、多種多様である。

 

 肉肉しいやつだと、丸い体から状況に合わせて体の一部を変形させて武器や盾にするカースドテンタウィールとか。

 メカメカしいやつだと、常に体をチックタックとせわしなく音を立てていて、それに引き寄せられた他の怪物は、その体に触れると同時に()()()に感染。

 病気のように全身が機械化して動けなくなったところをバリバリと食うチクタクローカスツとか。

 

 背中からむき出しになっている骨からチェーンガンのように血液をぶっ放して敵対者を蜂の巣にしているブラガントリケラとか。

 酸性の液体をジェット噴射して、周囲の生き物をボロボロにしながら飛行するアシドミス・マンタとか。

 

 瘴気で変質した生き物は見てきたつもりだったがこれはなんというか……ろくでもないというか。

 ほとんど元の生き物の原型をとどめていない。

 カプセルかぶってるとかかわいいもんだったわ。

 

 それに植物も似たりよったりである。

 おかげで地形がわかりづらいったらありやしない。

 サメ機巧天使(シャークマシンエンジェル)が視覚に余り頼らない、というか様々な感覚を複合的に使う生き物だったおかげでギリギリ地形情報が集まっているが。

 

 まあ細かいのは兄に任せておいて。

 ガチャを回そう。

 

 R・麻雀牌

 

 出現したのは……いや、久々にカプセルの中に入っていた。

 入っていたのは、「東北」と書かれた麻雀牌だ。

 裏は青色で、あと上面にネジ穴が空いている。

 

 ……。

 麻雀牌が一個だけ!?

 しかも東北ってなに!?

 そのネジ穴、強引に根付用のネジをねじ込んでたのを外した、みたいにプラクズが付いてるんですけど?!

 

 手に持った感じというか、触った感じというかは麻雀牌のそれなのだが。

 普通に狂っているのでこれがなんなのか全然わからん。

 パチンとテーブルに叩きつけてみたりするがなにか反応があるわけではない。

 

 えっ、困る……。

 対処に困る……。

 全然推測も出来ないんだが……。

 

 

 

 

 後日。兄がこの東北牌を麻雀の牌に混ぜやがった。

 混ぜると同時に同化して区別がつかなくなるわ、やっていると謎の役が出るようになるわ(三色きりたんぽってなんだよ)、しかもその異常現象にだれも気が付かなくなるわで回収が遅れた。

 

 あと、回収したは良いんだけど。

 牌が手元に二つある。

 

 「東北」牌と「秋田」牌だ。

 混ぜられたせいで増えたっぽい。

 

 秋田!?

 なんでそういうふうに増えるの!?

 意味わかんなすぎるでしょ!?

 

 

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