突然部屋にガチャポンマシンが出現して、しかもめちゃくちゃ邪魔なんだが? 作:内藤悠月
割り箸。最近はコンビニでもらう分ぐらいしか見かけることのなくなった使い捨ての箸のことである。
使い捨てであるというところから批判を受けやすく、その結果飲食店などではプラスチックの箸を使うことが多くなっている。
実際は間伐材を利用して作られているため割り箸の利用を減らしてもエコでもなんでも無いのは有名な話ではあるが。
今回はその割り箸が出てきた話だ。
世界樹内の整備が全然終わらない。
単純に一辺が3万6000キロメートルもある本体内の土地に道路を引いたりするだけでも大変だと言うのに、それに加えて枝に広がる小世界も管理する必要がある。
しかもなにかあるとすぐ状況が変わるため、ジャングルと化している区域が結構多い。
生物相の作成やらを行うつもりだった兄も、あまりの見通しのたたなさにぶん投げるほどである。
一応ダンジョンだから機神の制御下にあるはずなんだけどなぁ?
そんなこんなな理由で現状駅舎が各地に点在しているだけ、という微妙さ。
まあエルフたちが採集の足に使っているようなので無駄ではないのだが……。
兄はなんというか、街をしっかりと仕上げている都合、全体も整えたいと思っているようだ。
ま、その街も世界樹に侵食されたついでで中世風の城塞都市に化けてるんだけどな!
まあ世界樹はそのうち落ち着くだろう。
機神が制御しているからどうにでもなる。
今は変動の最中なだけだ、きっと。
私はガチャを回しておこう。
R・割り箸
出現したのは透明なビニールに入った割り箸30個セットだった。
一つ一つ紙袋に入れられた割り箸は、かなりしっかりした木材を材料にしているように見える。
というかこれ普通に箸を作る種類の木材では?
なんで割り箸を作ってんの?
とりあえず出してみるか。
割り箸の質に反して、梱包は百均でも見そうなぐらいチープである。
粘着面を剥がして、中の割り箸を取り出し紙袋を外す。
そして割り箸を割ろうとするが……。
かってえ。
なんだこれ。
いやあと少し力を加えれば割れそうではあるが、明らかに材質のせいでめちゃくちゃ硬い。
普通の箸をへし折るような力がかかっているのだ。
これ力加減……というか指先の動きを間違えるとおかしな折れ方をする。
まあ、なんとか折れたのだが。
案の定中程でバキッと折れて、頭の部分が不格好になってしまった。
ま、まあいいか……。
実際これで何が出来るかだ。
重要なのはそれだけ。
だから色々はさみ倒してみたのだが。
ずるんと、コップの中から水をつまんで引きずり出したのはちょっと。
なんというか。
きもちわるっ!
そうはならんだろ!
後日。兄が割り箸を使って新技を作り上げていた。
なにもない空間から
つまみ上げた無は的にしている木材に、まるでレーザーで撃ち抜いたかのようなきれいな穴を空ける。
現実に穴を空けて、そこに周囲の空気を詰め直しました! みたいに、みごとにくりぬかれているのだ。
毛羽立ちなんかもない。
いや今更ながら何をどうすればそうなるのか。
え? 本当は無限を掴みたかった?
うるせえ、漫画じゃねーんだよ!