突然部屋にガチャポンマシンが出現して、しかもめちゃくちゃ邪魔なんだが? 作:内藤悠月
異能を持つ組織の多くは社会の闇に潜る。
メタ的には、表面上現代社会と同じ世界にするための措置であるが、その結果としてダークヒーロー的な側面を獲得していることは間違いないだろう。
そのため、必然的に社会から隠れる手段を持っていたり、敵がなにやら社会の破壊を目論んでいたりする。
突然異能が社会にさらされればそれだけで社会は混乱するだろう。
結果的に、敵も味方も裏社会に根ざす組織になりがちである。
今回は……まだ秘密結社に探りを入れる回だ。
こうして縛り上げた以上、組織について聞いても絶対に口を割らないだろうなという霊感がある。
なんというか結果的に敵対するようなポーズをとってしまったが、まあ必要経費だ。
正体を隠しながら情報を探るには、やれることがあまりないとしか言いようがない。
向こうが脅してきたのが悪いと言うことにして、ハメ技を食らわせたことを棚に上げるとする。
脅してきたから思わず反撃してしまったと告げると、金髪の彼女は申し訳無さそうな顔をする……ちょろいな!
A級エージェントの私がこんな簡単に負けるなんて……とか言ってるけどよくわからない。
せっかくなので畳み掛けるようにその剣やら、あの化け物のことやらを聞くことにしよう。
流石に組織のことは答えてはくれなかったが、何が現れたのかの正体は掴めた。
彼女が使うあの剣は七界術と呼ばれる異世界の魔術によって生み出されたものらしい。
この七界術、7系統に分かれている代物で詳しいことはわからなかった。
燃える剣の彼女がそんなに詳しくなかったのだ。
ただ、この剣はその系統に属していない術式である
なにやら不思議な響きである。
七界術界隈では簡単ではあるが使える使えないの差が激しい代物だそうだ。
そして使える側にはユニークで説明がつかない能力を発現させるが、使えない側の人間が大半である、と。
まさに異能だ。
そして
これはその使えない側の人間の魂を改造し……異能を強引に発現させる危険な術式だ。
なにやら怪人が怪物を作っているという情報があったが、これによるものだそうだ。
その能力は脅威度によって段階分けされている……らしい。
私が瞬間的に縛り上げたあいつは上から数えたほうが早いランクだったそうだ。
……。
なんかやべえ世界観がガチャから湧いて出たようだな。
特に
どんな一般人も異能を獲得できてしまう。
その代償として化け物化するが、それでも欲しいという人間は後をたたないだろう。
現在はその怪人とその配下しかその術を知らないそうだが……。
うん、うん。
そのことを聞き出したあと……。
なんでそんなことも知らないのかとまた驚かれた。
私の魔法、ノーライフキングのリチャードさんから教わったものなので……。
完全に異世界起源のものである。
七界術はまあ……この世界と隣り合う小世界群由来のものらしいので、そもそも系譜が違う。
というか昨日今日出現した代物について私が知るわけ無いだろ!
いいかげんにしろクソガチャァ!
後日。無傷で解放した彼女だが、付け回されるようになった。
要注意人物として警戒されている。
いや、まあ組織としても制御下にない能力者から目を離すのは恐ろしいだろう。
しかも敵か味方かもわからないのだ。
それ故か……彼女を監視役としたようだ。
どうも組織としても上位に位置する戦闘力らしい。
うーん、困るな。
ガチャから出てくる景品を余り見られたくはないのと、魔法研究をしているので覗かれると支障がある。
兄は兄で、あの
しかもやり方が素手である。
襲われたところを絞め上げてノックダウン、だそうだ。
しかもなんか、組織、霧星にも根を張ってるらしいってハッキングしてる機神から報告が上がってきてもうめちゃくちゃだよ!
どうなってんだ世界!