突然部屋にガチャポンマシンが出現して、しかもめちゃくちゃ邪魔なんだが? 作:内藤悠月
馬車。馬に引かせる車両の一つである。
人や物を運ぶのに適した形状のもので、車輪を使用して馬が軽快に運べるようになっている。
人に長く寄り添ってきた馬を動力にする車両であるため、その発展には様々な技術が使われて改良されてきた。
WEB小説では散々あてこすられてきた要素ではある。
今回はその馬車が出てきた話だ。
霧星の北部を覆う邪神の霧、瘴気はあまりにも範囲が広く、そして深い。
霧の形をしたダンジョンであると言っても良い。
まともな方位は機能せず、なんなら空間が重なり合って同じ座標のはずなのに違う場所に出る、なども普通に起こる。
何枚も適当にシールを重ね張りして、そのシール一つ一つが一つの空間、地形になっているような感じだ。
より下部にあるシールほど瘴気が濃く、視界を阻む仕様である。
それにどう移動すれば違うシールに移動できるのかも微妙に分かりづらい。
5通りぐらい違う方法で移動できたりする。
これは入るのが危険なわけだ。
引き返しても瘴気に侵されて化物化してしまう。
かといって進めば進むほどどんどん迷ってしまう非常に危険な構造になっている。
機神にかかればそんな危険地帯でもマッピング出来る、出来るが……。
どこに進めば良いのかさっぱりわからないため、結局無策で数に任せて調べ回ることしか出来ていない。
補給とか休息とかで戻る必要がない
こんな手段、軍やら冒険者やらにやらせたらブーイングどころでは済まない。
作業が全然進まないと面倒になってくるな……。
兄も飽きてあやとりしてるし。
逆になんであやとりしてるんだこいつ。
はー、まあいいか。
ガチャ回そ。
R・馬車
出現したのは、馬車だった。
まるでお貴族様が乗っていそうな豪奢な作りのもので、扉には紋章も記されている。
また屋根の先端部分にはランタンも吊るされていておしゃれだ。
まあ、大きさが巨人サイズなんだけど……。
ドアが高さ3メートルぐらいある。
ほとんど家だ。
そして、それを引くために馬をつなぐパーツは二つしか無い。
つまり……これは一頭の馬で動かす馬車なのだ。
想定されている馬もだいぶでかい。
同じく高さが3メートルぐらいありそうである。
全長にすると7メートルぐらいか?
そんなサイズ、馬だけでほとんど戦車みたいなもんだ。
……ふむ。
シンプルに巨人サイズは……まあ……。
景品としては普通だな!
……。
だいぶ毒されてる気がする……。
後日。兄が
走らせていたのはいいが、一定速度を超えると目の前の空間にワープゲートを開いてかなり先にジャンプする事がわかったのだ。
一度のジャンプで10キロメートルぐらい、だろうか。
跳躍先になにかあろうとも強引に割り込んで破壊して直進する。
でかいだけに頑丈で、突っ込もうがほとんど傷もつかない。
……。
やっぱ戦車じゃんこれ!
なんで貴族が乗ってそうな豪華絢爛な作りなんだよ!